住友商事子会社の爽快ドラッグが中国ECに参入、アリババグループの「天猫国際」に出店へ

中国ECでの売上高は2017年3月期に20億円、2018年3月期には40億円まで引き上げる

瀧川 正実

2015年3月12日 8:30

住友商事の子会社で、日用品などのECを手がける爽快ドラッグは中国ECに参入する。3月中にアリババグループが運営する「天猫国際(Tmall Global)」に出店し、日用品などのECサイト「爽快官方海外旗艦店」を開設。約500品目から販売を始め、2年以内に約2000品目まで拡大させる。

提携先プラットフォームも順次拡大し、販路を拡大。売上高は2017年3月期に20億円、2018年3月期には40億円まで引き上げる。

中国ECは、住友商事が2011年11月に設立した中国子会社で、ネット通販を現地で手がける住商電子商務と共同で行う。住商電子商務は「品店(ピンディエン)」というブランド名で、日本製品や輸入品を中心としたEC事業を展開。自社サイトや「天猫(Tmall)」などで事業を展開している。

爽快ドラッグが日本で蓄積した商品調達力や物流機能、住商電子商務が中国で培ったECサイト運営やマーケティング、中国国内物流のノウハウ、顧客サポート機能などを相互に活用。日本製品の販売支援を手がける。仕入れ先日本メーカーと販売情報などの共有も行っていくという。

まずは「天猫(Tmall)」の国際サイト「天猫国際(Tmall Global)」の優良推奨店舗である「VIP店舗」として、「爽快官方海外旗艦店」を3月中に開設する。「VIP店舗」は優先的にアリババグループの資源を活用することができ、「天猫国際」トップページからの誘導や特集ページ開設といった展開が可能になるという。

爽快ドラッグが出店する「天猫国際」のサイトイメージ

爽快ドラッグが出店する「天猫国際」のサイトイメージ(画像は編集部がキャプチャ)

爽快ドラッグによると、日本から中国への個人輸入型ネット通販(越境EC)市場は拡大。2014年は6000億円を超え、2018年には1兆4000億円に達すると予測されている。

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