ファーストリテイリングのグローバルEC売上高は推定5100億円、EC化率は約15%
ファーストリテイリングが「統合報告書2025」で、グローバルEC比率が約15%と開示。全社売上からEC売上は推定5100億円規模に。地域別EC化率や「店舗×EC一体」戦略も明かした。
2月2日 10:00
ファーストリテイリングはこのほど公表した「統合報告書2025」で、2025年8月期の連結売上収益に占めるグローバルECの売上構成比が約15%だったことを明らかにした。全社売上から単純計算すると、グローバルEC売上は約5100億円規模と見られる。
連結売上収益は3兆4005億円、国内ユニクロECは1523億円
2025年8月期の連結売上収益は前期比9.6%増の3兆4005億3900万円、営業利益は同12.6%増の5642億6500万円、当期純利益は同16.4%増の4339億900万円だった。海外ユニクロ事業の売上収益は同11.6%増の1兆9102億円。国内ユニクロ事業(実店舗を含む)の売上収益は同10.1%増の1兆260億円となった。国内ユニクロ事業のEC売上高は前期比11.2%増の1523億円。EC化率は同0.1ポイント増の14.8%だった。
地域別EC化率、グレーターチャイナ・韓国・欧州・北米は約20%
統合報告書によると、地域別のEC化率は日本が14.8%。グレーターチャイナ、韓国、欧州、北米は約20%、東南アジア・インド・豪州は約10%としている。
ファーストリテイリングは顧客ニーズに合わせ、購買・配送方法に対応できるサービスの拡充を進めるほか、オンラインストアやアプリの利便性改善、ライブコマースなど情報発信の強化にも取り組んでいる。
10兆円への挑戦を見据え「5つの領域」で質的進化を推進
ファーストリテイリングは2026年8月期について、売上高10兆円への挑戦を念頭に、5つの領域を中心に事業の進化をさらに推進し、高い顧客満足の実現と事業拡大を図る方針を示した。
商品
顧客の声をもとに新しい価値を感じられる商品を生み出すと同時に、価値と価格の訴求を強化する。
サプライチェーン
グローバルでの事業拡大を支える体制構築に向け、投資を強化する。
店舗・Eコマース
「LifeWear」の価値を伝える質の高い出店を継続しつつ、Eコマースの利便性を高め、店舗とEコマースが一体となった商売を推進する。
個店経営
個店単位、SKU(Stock Keeping Unit)単位で欠品や過剰在庫をなくし、需要に合わせた売り場作り、情報発信、サービス提供を徹底する。
人材
世界での採用を加速するとともに、グローバル横断での抜てきやローテーションを実施し、店舗・本部運営を主導できる経営人材を育成する。
「店舗×EC一体」の購買体験へ
ファーストリテイリングは成長に向けた積極投資を進める一方、インフレ時代に合わせた経費構造改革とローコスト経営も徹底する方針。有明プロジェクトにより「無駄なものをつくらない、運ばない、売らない」商売の構築を進めているほか、業務プロセスの標準化・デジタル化を推進したことで、在庫効率や物流・店舗オペレーションの生産性改善といった成果が顕在化しているという。
今後は、購買プロセスの改善、投資内容の精選、投資した資産の徹底活用を進め、売上成長と収益性改善の両立をめざす。
あわせて「お客様が欲しい商品が簡単・便利・待たずに手に入るお買い物体験」の提供を掲げ、デジタルを最大限に活用しながら、店舗業務の効率化と店舗・Eコマース一体の購買体験を推進していくとしている。
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