渡部 和章 2017/12/18 6:00

日本郵便は12月21日、ZMP社が提供する自動走行ロボット「CarriRo Delivery」を使った無人配送の実証実験を福島県南相馬市で実施する。

無人配送の実現可能性を検証するため、配送ロボットを使った実験に初めて取り組む。

南相馬市にある「南相馬スポーツセンター」の敷地内に、仮装の郵便局やコンビニ、住宅などの拠点を設置。「CarriRo Delivery」が「ゆうパック」の荷物やコンビニの商品を住宅に届ける。

「CarriRo Delivery」はレーザーセンサーとカメラを搭載し、周囲360度の環境を認識しながら最大時速6キロメートルで自動走行する自動走行ロボット。人間が遠隔監視し、必要に応じて遠隔操作も可能という。

自動運転技術開発などを行うZMPが開発した自動走行する宅配ロボット「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」
「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」はZMPが開発した

実証実験は日本郵便が主催し、南相馬市、ローソン、東北日立、ZMPが協力して実施する。

ローソンは今回の実証実験を通じて、顧客が注文したローソンの商品と郵便物を配送ロボットで配送する仕組みを検討するという。

東北日立は実証実験の取りまとめや、実際の運用に向けた課題の抽出などを行うとしている。

ZMPは2017年10月、東京・六本木ヒルズ内で「CarriRo Delivery」を活用した無人配送の実証実験を開始している。

無人配送の実現へ向け日本郵便と福島県南相馬市で実証実験を実施
実証シナリオ

無人配送ロボットのECへの活用は、中国のECモール大手「JD.com(京東商城)」が宅配用無人カートの運用を中国人民大学の構内で行うなど、海外が先行している。

中国人民大学の構内を走り回り商品を届けるJD.com(京東商城)の無人カート
中国人民大学の構内を走りる無人カート(画像はJD.com提供)
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