ユナイテッドアローズは、新たな中期経営計画(2026-2028)を策定し、「日本が誇る世界に向けた高感度・高付加価値グループになる」をテーマに掲げた。国内アパレルに加え、海外事業や非アパレル領域も含め、「高感度・高付加価値」を軸に成長をめざす。
強みは「顧客基盤×接客×商品×店舗・EC」
新中計の前提となる内部環境(強み・経営資産)として、高いブランド価値と高感度な顧客基盤、感動を提供する接客、高付加価値な商品、高立地な店舗、機能的なECをあげている。「164万人の高感度な顧客基盤」を重要な資産として位置付け、客単価や買上客数などの主要指標が2023年3月期比で伸長している点も強調した。

「中高価格帯」にフォーカス、グループで高付加価値戦略を推進
「中期経営計画2026-2028」では、コーエン譲渡後の事業ポートフォリオも踏まえ、ユナイテッドアローズの強みが生きる「中高価格帯マーケット」に特化。国内アパレル、海外アパレル、非アパレルの各領域で、高感度・高付加価値戦略を推進する方針を示した。
4つの重点取り組みで“さらなるシェア拡大”へ
中期経営計画2026-2028では、「さらなるシェア拡大」を重要なゴールの1つに据えた。そのほか、営業利益額・営業利益率の改善、海外売上・店舗数・顧客数の拡大、LTV向上も目標として掲げている。重点取り組みは次の通り。
- 売上高成長:「客単価の向上」と「出店・改装による顧客接点の増加」を通じ、国内成長を積み上げる。
- 売上総利益率の改善:商品管理基幹システム「UA3.0」の有効活用を進め、粗利率改善につなげる。
- 海外展開の拡大:中国大陸、台湾での積極展開に加え、「他エリアへの卸拡張」も推進する。
- LTV向上:「高感度カテゴリーへの展開」と「M&Aまたは事業開発」を進める。
計画全体を支える施策として、人的資本投資とOMO戦略も重視する。人的資本では、従業員エンゲージメント向上に加え、優秀な販売員の育成・確保を進める。
長期目標として連結売上高3000億円へ
ユナイテッドアローズは「長期ビジョン2032」も提示し、長期目標として連結売上高3000億円を掲げた。そのマイルストーンとして、新中計(2026-2028)では、連結売上高1850〜1950億円、連結営業利益115〜125億円、連結営業利益率6.1〜6.3%をめざす。
成長イメージとしては、既存事業2300億円、海外事業200億円、新規アパレル/アパレル派生/アパレル以外で500億円超を想定。M&Aも視野に入れながら、“事業ポートフォリオ拡張”を進める方針を示している。

