よむよむカラーミー 2021/6/30 7:00

「ECサイトを開設したのに誰も来てくれない」「人が来ないから売り上げが上がらない」など、ECサイトを始めたばかりの方は、こうした壁に当たると思います。そこでこの記事ではアクセス数をアップして、売り上げを伸ばすためのECサイトの集客方法をお伝えします。

「ECサイトに人が集まらないけど、どうしたら良いかわからない」という方は、ぜひご一読ください。

よむよむカラーミー ツクルくん ツクルくん

ECサイトの集客ってやらなきゃいけないのかな? すごくお金がかかりそうな気がする。

よむよむカラーミー カラミちゃん カラミちゃん

ECサイトを作ったら集客は必須です。費用を抑えて行える方法もあるのでご紹介しますね!

ECサイトへの集客が必要な理由とメリット

そもそも、なぜ集客が必要なのでしょうか? 実際の店舗を想像するとわかりやすいかもしれません。試しに靴屋を開店した場合を例に考えてみましょう。

「お店があること」を知ってもらう必要がある

知り合いのいない街で、靴屋を始めたとします。ですが、3か月経っても誰もお店には来てくれません。これはなぜなのでしょうか?

理由は、街の人が「そもそも靴屋が新しくこの街にできたことを知らない」からです。

このことをオンラインでも考えてみましょう。ECサイトを開設したばかりという状態は、知り合いのいない街に開いたお店と同じです。誰かがネットで靴屋を検索してもお店が出てこない場合、 それは残念ながら店舗がないのと同じことになってしまいます。

つまり、開店直後はまず多くの人に「お店があること」「こんな商品を売っていること」を伝えること=「集客」が非常に大事なのです。

また一口に集客といっても、ECサイトを訪れるためのルート(流入経路)は以下の4パターンがあります。集客を考える際の前提として知っておきましょう。

流入の種類特徴
自然検索(オーガニック)流入Googleなどで検索した結果のURLをクリックして、ECサイトを訪れること。このオーガニックの流入を増やすためにSEOが行われる。
広告流入その名の通り、Web上に表示された広告をクリックしてECサイトに来ること。広告流入の訪問者はオーガニックよりも購買意欲が高いといわれている。
他サイト・SNSからの流入例えば、FacebookやTwitterなどのSNSからや、他のサイトに貼られたリンクから流入すること。
直接流入ブックマークから訪れる場合など、URLを直接入力してECサイトを訪れること。そのため、直接流入のほとんどがリピーターといえる。

集客すると売上以外のメリットも

集客してお店に来てもらえれば、売り上げも上がります。ですが、メリットはそれだけではありません。お客さまが増えることにより、以下のことがわかるようになります。

  • 売れる商品は何か
  • どの商品がよく見られているか
  • どのくらいの割合で買ってもらえるのか

集客して購入者が増えれば、ECサイトの運営で改善できるポイントを次々と発見することができます。つまり集客して購入者を増やすことは、ECサイトの運営では欠かせない基礎となる部分なのです。

アクセス人数とは? 売上げているECサイトではどのくらい集客している?

集客の指標を「アクセス人数」といい、ECサイトに訪れた人の数を指します。実際に売り上げを上げているECサイトのアクセス人数はどのくらいなのでしょうか。

カラーミーショップのデータによると、月商50万円のECサイトは平均で1か月15000人ほどの人がアクセスしています。目標となるアクセス人数までまだまだという方は、これから紹介する方法で集客を始めてみましょう。

ECサイトへ集客する9つの方法

それでは、ECサイトへ集客する方法をご紹介します。主には、以下の9つの方法があります。

  1. SEO施策(コンテンツSEO)
  2. SNSの運用
  3. メルマガ
  4. 口コミ
  5. リスティング広告
  6. ディスプレイ広告
  7. アフィリエイト広告
  8. SNS広告
  9. YouTuberへの宣伝依頼

1~4までは、「費用を抑えた長期間での集客」。5~9は、「費用をかけた短期間での集客」の方法になります。それではそれぞれの特徴とメリットデメリットを1つずつ解説します。

1.SEO施策(コンテンツSEO)

SEO施策とはGoogleなどの検索結果に、自社のECサイトを上位に表示させるために調整することです。

成果が出やすいSEO施策に、ECサイト内で検索キーワードに関連する記事を掲載する「コンテンツSEO」があります。例えば、珈琲豆を販売するECサイトであれば、「家庭でもできるおいしいコーヒーの淹れ方」といった記事を作ります。

費用がかからず自分たちで手軽にでき、記事が評価されれば検索結果の上位に表示されます。 ただし、成果が出るのは早くて2~3か月後ですし、検索の多いキーワードで上位に表示されるためには高度なスキルが必要です。

メリット

  • 費用をかけずに集客できる
  • うまくいけば、集客力が高い

デメリット

  • 成果が出るまで数か月かかる
  • 検索上位に表示されるには、それなりのスキルが必要

2.SNSの運用

ショップのアカウントを作成しInstagramやTwitter、FacebookといったSNSでお店の情報を発信してフォロワーを増やし、集客につなげる方法です。以下が、各SNSの特徴になります。

SNSの種類特徴
Instagram・写真や動画、文字
・20~30代の女性利用者が多い
・キーワードをタグ付けできる
・ハッシュタグで検索するユーザーが増加している
・ファッションやグルメなど画像訴求できるジャンルがおすすめ
Twitter・140文字の文章、写真や動画
・10代~30代男女が中心
・拡散力の高い機能がある(リツイート)
・投稿にリンク設定可能
・新商品やセールのお知らせなどの利用がおすすめ
Facebook・写真や動画、文字
・20代~50代男女が中心
・実名制(InstagramやTwitterは匿名)
・長文の文字も可能
・Facebookイベント機能があるため、イベント情報などの利用もおすすめ

SNSはリアルタイムで多くの人に情報を伝えられ、拡散されやすいという特徴があります。また、双方向でコミュニケーションが取れるので、ユーザーに親しみをもってもらいやすいでしょう。

ただ、SNS上はさまざまな情報があふれているため流されやすく、目に留まるような工夫を続けることが必要です。また、SNSを購買目的で利用しているユーザーは少ないため、実際の購入に結び付きにくいという点も挙げられます。

メリット

  • 拡散されて、多くの人に情報が伝わりやすい
  • ユーザーとコミュニケーションを取ることで親近感を持ってもらえる

デメリット

  • 情報が流れてしまいやすい
  • 実際の購入までのハードルが高い

3.メルマガ

メールマガジンに登録してくれた方にメールで情報を配信する集客方法です。情報を伝えられるのは登録者のみと限られていますが、自社のECサイトに興味を持ってくれている人に向けているため、購入につながりやすいといえます。

ただ、メールマガジンに登録するまでのハードルが高いので、まず登録者を集めるための施策を練らなければなりません。またメールマガジンはSNSのように短文ではなく、情報を詰め込んだ長文であるため、きちんと運用できる体制を整える必要があります

メリット

  • 購入につながりやすい
  • SNSより情報を詰め込める

デメリット

  • メールマガジンを登録してもらう必要がある
  • きちんと体制を整えないと運用が難しい

4.口コミ

商品の購入者にレビューを投稿してもらうことで、商品の価値を他のユーザーに伝え、購買意欲を高める方法です。

ある調査では、約8割の人が「商品を購入する際に口コミが気になる」と回答するほど、口コミは集客する上で重要なポイントです。SNS上でとある購入者の口コミが一気に拡散されて、注文が殺到するということも起こりえます。

口コミは販売者側ではなく第三者の意見であるため、内容を信じてもらいやすく、購入を後押ししてくれます。ただ、第三者が投稿するため内容をコントロールできないので、悪い評判が広まってしまうと逆効果になってしまう可能性もあります。

メリット

  • 口コミの内容を信じてもらいやすいので、購入意欲を高めることもできる

デメリット

  • 内容をコントロールできず、悪い評価を書かれる可能性もある
よむよむカラーミー カラミちゃん カラミちゃん

ここまで紹介した方法は、費用をかけずにできる集客方法でした。下記で解説する方法は有料の集客方法です。費用はかかりますが、短期間での集客が期待できます

5.リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などでキーワードを入れて検索したときに、検索結果の画面に広告として自社のECサイトを表示させることです。表示されるだけでは費用は発生せず、ユーザーがURLをクリックしたときに費用を支払います。

検索したユーザーへ確実にサイトを表示できるので、まだお店の存在を知らない新規顧客の獲得が期待できます。また、広告の中でも低予算で始められる購買意欲のある人へ訴求できるという特徴も。

ただ、クリックしてもらうための文章スキルや、運用するための知識なども必要です。

メリット

  • 低予算で始められる
  • 新規顧客を獲得しやすい

デメリット

  • 運用するためスキルや知識が必要
  • 競合が多いキーワードでは費用が高額になることもある

Googleショッピング広告

Googleのリスティング広告の一種にGoogleショッピング広告があります。Googleショッピング広告はGoogleでキーワードを検索した結果画面に、商品写真と価格を表示するものです。

写真と価格がすでに表示されているので、通常のリスティング広告よりも購入意欲が高い人にクリックしてもらえ、購入につながりやすいといえます。また、クリック後は商品詳細ページに遷移するため、ユーザーにとっても購入しやすい広告です。

6.ディスプレイ広告

Webサイトやアプリ内に設けられている広告枠に、画像や動画などを表示する方法です。クリックすると費用が発生するものと、表示するだけで費用がかかるものがあります。

画像や動画で同じユーザーに何度も表示できるので印象に残りやすく、新しく発売した商品を認知してもらいたいときなどに効果的です。一方で、年齢や性別などで表示するターゲットを絞れますが、リスティング広告よりは購買意欲の低い潜在層向けの広告のため、すぐに購入へとは結び付かないでしょう。

メリット

  • 動画や画像を使って訴求できる
  • 何度も表示して商品の認知度を高められる

デメリット

  • すぐに購入へと結びつきにくい

7.アフィリエイト広告

アフィリエイターと呼ばれる人たちが運営するWebサイト(ブログなど)に広告を掲載してもらい、商品の購入など、「何らかの成果」が出た際に費用が発生する成果報酬型の広告です。

アフィリエイト広告を出すには、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)と呼ばれる、広告主とアフィリエイターを仲介している企業に出稿します。

成果報酬型であるため費用対効果が高く、アフィリエイターが宣伝してくれるため、自分で集客する手間を省きたい方におすすめです。ただし、ASPに費用を支払って出稿したとしても、アフィリエイターに自社の広告を選んでもらえない可能性や、商品にそぐわない方法で宣伝される場合もあります

メリット

  • 成果報酬型なので費用対効果が高い
  • 自分で宣伝しなくて済む

デメリット

  • 出稿費用をかけてもアフィリエイターに宣伝してもらえない可能性もある
  • 意図しない宣伝の仕方になる場合もある

8.SNS広告

SNS広告とは、その名の通りInstagram、Twitter、FacebookといったSNSに広告を出すことです。

SNSを使っている方は経験があると思いますが、通常の投稿のように広告が表示されるため、他の広告よりも受け入れやすく、拡散されやすいという特徴があります。また、SNSの広告は年齢・性別・地域など、広告を表示したい対象を細かく絞ることが可能です。

通常の投稿のように表示されるのは利点でもありますが、逆の言い方をすれば目に留まるような広告でないと、流されてしまいます。また、他の広告と同様にSNSごとの特徴を把握してどの媒体にどう出せば良いかなどの知識を付ける必要があるでしょう。

メリット

  • 他の広告よりもユーザーに受け入れてもらいやすい
  • 細かくターゲットを絞れる

デメリット

  • 魅力的な広告にしないと目に留めてもらえない
  • 運用するための知識や経験が必要

9.YouTuberなどインフルエンサーへの宣伝依頼

人気YouTuberや、フォロワー数の多いインスタグラマーなどのインフルエンサーに商品を紹介してもらう方法です。ファンに訴求するため、商品に対して好感を持ってもらいやすいでしょう。

また、紹介した際の動画などが話題になれば、二次拡散されてインフルエンサーのフォロワー以外への訴求も期待できます。良いことづくめのようですが、人気のインフルエンサーはその分、費用が高額になるため、じっくりと検討する必要があります。

メリット

  • 商品に好感を持ってもらいやすい
  • 二次拡散されてさらに多くの人への訴求が期待できる

デメリット

  • 人気に比例する形で費用が高額になる

ECの集客を行うときの注意点

ここまで、アクセス数を増やすための集客方法をお伝えしましたが、「どの方法でも良いからとにかくやれば良い」というわけではありません。集客を行う際の注意点をお伝えしますので、以下を踏まえて集客の方法を検討してみてくださいね。

広告を出すときは商品単価に見合うか考える

広告は、短期間で集客するには効果的ですが、どれくらい費用をかけるのかはきちんと考える必要があります。

2,000円の商品を1つ売るために広告費が2,000円かかってしまうと、売れば売るほど赤字になってしまいます。どれくらい広告予算をかけるのかは、シミュレーションなどをしてじっくり考えて決めましょう。

自社のECサイトと集客方法の相性を確認する

どのような商品を扱っているかによって、合う集客方法・合わない集客方法があります。そのため、「何となくよさそう」と集客方法を選択するのではなく、自社の競合サイトの集客方法を調べてみましょう

競合他社がどのような集客を行っているかを観察すれば、その集客方法を選んでいる理由や相性の良し悪しが見えてきます。

まとめ

売上を上げるためには、集客をしてECサイトへのアクセス数をアップさせる必要があります。集客方法は、無料のものや有料の広告などさまざまです。

おすすめの方法は、ECサイトを開設したばかりの頃は適正な予算で広告を出し、並行で中長期的な集客に向けたSEO施策やSNS運用を行うことです。

ECサイトを開設した直後は何かと忙しいかと思いますが、長く運営するためにもぜひ集客にも取り組んでみてください。

この記事はカラーミーショップの公式Webメディア『よむよむカラーミー by GMOペパボ』の記事を、ネットショップ担当者フォーラム用に再編集したものです。

この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]