アイスタイルが中国向けECに参入、香港子会社通じ「天猫国際」で@コスメの人気商材を販売

海外の化粧品販売事業社への国産化粧品卸販売事業とあわせ、2017年までに10億円の売上高をめざす
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アイスタイルは1月中旬から試験的に運営を始めた中国向けECサイトを、3月中旬にも正式オープンする。中国向けECサイトは、香港に置く連結子会社が「天猫国際(Tmall Global)」に出店して開設。「@コスメ」やECサイト、店舗運営などを通して培った化粧品メーカーとの関係性を生かし、「@コスメ」の人気商品を販売する。新たに始める海外の化粧品販売事業社に国産化粧品を卸販売する事業とあわせて、2017年までに10億円の売上高をめざす。

「天猫国際(Tmall Global)」に開設したのは「@cosme官方海外旗艦店」。香港に拠点を置く連結子会社、istyle Global (Hong Kong) Co., Limitedが商品の販売を手がける。

3月のグランドオープン時点で商品数は約100アイテムをそろえる意向。販売価格については現在、検討を進めている。

「@cosme官方海外旗艦店」は「天猫国際」に出店している約700店舗のうち、20店舗程度が優良推奨店舗として選ばれている「経営店舗(VIP店舗)」の認定を受けた。アイスタイルによると、今後の展開に期待が持てるとしている。

「@cosme官方海外旗艦店」のイメージ

中国での化粧品全チャネルの市場規模は2013年で3338億6000万元(約6兆円)で、化粧品を含めた海外輸入商品購入市場は2013年に767億元(約1兆4800万円)。前年比58.8%の伸び率で、化粧品のEC販売は急成長しているという。

あわせて中華圏に向けた化粧品の卸販売事業も始める。海外向け化粧品卸専門会社のアイスタイルトレーディングを設立。海外の化粧品販売事業者に国産化粧品を卸す際の輸出業務を手がけ、物流面から化粧品メーカーをサポートする。

卸先第1弾として、化粧品分野で中国最大のオンラインサイト「聚美优品(JUMEI)」を運営するJumei International Holdings Limitedと、istyle Global (Hong Kong)が販売提携契約を締結。卸先を今後も広げていく。

アイスタイルは2002年11月にECを開始。2014年6月期EC事業の売上高は6億3900万円(前の期比12.9%増)。

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