アスクルは6月3日、代表取締役の異動および取締役候補者の選任について決議したと発表した。現代表取締役社長CEOの吉岡晃氏は退任し、後任には執行役員 事業戦略本部長の成松岳志氏が就任する予定。正式決定は8月6日に実施する予定の第63回定時株主総会および、その後の取締役会を経て行う。
アスクルは異動の理由について、指名・報酬委員会での継続的な議論を通じ、サクセッションプランに基づく次世代経営人材の育成と経営体制の強化を進めてきたと説明。加えて、2025年10月に発生したランサムウェア攻撃に起因するシステム障害からの復旧過程においても、次世代人材が重要な役割を果たしたとしている。
その上でアスクルは、AIの進化によるECの新たな発展段階を成長機会と捉え、次世代リーダーへの経営継承を通じて経営体制を刷新し、新たな成長ステージへの移行を図るとしている。
新社長に成松岳志氏。LOHACO、物流、事業戦略を歴任
新たに代表取締役社長CEOに就任する予定の成松岳志氏は1979年2月14日生まれ。2001年に東海銀行(現・三菱UFJ銀行)へ入行し、2007年にアスクルへ入社した。

入社後は、BtoCカンパニー EC店舗運営&ビッグデータ統括部長、FMCG/日用品事業部長、デジタルマーケティング統括部長、ビジネスマネジメント&アナリティクス統括部長などを歴任。2022年5月に執行役員 LOHACO事業本部長、2023年3月に執行役員 ロジスティクス本部長、同年7月にASKUL LOGIST取締役に就任し、2025年5月からは執行役員 事業戦略本部長を務めている。
EC運営、デジタルマーケティング、物流、事業戦略と幅広い領域で経験を積んでおり、BtoC事業と物流の双方に精通する次世代リーダーとして経営を担うことになる。なお、2026年5月20日時点の所有株式数は3500株。
取締役は13人から10人へ。意思決定の迅速化と監督機能の強化へ
アスクルは、新たな成長ステージに向けた経営体制強化の一環として、取締役数を現行の13人から10人へ削減する。あわせて、新たに社外から監査等委員を迎えることで、取締役会の実効性向上、経営判断の迅速化、監督機能の強化を進めるとしている。
取締役(監査等委員である取締役を除く)の候補者は次の通り(カッコ内は現役職)。
- 成松岳志氏(執行役員 事業戦略本部長)※新任
- 玉井継尋氏(取締役 CFO)※再任
- 保苅真一氏(取締役 CTO)※再任
- 秋元里奈氏(社外取締役、独立役員)※再任
- 石坂信也氏(社外取締役、独立役員)※再任
- 秀誠氏(社外取締役)※再任
監査等委員である取締役候補者は栃尾雅也氏。独立社外取締役候補として新たに選任する予定だ。栃尾雅也氏は1959年8月8日生まれ。味の素で執行役員 経営企画部長、取締役 常務執行役員、取締役 専務執行役員、グローバルコーポレート本部長兼コーポレートサービス本部長、代表取締役などを歴任した。2021年6月からは同社の取締役 常勤監査委員を務め、その後は康師傅控股有限公司の独立非執行董事、農林中央金庫の監事を務めている。
吉岡晃氏ら5氏が退任・辞任予定
8月6日開催予定の第63回定時株主総会終結時をもって、吉岡晃氏が代表取締役社長 CEOを退任するほか、川村勝宏氏(取締役 COO)、市毛由美子氏(社外取締役、独立役員)、青山直美氏(社外取締役、独立役員)が退任予定。今村俊郎氏(取締役 常勤監査等委員)は辞任予定としている。
株主総会および同日に実施する取締役会後の新体制では、成松氏が代表取締役社長 CEOに就任予定。CFO、CTOに加え、社外取締役および監査等委員を含む新たな取締役体制へ移行する。
- この記事のキーワード

