高岡 正人 2018/11/26 8:00
STORY of BACKYARD 08

2018年も盛り上がった中国の「W11(独身の日)」。天猫(Tmall)で取り扱いのある日本企業の商品について、どんな商品が売れ筋だったのかお伝えします。

2018年の取扱高は3.62兆円。昨対127%の伸び

天猫(Tmall)の最終的な取扱高は下記のとおりです(すべて1元=17円で換算)。データの一部はエフカフェの試算です。

  • 2018年……3.62兆円(2,135億元)
  • 2017年……2.85兆円(1,682億元)
  • 2016年……2.05兆円(1,207億元)
2018年3.6兆円 2017年2.85兆円 2016年2.05兆円
図1 Tmall「独身の日」取扱高(2016年〜2018年)
監修:エフカフェ

2017年から2018年の成長率はなんと127%。2018年は2016年の総取扱高を開始から8時間で達成しました。

3年とも、取扱高は最初の2時間で全取扱高のおよそ半分に到達しています。これは人気商品は売り切れになるため、事前にカートに入れていた商品を、開始後すぐにまとめて決済することと、予約販売の支払いが深夜1時から可能になるためです。

1日で1億元(17億円)以上の店舗がなんと167店舗も! 日本企業も6社ランクイン

1日の取扱高が1億元(約17億円)を達成した店舗が167店舗もありました。日本企業も6社ランクインしています。中でもユニクロは開始後35秒で1億元を達成し、最速の達成となったようです。

図2 1億元以上の取扱高をマークしたブランドのランキング。ユニクロ、パナソニック、資生堂などがランクイン

下の表は越境ECを含めた輸入商品での売れ筋ランキングです。1位にムーニーが、2位にメリーズがランクインしています。

図3 越境ECを含むランキング

2018年のW11で売れた日本企業の商品はこれ

日本企業のどんな商品が売れたのでしょうか? 取扱高上位の企業の人気商品を見ていきます。

ユニクロ 女性向けヒートテックフリースタートルネックTシャツ
図4 ユニクロのヒートテックフリースタートルネックTシャツ
パナソニック LED電気スタンド
図5 さまざまな電化製品の中で、パナソニックはLED電気スタンドがランクイン
資生堂 男性向け洗顔料
図6 資生堂も多くの商品が売れていますが、中でも今回は男性向け洗顔料が売れ筋だったようです
Sony イヤホン
図7 SONYのイヤホン。日本円で1,400円ほどのお手頃価格
ユニチャームmoony 紙おむつ
図8 ユニチャーム紙おむつ「moony」。2017年も一番売れた日本商品で、2018年もランクインしました
花王 merries 紙おむつ
図9 花王の「Merries」も「moony」同様、ロングセラーの売れ筋商品です
ヤーマン
図10 美容家電を中心に販売しているヤーマン。日本円で8万円弱する美顔器がランクインしました
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