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Googleの新たなショッピングハブ「Universal Cart」とは、検索・Gemini・Gmailがシームレスに連動する最新のエージェンティックコマース

Googleはエージェント型コマースの新機能「Universal Cart」を発表しました。検索、Gemini、YouTube、Gmailを横断し、複数のブランド商品を1つのカートで決済可能にする仕組みです。その特長を解説します。

Digital Commerce 360[転載元]

8:00

Googleはこのほど開催した年次開発者会議で、AIエージェントによるショッピング体験の新サービス「Universal Cart」の詳細を説明しました。検索や「Gemini」といった日常的なサービスをハブとし、複数の小売事業者の商品を一元的にカートへ追加・決済できるこの機能は、2026年夏に米国の検索画面と「Gemini」アプリ全体で展開する予定です。Googleが描く最新のエージェント型コマースの未来を解説します。

検索・アプリ横断の次世代ショッピングツール

Googleは米国時間の5月19日、年次開発者会議「Google I/O」を開催し、数々の新サービスを発表しました。そのなかには、Googleの最新のエージェント型コマースおよび決済ツール「Universal Cart」に関する新たな詳細情報も含まれています。

ユーザーのショッピングを支援する「Universal Cart」は、Googleが推進する共通規格「ユニバーサル・コマース・プロトコル(UCP)」を基盤に構築しています。「UCP」は、AIエージェントがEC取引における決済インフラと通信できるようにするためのプロトコルで、GoogleがShopifyと共同開発したものです。

複数ショップのまとめ買いが可能

特筆すべきは、「Universal Cart」を使うユーザーは、Googleの「検索」「Gemini」「YouTube」「Gmail」を横断し、複数のEC事業者からの商品購入を一度に済ませられるようになる点です。

「Universal Cart」は検索、Gemini、YouTube、Gmailと連携し複数店での購入商品を1つのカートでまとめて決済できる
「Universal Cart」は検索、Gemini、YouTube、Gmailと連携し複数店での購入商品を1つのカートでまとめて決済できる

Googleで広告・コマース担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるヴィディア・スリニヴァサン氏は、この技術を説明するニュースリリースのなかで次のように話しています。

「Universal Cart」はインテリジェントなショッピングカートであり、Googleで買い物をするための新たなハブとなります。複数の加盟店やサービスをまたいで連動するため、ユーザーは検索画面を閲覧したり、「Gemini」とチャットしたり、YouTube動画を見たり、Gmailに届いた販促メールを読んだりしているとき、その場でほしい商品をカートに追加できます。(スリニヴァサン氏)

値下げ情報から入荷通知まで。AIが購買の「失敗」を未然に防ぐ

Googleは、Nike、Target、美容・コスメ専門店大手のUlta Beauty、家具・家庭用品ECのWayfairなどの小売事業者の商品を「Universal Cart」で処理するイメージ画像を公開しました。スリニヴァサン氏は、「Universal Cart」のAIシステムが裏側でどのように機能し、次のステップを予測・計画するのかを解説しています。

「Universal Cart」では、ユーザーが商品をカートに入れた瞬間から、AIがバックグラウンドで動き始めますお得なセール情報や値下げを検知したり、価格履歴に関するインサイトの表示や、在庫が再入荷されたときの通知を送ります。これらはすべてGoogleの「Gemini」上で動作しているため、「Gemini」のモデルが進化するにつれて、「Universal Cart」のカート機能もさらに賢くなっていきます。(スリニヴァサン氏)

スリニヴァサン氏が解説する「Universal Cart」の動作イメージ

スリニヴァサン氏は、「Universal Cart」がユーザーのニーズを予測してショッピングに役立つ提案する例として、ユーザーがカートに入れたPCデバイスの部品同士に互換性がなく、うまく噛み合わないときに事前に教えてくれる機能や、代わりに別の商品を提案してくれることなどをあげました。

決済ごとのお得情報も通知

さらに、「Universal Cart」は「Googleウォレット」が管理する消費者の決済方法ごとの特典ロイヤリティプログラムの情報加盟店からの特典といった情報も活用して、ユーザーにお薦めする情報の精度を高めています。

決済ごとのお得情報の通知イメージ
決済ごとのお得情報の通知イメージ

スリニヴァサン氏は「購入の準備が整ったら、『UCP』によってカートからの決済が非常にスムーズに行えます」と説明しています。

ユーザーは自分が好きなさまざまなブランドの商品を「Google Pay」を使ってわずか数タップで決済することができますし、ほしい商品を選んでからお店の公式ECサイトに移動してそのまま決済を完了することもできます。(スリニヴァサン氏)

「Universal Cart」の利用イメージ。NikeとUlta Beautyの商品を1つのカートにまとめている
「Universal Cart」の利用イメージ。NikeとUlta Beautyの商品を1つのカートにまとめている

米国の小売各社が参画。2026年夏に米Googleの検索とGeminiで連携開始 

スリニヴァサン氏は、「Nike、Sephora、Target、Ulta Beauty、Walmart、Wayfair、Fenty、Steve MaddenなどのShopify加盟店」を「Universal Cart」と初期に連携するパートナー企業としてあげ、これらの商品が「間もなく」Universal Cartを通じて購入可能になると話しています。

「Universal Cart」は、2026年夏に米国版Googleの検索画面と「Gemini」アプリ全体で展開が始まり、その後にYouTubeとGmailでも展開される予定になっています。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

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