楽天の自社配送サービスの人口カバー率は15%に上昇、「Rakuten EXPRESS」を横浜と川崎に拡大
楽天が手掛けている自社配送サービス「Rakuten EXPRESS」の対象地域が広がっている。10月24日には、従来から配送している都内や大阪府、千葉県内の一部地域に加え、神奈川県横浜市や川崎市にも対象地域を拡大した。
「Rakuten EXPRESS」の配送地域の国内人口カバー率は、約15%まで上昇したという。配送地域は今後も順次拡大する計画だ。
「Rakuten EXPRESS」は、グループ会社のRakutenDirectが販売している生活用品や日用品のほか、「楽天ブックス」の商品を配送する楽天独自の配送サービス。2018年9月には、「楽天市場」の出店者向けの物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」で受託した一部の荷物も対象に加えた。
現在、東京23区と東京都14市、千葉県4市、横浜市と川崎市の一部地域、大阪府の一部地域で配送サービスを展開している。
「Rakuten EXPRESS」の再配達の時間指定は24時まで可能。「楽天ブックス」や「RakutenDirect」の荷物は、顧客の住宅敷地内の指定された置き場所に配達する「置き配」にも対応している。
「ワンデリバリー」構想を推進
「Rakuten EXPRESS」の配送地域拡大は、楽天が進める「ワンデリバリー構想」の一環だ。
楽天は、国内物流業界で不在再配達の増加や人手不足などが社会問題化したことを受け、「楽天市場」における商品の注文から配送までを一気通貫で管理する包括的な物流サービス「ワンデリバリー」構想を打ち出した。
現在、「Rakuten EXPRESS」や「楽天スーパーロジスティクス」など、さまざまな施策を進めている。
「楽天スーパーロジスティクス」は、「楽天市場」の出店者の商品の保管から出荷まで、楽天が一括で担う総合物流サービス。ギフトラッピングや販促物の封入など、店舗ごとの個別作業要件にも対応する。