高野 真維 3/12 7:00

I-neの2023年12月期連結決算は、売上高が前期比18.1%増の416億4300万円、営業利益は同35.3%増の43億7900万円だった。

ヘアケア系ブランド、特に「ヨル」の伸長が増収をけん引した。物流拠点集約化や共同配送の実施などで物流費率は6.9%で前期比1.0ポイント改善し、一部商品の販売価格改定などで売上原価率は46.6%で同1.5ポイント改善。こうしたコストコントロールが営業増益につながった。

経常利益は同25.0%増の43億3700万円。持分法適用会社だったエンディアンの持分49.9%を日本コカ・コーラへ譲渡したことで特別利益29億9200万円を計上、当期純利益は前期比105.2%増の39億5400万円だった。

I-neの2023年12月期(通期)カテゴリー別売上高(画像はI-neの決算説明資料から編集部がキャプチャ)
I-neの2023年12月期(通期)カテゴリー別売上高(画像はI-neの決算説明資料から編集部がキャプチャ)
コスト構造の改善(画像はI-neの2023年12月期(通期)決算説明資料から編集部がキャプチャ)
コスト構造の改善(画像はI-neの2023年12月期(通期)決算説明資料から編集部がキャプチャ)

2024年の通期業績は、売上高458億円(前期比10.0%増)、営業利益46億円(同5.0%増)、経常利益45億5000万円(同4.9%増)、純利益24億円(同39.3%減)を見込む。純利益は、2023年12月期は合同会社Endian(エンディアン)の持分譲渡による特別利益の計上があったため、2024年12月期では減益となる見通し。

I-neは2025年12月期を最終年度とした中期経営計画で、売上高550億円、営業利益率13%(2023年12月期は11.9%)をめざす方針を掲げている。現在はこの目標を上回るペースで成長しているという。2030年12月までに売上高1000億円をめざす。

I-neが見込む事業成長(画像はI-neの2023年12月期(通期)決算説明資料から編集部がキャプチャ)
I-neが見込む事業成長(画像はI-neの2023年12月期(通期)決算説明資料から編集部がキャプチャ)

I-neの事業拡大の要因の1つ「ECモールの好調」

売上高拡大の要因の1つが、国内ECモールの好調。2023年12月期(通期)の連結決算では、国内ECモールの売上高が前年同期比32.7%増となっており、全体の増収に貢献している。

LINEヤフー主催の「Yahoo!ショッピング Best Store Awards 2023」では、「コスメ、美容、ヘアケア部門賞」の第3位を受賞。楽天グループの「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー 2023」でも、「&Habit (アンドハビット)楽天市場店」が「スーパーDEAL賞」を、Amazonの「Amazon.co.jp 販売事業者アワード」でもヘルス・ビューティー部門の「カテゴリー賞」を受賞している。

「Yahoo!ショッピング Best Store Awards 2023」の「コスメ、美容、ヘアケア部門賞」第3位を受賞
「Yahoo!ショッピング Best Store Awards 2023」の「コスメ、美容、ヘアケア部門賞」第3位を受賞
「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー 2023」では「スーパーDEAL賞」を受賞
「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー 2023」では「スーパーDEAL賞」を受賞

「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」の受賞は、2019年から約4年ぶり。今後も、安心で安全な製品とサービスを提供し、お客さまの声に真摯(しんし)に耳を傾け、製品やサービス改善に努めてまいります。(ダイレクトマーケティング本部 本部長 小松悠氏)

「Amazon.co.jp 販売事業者アワード 2023」ではヘルス・ビューティ部門のカテゴリー賞を受賞
「Amazon.co.jp 販売事業者アワード 2023」ではヘルス・ビューティ部門のカテゴリー賞を受賞
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