「週休2.5日制」「賞与の給与化」を導入、2030年までに週休3日を計画する化粧品会社の狙いと背景とは

化粧品ブランド「SHIRO」のシロが導入する「週休2.5週制」では、週の所定労働時間40時間を維持しつつ、1週間のうち1日を半日勤務とする。あわせて実施する「賞与の給与化」によって可処分所得を増やし、社員の有意義な時間の使い方を促進する

大嶋 喜子[執筆]

7:30

化粧品ブランド「SHIRO」を展開するシロは4月1日から、社員向けの新制度「週休2.5日制」「賞与の給与化」の運用を開始する。対象は販売職・オフィス職・製造職を含むすべての職種。単なる制度変更ではなく、社員1人ひとりが自分自身と向き合い、より豊かに働くための基盤に据えている。

なお、シロは2030年までに週休3日の実現をめざしている。

シロは「週休2.5日制」と「賞与の給与化」を導入する
シロは週休2.5日制と賞与の給与化を導入する

社員向け新制度の運用

「週休2.5日制」は、週の所定労働時間40時間を維持しつつ、1週間のうち1日を半日勤務とする制度。勤務日数は週4日+半日(9時~13時)で、実働時間は1日9時間(休憩1時間)としている。年間休日は従来の127日から144.5日に増える。

「賞与の給与化」は、週休2.5日制を促進するために導入する制度。従来は年2回支給していた賞与の1回分を月々に分割し、給与に上乗せして支払う。給与化した賞与とは別に、年に1度、個人評価に基づく決算賞与も支給する。社員への年間支給額に従来からの変更はない。

「週休2.5日制」「賞与の給与化」の導入背景

賞与の給与化によって社員は1か月あたりの可処分所得が増える。シロは、より多くの学びや経験など、週休2.5日制で増えた時間を社員が有意義に使うことができるようになると考えている。仕事と仕事以外の時間がバランス良く調和し、外から得られる気づきを仕事のパフォーマンス向上と個人の成長につなげていくことをめざす。

シロによると、年2回の賞与は日本特有で、海外や外資系企業ではほとんど導入されていない。シロでは海外進出を推進しており、グローバルに活躍できる人材採用を強化していくために賞与の給与化を導入した。日本と海外、両方の基準を持ち、グローバルな会社づくりの推進と、外国籍社員が活躍できる環境をめざす。

週休2.5日制はシロにとって、世の中に対して提供したい選択肢の1つでもあるという。会社の生産性を上げるためだけでなく、社員の時間を増やし、社会に対する新しい気づきの機会を創出することで、仕事の価値を高める。取り組みの発信によって賛同する企業が増えることも狙いとしている。

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