ゲオホールディングスの2026年EC売上は9.1%増の319億円、デジタルコンテンツ事業は200億円を突破、全社売上は12.5%増の4812億円

ゲオホールディングスの2026年3月期は、EC関与売上高が前期比9.1%増の319億円、デジタルコンテンツ事業の売上高が同21.9%増の209億円となった。リユース市場の拡大を追い風に、店舗とECを連携させた販売施策やデジタル事業の成長が全社業績を押し上げた。

鳥栖 剛[執筆]

9:30

ゲオホールディングスの2026年3月期におけるEC関与売上高は、前期比9.1%増の319億1400万円だった。衣料・服飾雑貨商材の伸長が寄与した。EC関与売上高比率は同0.2ポイント減の6.6%。

ゲオホールディングスの2026年EC売上は9.1%増の319億円、デジタルコンテンツ事業は200億円を突破、全社売上は12.5%増の4812億円
ゲオHDのEC事業の概要(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

EC関与売上高には、「2nd STREET online」「GEO online」「OKURA」などのECサイトや公式アプリ経由の販売に加え、「2nd STREET」店舗で展開する「お取り寄せサービス」の利用分も含む。

内訳は、リユースEC、リユース系お取り寄せ、新品ECで構成。2026年3月期は、リユースECが前期比12.5%増の275億5300万円、リユース系お取り寄せが同0.8%増の33億1600万円、新品ECが同28.3%減の10億4300万円だった。

ゲオHDは、直営店網を活用した「お取り寄せサービス」をEC施策の1つとして展開。利用者は送料や手数料の負担なく、指定店舗で実物を確認・試着したうえで購入できる仕組みで、全国の店舗在庫にアクセスできる点を特長としている。

デジタルコンテンツ事業は売上200億円を突破

ゲオHDでは、物販ECに加えてデジタル領域も成長している。2026年3月期のデジタルコンテンツ事業の売上高は、前期比21.9%増の209億2200万円となり、200億円を突破した。

同事業は、プラットフォーム型ビジネスとコンテンツ制作・販売ビジネスを展開。viviONグループを通じて事業を推進しており、二次元コンテンツ領域を中心に複数のサービスを展開している。

主力サービスの1つ「DLsite」は、国内最大級の二次元コンテンツダウンロードサイトで、配信作品数は196万作品に達した。14言語に対応しており、国内外のユーザーへサービスを提供している。

また、「comipo」では、マンガに音や声の要素を加えた電子コミックサービスを展開。国内外あわせて5万5000作品以上を取り扱う。

このほか、viviONグループでは、「みんなで翻訳」やクリエイター支援サービス「Ci-en」なども展開し、新たなビジネスモデルの構築を進めている。

ゲオホールディングスの2026年EC売上は9.1%増の319億円、デジタルコンテンツ事業は200億円を突破、全社売上は12.5%増の4812億円
デジタルコンテンツ事業の概要(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

全社売上は12.5%増、リユースと新品商材が成長をけん引

2026年3月期の連結売上高は前期比12.5%増の4812億4900万円、営業利益は同26.6%増の142億3900万円、経常利益は同25.6%増の153億4800万円、当期純利益は同92.6%増の87億3800万円だった。リユース衣料・服飾雑貨商材の伸長に加え、「Nintendo Switch 2」や周辺機器を含むゲーム関連商材、新品トレーディングカード商材などの好調が増収増益に寄与した。

リユース市場は2040年に5兆円規模へ拡大予測

ゲオHDが示した国内リユース市場の見通しによると、市場規模は2024年時点で3兆2628億円。2030年には4兆円、2035年には4兆4000億円、2040年には5兆円まで拡大すると予測している(出典:リユース経済新聞)。

ゲオホールディングスの2026年EC売上は9.1%増の319億円、デジタルコンテンツ事業は200億円を突破、全社売上は12.5%増の4812億円
リユース市場の成長予測(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

背景には、リユース品購入者人口の増加、訪日外国人増加による免税販売の拡大、世界的なインフレによる節約志向、環境配慮意識の高まり、越境ECの発展、「リユースネイティブ」世代の成長などがある。同社は、こうした市場環境を踏まえ、国内リユース市場は長期的な成長が期待できるとみている。

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