エスビー食品は6月8日、AIエージェント技術を開発するスパイスコードと資本業務提携したと発表した。エスビー食品が長年培ってきた食品開発の知見と、スパイスコードのAIエージェント技術を組み合わせることで、より高度な食品開発の実現をめざすという。エスビー食品とスパイスコードは、人の情動に基づく「おいしい」という感覚の構造を科学的に解明し、知見の継承と拡張につなげる基盤研究を共同で進める。

エスビー食品は、食品開発の現場では長年に渡って蓄積した研究や知見が、商品の品質と独自性を支えてきた一方で、消費者ニーズの多様化や開発サイクルの短縮、知見の継承といった課題に直面していると説明する。
エスビー食品はこうした課題に対応し、持続的な企業価値向上を実現するため、「経営戦略2033」と「第4次中期経営計画」の下、コアコンピタンスであるスパイス・ハーブの知見深化と、新たな価値創出に向けた取り組みを進めている。その一環として、商品開発ノウハウや知見を将来にわたって生かし、さらに発展させる手段としてAI技術の活用可能性に着目した。
今回の提携でエスビー食品は、スパイスコードと食品開発における味わいの理解と表現の高度化に取り組む。具体的には、人の情動に基づく「おいしい」という感覚の構造を科学的に解明するとともに、AI技術を活用し、エスビー食品が培ってきた知見を拡張していくための基盤研究を共同で推進する。
スパイスコードによると、AIエージェント技術、自然言語処理技術、機械学習モデルと、エスビー食品が長年培ってきた感性や各種データを組み合わせることで、知見を次世代へ継承しつつ、その価値をさらに拡張し、「美味しさ」を扱えるAIの実現をめざすという。
スパイスコードは、自ら食品流通事業を運営する事業会社として現場の業務課題を熟知したうえで、AIエージェント技術の開発に取り組んでいる企業だ。自社開発のERP/業務AIエージェントプラットフォーム「ロカルメ・オーダー」を展開しており、机上の技術ではなく、実際の業務に即した実用性の高いAIプロダクトを提供しているという。
エスビー食品とスパイスコードは、AIを職人の感性や経験の代替としてではなく、それらを引き出し、体系化し、拡張するパートナーとして位置付ける。
エスビー食品は今回の提携を通じて、長年蓄積してきた知見とAI技術を融合し、それらを次世代へ継承しながら価値をさらに高め、食品のおいしさをより深く理解・活用できる仕組みの構築をめざすとしている。

