米Amazonが2月5日(現地時間)に発表した2025年度(2025年1-12月)連結業績によると、売上高は前期比12%増の7169億2400万ドルだった。
営業利益は同約1.7倍の800億ドル。当期純利益は同約1.3倍の777億ドルだった。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが公表している2025年の年間平均為替レート「1ドル=150.71円」(TTB)を参考に、1ドル=151円で換算した場合、日本円ベースの売上高は108兆2555億円。
セグメント別売上高では、直販にあたるオンラインストア売上は2692億8700万ドルで同9%増。第三者販売サービス売上(マーケットプレイスを通じた第三者が販売するサービスに関する手数料売上など)は721億6200万ドルで同10.6%増えた。
ホールフーズ店舗が大部分を占める実店舗売上は225億6100万ドルで同6.3%増だった。
サブスクリプションサービス売上(「Amazonプライム」の会員費、デジタルビデオ、オーディオブック、デジタル音楽、電子書籍などのサブスクリプションサービス)は、同11.8%増の496億1900万ドル。
広告サービスの売上高は686億3500万ドルで同22.1%増。AWS(アマゾンウェブサービス)は1287億2500万ドルで同19.7%増。その他は59億3500万ドル。
地域別では北米の売上高が4263億500万ドルで同10%増、全体売上高の約59%を占める。日本、イギリス、ドイツ、フランスなどが含まれるインターナショナルは同13%増の1618億9400万ドル。
2025年のハイライト
AI活用の本格化による売上貢献、配送スピードのさらなる高速化、低価格帯商品のラインナップ強化を主なハイライトにあげている。
配送スピードの高速化と物流網の拡大
Amazonは2025年、プライム会員向けに過去最速の配送スピードを世界中で達成したという。米国では即日配送(Same-Day Delivery)による取扱個数が前年比で約70%増加し、1億人近くの顧客が利用した。
米国の地方部(rural areas)においても配送網を強化し、即日配送を利用する月間平均顧客数が同約2倍に増加したという。
注文から30分以内に日用品や食品を配送する新たな超高速配送サービス「Amazon Now」は対象国を拡大。インド、メキシコ、UAEの各都市で展開しているほか、米国と英国の一部の地域でもテスト運用を行っている。
AIによるショッピング体験の革新
生成AIを活用した機能が購買行動に大きな影響を与え始めている。
生成AIショッピングアシスタント「Rufus(ルーファス)」は、3億人以上の顧客が利用。顧客の代理で購入を行う機能などを備え、年間換算で約120億ドル(日本円で約1.8兆円)の売上増に貢献したという。
スマートフォンのカメラや写真を使って商品を検索するAIツール「Lens」の利用が同45%増加した。
低価格帯・品ぞろえの強化(Amazon Haul)
低価格商品を扱う新ストア「Amazon Haul」の展開を強化している。
米国の「Amazon Haul」では、10ドル以下の商品(多くは5ドル以下)の品ぞろえを100万点以上に拡大した。「Amazon Haul」は現在、25以上の国と地域に展開している。
調査会社Profiteroによると、Amazonは9年連続で「米国で最も低価格な小売業者」に選定され、他の主要小売業者と比較して平均14%安い価格設定を実現しているという。