松原 沙甫[執筆] 4/26 9:00

アダストリアはイトーヨーカ堂と協業し、新たなライフスタイルブランド「FOUND GOOD(ファウンドグッド)」の本格展開を始めた。2月15日から先行導入を開始したイトーヨーカドー木場店を皮切りに、7月までにイトーヨーカドー64店舗へ順次拡大する。

ライフスタイルブランド「FOUND GOOD」は、30~40代のファミリー層が主なターゲット。ベーシックで機能性がある実用性、日々の暮らしを楽しくするデザイン性を取り入れたアパレル、服飾雑貨、生活雑貨をラインアップした。

アダストリアの「GLOBAL WORK」「niko and」など30以上のブランドを手がける強みを生かし、商品の企画生産、MD計画、売り場の演出、SNSを使ったプロモーション、売り場スタッフへの接客研修など、幅広い領域でイトーヨーカドーにおける「FOUND GOOD」展開をプロデュースを行っている。

4月10日には「ZOZOTOWN」へ出店。実店舗とWebの双方で若い顧客層に認知を広げ、ファンになってもらうブランドをめざす。

「FOUND GOOD」は4月24日時点、関東を中心としたイトーヨーカドー47店舗に導入。7月までに64店舗へ順次展開を拡大する。「FOUND GOOD」の生活雑貨の一部商品は、セブン&アイグループが2月29日にオープンした新コンセプトの店舗「SIP ストア」で約170~180アイテムを展開する予定。

商品構成は、ウイメンズ45%、メンズ25%、キッズ5%、服飾雑貨20%、生活雑貨5%。主な価格帯はボトムスで2900~4900円、ブラウスは1900~3900円、カットソーが900~4900円、アウターが3900~9800円、服飾雑貨は1000~3900円、アクセサリーが300~2900円となっている。

アダストリアは中期経営計画に“アパレルカンパニーから、グッドコミュニティ共創カンパニーへ。”を掲げており、社内外のパートナーとの協業による新たな価値を創造するさまざまな取り組みを進めている。

成長戦略の1つに「新規事業の拡大」」を掲げ、アダストリアが持つノウハウやバリューチェーンの強みを外部の企業・地域・団体などへ提供するビジネスプロデュース事業をスタート。GMS(総合スーパー)衣料品売り場のプロデュースに注力している。

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