2016年の3大モールの動きと中小EC事業者が打つべき施策 など14記事【ネッ担まとめ】
年末年始を挟みましたので、今回は2015年の振り返りと業界動向を中心にまとめました。airClosetとメルカリの資金調達、そして3大モールの動きが気になります。
- 第65回通販・通教売上高ランキング、上位300社、市場規模は4.4%増
- 通販・訪販小売業の倒産件数、15年は過去最多64件に
- 2016年、中小のEC事業者がAmazonを横目に打つべき施策とは JECCICAの川連さんインタビュー
- 現在も数ヶ月待ち!ファッションレンタルサービス「airCloset」が10億円弱を調達
- BASEがメルカリから4.5億円を調達 ─ 手を取り合う両社、それぞれの狙いとは?
- なぜAmazonはプライム会員にこだわるのか?答えは一貫したビジネスモデルから分かるという話
- Amazonが「カーリース」の取り扱いを開始
- 楽天がID決済に本腰 ー 楽天会員が他サイトでも簡単に決済できる「楽天ID決済」をショッピングカートASP4社が導入
- 楽天の危機…停滞鮮明で成長「演出」に必死、ヤフーの猛攻でトップ陥落
- 2倍近くも取扱高が伸びた「Yahoo!ショッピング」の年末年始、テレビCMなどが好影響
- Yahoo!プレミアム、会員特典の充実と会員費の改定について
- 2016年 SEO 展望 自分にとっての正しいSEOの戦略と指針を選択する
- Google 新サービス「来店コンバージョン」測定機能をセブン&アイ・ホールディングスが導入し、オンライン広告からの来店数の可視化に成功
- お買い得 or 高付加価値? ECサイトの購買率を上げるコンテンツ配置のセオリー
※記事の難易度を、低いから高いまで、3段階で示しています。
2015年振り返り
第65回通販・通教売上高ランキング、上位300社、市場規模は4.4%増 | 通販新聞
https://www.tsuhanshimbun.com/archive/2015/12/6530044.html通販・訪販小売業の倒産件数、15年は過去最多64件に | 通販通信
http://www.tsuhannews.jp/...2016年、中小のEC事業者がAmazonを横目に打つべき施策とは JECCICAの川連さんインタビュー | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/2553多くの小売事業者さんへの共通解としては、よく言われていることですが、商品と商品を組み合わせてでもいいので、オリジナル商品を作ること。それから、発想をふくらませること。何かアイディアを出すと、『うちの規模ではとても無理』なんてすぐにおっしゃって、結局リスクの少ない、ほかの店舗さんと同じような手を打って、差別化にならないといったことがよくあります。
ホントにそうなんですよね。「うちでは無理」ってよく聞きます。そうじゃなくてどうやればできるかを考えないと近いうちに危なくなってくると思いますので、選択肢があるうちに行動を。
EC全般
現在も数ヶ月待ち!ファッションレンタルサービス「airCloset」が10億円弱を調達 | Shopping Tribe
http://shopping-tribe.com/news/24664/追加出資となった寺田倉庫は預けたものをウェブ上で管理できるレンタル倉庫サービス「minikura(ミニクラ)」を運営しており、当初から「airCloset」の保管・管理・配送などで業務提携を行っているが、さらなる倉庫オペレーションの向上を目指す。
また、新たに資本参加する中園ホールディングスは、全国で約8,500店舗を展開するクリーニングの「ホワイト急便」を展開しており、クリーニングオペレーション向上に向けた事業連携も推進していく。
単純な資金調達ではなく業務も密接に絡み合ってくるようですね。ファッションレンタルと倉庫とクリーニング、この次はどことつながるのか楽しみです。
BASEがメルカリから4.5億円を調達─ 手を取り合う両社、それぞれの狙いとは? | THE BRIDGE
http://thebridge.jp/2016/01/base-got-partnership-with-mercari今回、BASEとは人材採用についても共同戦線を張り、共にエンジニアを中心とした採用活動を進めるという。また資本提携があるので人材交流も可能性があり、例えばメルカリからBASEに出向、なんていう手法も使えると話していた。
なるほど、人材採用での共同戦線なんですね。ここ以外にもPAY.JPという決済もあります。airClosetの件も見ていると、2016年は業界再編的な動きになってくるかもしれません。
モール関連
モール関連は3大モールで2記事ずつ紹介します。
なぜAmazonはプライム会員にこだわるのか?答えは一貫したビジネスモデルから分かるという話 | トリビアルリュース
http://trivialnews.net/amazon-business-model/Amazonが「カーリース」の取り扱いを開始 | ASCII.jp
http://ascii.jp/elem/000/001/094/1094297/2015年はプライム会員サービスが一気に充実しましたよね。今年もこの流れは変わらないですし、カーリースのように着実に売上を拡大させる施策も出てくるでしょう。Amazonは奇策に走らない王道の展開かなと思います。
楽天がID決済に本腰 ー 楽天会員が他サイトでも簡単に決済できる「楽天ID決済」をショッピングカートASP4社が導入 | Shopping Tribe
http://shopping-tribe.com/news/24553/楽天の危機…停滞鮮明で成長「演出」に必死、ヤフーの猛攻でトップ陥落 | ビジネスジャーナル
http://biz-journal.jp/2016/01/post_13136.html楽天は自分たちのやっていることの方向転換中かな? という感じがします。楽天市場はそれとして改善はしていくんだけど、その次にどうするのかを試行錯誤しているようなので、多くの施策が出てきますが当たりはずれもありそうです。まずは楽天ID決済の広がりに注目です。
2倍近くも取扱高が伸びた「Yahoo!ショッピング」の年末年始、テレビCMなどが好影響 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/2463Yahoo!プレミアム、会員特典の充実と会員費の改定について | ヤフー株式会社
http://pr.yahoo.co.jp/release/2016/01/05a/こちらはいけいけドンドンですね。資本もたくさん投入してAmazonのようにプレミアム会員を優遇してポイントも増加中。今年も右肩上がりの話題を振りまいてくれそうです。
SEO関連
2016年 SEO 展望 自分にとっての正しいSEOの戦略と指針を選択する | SEM R
http://www.sem-r.com/news-2015/20160104142347.htmlみなさんが「新しいSEO の話題」と思っていることの7割位は、過去のどこか(特に2003~2005年)で語られていると思います。結局のところインターネット検索技術というのは「ユーザーが求めている情報をいかに効率的に発見できるようにするか」を実現しているにすぎないので、先人たちが歴史のどこかで議論し、結論を出しているのです
これは私もそう思います。新しいアルゴリズムを追いかける前に過去の書籍を読んでみると良いと思います。歴史に学びましょう。
リスティング広告関連
Google 新サービス「来店コンバージョン」測定機能をセブン&アイ・ホールディングスが導入し、オンライン広告からの来店数の可視化に成功 | Inside AdWords-Japan
http://adwords-ja.blogspot.jp/2015/12/case-study-store-visit-conversions.htmlコンバージョンの意味、設定方法、導入の条件、などいろいろありますがオムニチャネルの効果的な測定法になります。興味のある方は記事中のリンク先を見ておくと良いですね。
売上アップのヒント
お買い得 or 高付加価値? ECサイトの購買率を上げるコンテンツ配置のセオリー | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/2531○日までに必ず欲しいと思っているお客様は、到着日が最重要。結婚式の翌日に「品質も最高で価格も安い礼服」が届いたとしても意味がありません。誕生日などの記念日までに、孫が来る日までに、今度の会合までに、など、いつまでに必ず欲しいというニーズが、価格やスペックよりも優先される場面も多々あります。
また、施工を伴うサービスであれば費用よりも工事期間のほうが気になったり、大きな家具や印鑑などを「買い替える」際には、いま持っているモノの「処分の方法」の方が気になったり。
昔から言われていますが、売れているショップの店長さんはとにかく通販で物をよく買います。この体験がお客様目線でのショップ作りにつながっているのは間違いありません。
ネット通販業界の最新情報は、こちらも要チェック!
離倒産するネット通販企業が増加傾向/オウンドメディアの効果測定 | ネットショップ担当者フォーラム2015年12月18日~2016年1月7日の週間人気記事ランキング
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市場規模が拡大しいてるのに通販・訪販小売業の倒産件数が増加。モールや大手サイトは資本をどんどん投入して拡大しますが、小規模サイトはそれに飲み込まれてしまう。この流れはますます強まっていくでしょうね。