アイスタイルが「@cosme」の人気商品売る中国ECサイトをオープン、価格は日本の1.2~1.3倍
アイスタイルは1月中旬から試験的に運営を始めた中国向けECサイト「@cosme官方海外旗艦店」を、3月10日に正式オープンした。「天猫国際(Tmall Global)」内に開設したもので、香港に拠点を置く連結子会社、istyle Global (Hong Kong) Co., Limitedが運営を担う。
「@cosme官方海外旗艦店」は、アイスタイルが店舗運営などを通して培った化粧品メーカーとの関係性を生かし、「@コスメ」の人気商品を販売する。販売価格は日本での価格と比べ、平均で1.2~1.3倍程度に設定したという。
正式オープン時には210の商品を取りそろえ、今後70ブランド、400商品の取り扱いの内諾を得ている。年内には1000商品まで拡充する予定。
「@cosme官方海外旗艦店」は「天猫国際」に出店している約700店舗のうち、20店舗程度が優良推奨店舗として選ばれる「経営店舗(VIP店舗)」の認定を受けている。優先的にアリババグループの資源を活用することができ、「天猫国際」トップページからの誘導や特集ページ開設、マスメディアでの店舗告知などを予定しているという。
テレビなど映像を使った告知も進める。上海の連結子会社、istyle China Co., Limitedが制作しているWeb連動型美容情報番組「淘最新靓点(タオズイシンリャンデン)~No Beauty No Life!~」で、SMGグループ傘下のTV局「生活時尚チャンネル」(対象世帯数は約4020万世帯)や中国最大の動画サイト「Youku」「iQiyi」と連動。「@cosme官方海外旗艦店」のオープン特集を制作・放映することで、購入者の集客を狙う。
アイスタイルでは新たに始める海外の化粧品販売事業社に国産化粧品を卸販売する事業とあわせて、2017年までに10億円の売上高をめざしている。