アディダスが仕掛ける体験型&EC連動のブランドコアストアとは

大型スクリーンで映像を流すほか、施設内でスポーツイベントも開催し、ユーザーが集まれる空間にする。オンラインストアで購入した商品を受け取る専用カウンターも3階に設置する。
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アディダスジャパンは4月26日、国内最大の旗艦店「アディダス ブランドコアストア渋谷」をリニューアルオープンする。

1階から3階まで貫く約8メートルのLEDスクリーンを設置するほか、合計19のデジタルスクリーンやプロジェクターを設置し、画像で顧客にインスピレーションを与える。施設内でスポーツに関する催しも開き、ユーザーが集まれる空間にする。

また、ECとの連動性を高めるため、オンラインストアで購入した商品を受け取れる専用カウンターを3階に設置する。

国内最大の旗艦店「アディダス ブランドコアストア渋谷」のリニューアルオープンイメージ

「アディダス ブランドコアストア渋谷」は地上4階、地下1階の5つのフロアで構成。3階から地下1階ではアディダスの商品などを扱う。新たに設ける4階の「adidas Shibuya studio(アディダス シブヤ スタジオ)」では、スポーツに関する催しやアートギャラリーなどを開催するという。

全フロアを通じたコンセプトは「STADIUM(スタジアム)2.0」。店舗をスタジアムのバックヤードとして捉えた「STADIUM」という従来のコンセプトをアップデートする。

「STADIUM」では、店内にロッカールーム仕様の試着室や大きなスクリーンを備え、アスリートが試合に向けて準備するように買い物を楽しんでもらうことを意識していた。「STADIUM2.0」では、従来のコンセプトに加え、鮮やかな色やアート要素を取り入れ、よりファッショナブルな空間にするという。

「STADIUM 2.0」というコンセプトの導入は、中国・上海にある店舗「NJE800」に次いで世界で2店舗目。

アディダス ジャパンは4月26日時点で、国内81店舗の直営店を展開。ブランドコアストアのほか、ランナーのためのコンセプトショップ「adidas RUNBASE 」や、オリジナルブランド商品を展開するショップなどがある。

アディダスジャパンは店舗とデジタルの連携強化を進めてきた。2017年10月には、アディダスとリーボックのオンラインショップを対象に店頭取置サービスを本格導入。同年12月には、Googleが提供する「ローカル在庫広告」を導入し、店舗周辺でGoogle検索を行った買い物客に対して商品と店舗情報を表示できるようにした。