米Amazonは、Amazon内で取り扱いのない商品も「見つけて買える」体験の拡張を進めている。米国では「Amazon.com」やAmazonショッピングアプリの検索結果などに外部ECサイトの商品を表示し、購入までの導線を用意する「Shop Direct」を展開。また外部ECサイトでの購入手続きをAmazonのAIエージェントが代行する「Buy for Me」を手がけている。
Shop Direct
「Shop Direct」は、「Amazon.com」やAmazonショッピングアプリで商品を検索した際、Amazonストアで販売していない商品も表示するもの。ユーザーは「Shop Direct」ボタンをタップすると外部ECサイトへ遷移し、購入手続きを進めることができる。外部サイトへ移動する前には「Amazonを離れる」旨を通知し、Amazonから購入していると誤解しないよう配慮している。
Amazonは3月11日、外部EC事業者が「Shop Direct」に容易に参加できるよう、Feedonomics、Salsify、CEDCommerceといったサードパーティフィードを通じて商品カタログを接続できるようにした。フィード連携で、カタログ、価格、在庫をリアルタイムで自動同期できる。Amazonの検索結果だけでなく、AIショッピングアシスタント「Rufus」経由でも露出を狙えるとしている。今後は外部EC事業者が直接フィードを投入できるポータルの提供なども予定しているという。
Buy for Me
「Buy for Me」は、Amazonショッピングアプリで提供するベータ版の機能で、Amazonで販売していない商品を外部ブランドサイトで購入する際、AmazonのAIエージェントが購入手続きを代行するAIエージェント。
ユーザーはAmazonの決済画面で配送先住所や税金、送料、支払い方法などを確認し、その後、Amazonの配送・決済情報を用いて外部ECサイトで購入を完了する。購入後はブランドから注文確認が届き、Amazonアプリ内の「Buy for Me Orders」タブから追跡もできる。
「Shop Direct」と「Buy for Me」の違い
「Shop Direct」と「Buy for Me」は、「Amazon上にない商品を買えるようにする」という点では共通しているが、購入完了までの設計が異なる。
「Shop Direct」はユーザーが外部サイトへ遷移し、外部ECサイト側で購入を完了する。一方、「Buy for Me」はAmazonアプリ内で注文内容を確認し、AmazonのAIエージェントが外部ECサイトでの購入手続きを代行する。言い換えると、「Shop Direct」は送客、「Buy for Me」は代理購入となる。
「Shop Direct」は、自社商品を検索しているAmazonユーザーにリーチするための合理的な方法を出品者に提供する。フィードを使えば、出品者はカタログ、価格、在庫をリアルタイムで簡単に同期し、ユーザーとの関係を維持できる一方、有意義なトラフィックと売り上げを促進できる。顧客はさらに多くの品ぞろえにアクセスできるようになる。(Amazonのコアショッピング担当副社長 アマンダ・ドーア氏)
