渡部 和章 2019/4/10 7:00

ニトリホールディングスの2019年2月期における通販事業の売上高は、前期比27.3%増の389億円だった。連結売上高に占める通販売上高の比率は約6.4%。

アプリを軸に実店舗とECサイトの連携を強化したほか、マーケティングツールを導入してワン・トゥ・ワン・マーケティングに注力したことなどが増収につながった。

ニトリホールディングスのEC売上高について
ニトリホールディングスのEC売上高について

EC事業に新しいマーケティングツールを導入し、顧客ごとの趣向や属性などに応じてマーケティング施策を最適化するワン・トゥ・ワン・マーケティングを実施したという。

ECサイトのレコメンド条件を改善したことも売上拡大に貢献。通販事業の売上高の約20%がレコメンド経由だった。

店頭で販売されている商品のバーコードをスマホでスキャンし、注文と発送手続きを行えるサービス「手ぶらdeショッピング」も効果を上げ、ECサイト「ニトリネット」の売り上げを押し上げた。

ニトリは近年、ECや通販を強化している。ECサイトで販売した商品の店頭受取サービスを2016年7月に開始。2017年6月には「手ぶらdeショッピング」を開始した。

ニトリアプリの会員数は2019年2月期末時点約350万人。「手ぶらdeショッピング」の利用実績は累計2万2000件、ネット注文・店頭受取の利用実績は累計16万件。

ニトリホールディングスのOtoO施策について
ニトリホールディングスのOtoO施策について(画像は編集部が決算説明会資料からキャプチャ)

物流面では、人口知能を搭載した自動搬送ロボット「BUTLER(バトラー)」も稼動している。

通販事業の増収率は2017年2月期以降、33.2%、34.9%、27.3%と高い成長率を維持している。

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