自店舗の強みを分析して店舗コンセプトを考えよう

コツ22:自店舗の強みを分析して店舗コンセプトを考えよう
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この記事は「マンガで納得! インターネット販売 売れるネットショップ開業・運営」の一部を、特別に公開しているものです。

登場キャラクター

みずぞうさん キッチン用品専門の通販サイトを運営している。

スタッフたち みずぞうさんの通販サイトのスタッフ。

「店舗コンセプト」って何?

「コンセプトってよく聞くけど、実際何のこと?」と密かに疑問を持っている方も意外と多いはずです。辞書で調べると、「概念」と出てきますが、一般的に「コンセプト」というと「全体を貫く基本的な概念」を指すようです。ネットショップで言えば「お店全体を貫く、考え方や思想」といったところでしょう。

この本ではもう一歩踏み込んで、店舗コンセプトを「他店より当店で買うべき理由(強み)を端的にまとめたもの」と定義してお話しします。なぜなら、ネットショップのお客さんは、一度にたくさんのお店を見比べるので、常に「他店と比べてどうか」を意識する必要があるからです。

ページを作る前に「店舗コンセプト」を決める

ですから、店舗ページをじっくり作り込む前には、まずコンセプトを決めておきましょう。最初にコンセプトを決めておけば、あとの試行

錯誤の時間も短くなり、しかも芯の通った統一感のあるネットショップが作れるはずです。

そして、ネットショップのお客さんは一瞬で通り過ぎていくので、店の強みは「一瞬で」伝える必要があります。小さな文字でいろいろと書いても伝わりません。「大きな文字と端的なアピール」が必要です。

そのために、店舗コンセプトを伝わりやすい1フレーズにまとめておくと非常に便利です。これを「キャッチフレーズ」と呼びます。例えば、「熟練の革職人が作る皇室御用達の逸品」「東京23区内なら、○時までのご注文は当日配達」など。このキャッチフレーズは、店舗ページを開いた瞬間に見えるよう、ページ上部に掲載するのがおすすめです。

店舗コンセプトを決めておけば、商品ページを増やしても統一感のあるネットショップにできる。

本業での風景からコンセプトを想像する

もし、実店舗がある場合は、常連さんの顔を思い出してみましょう。その人は「どんな人」でしょう? 年齢は? 家族構成は? そして、「どんな商品」をよく買っていますか? 似たような店がほかにもあるのに、「なぜ」あなたの店で買ったのでしょう? どんな人が、どんな商品を、なぜあなたの店で買ったのか。これらをじっくり考えましょう。

例えば、お肉屋さんであるあなたの店に、わざわざ遠くから買いに来る常連さんがいるとします。いつもA5ランクのすき焼き用牛肉を2キロ買っていきます。「なぜ遠くから来るのか」と聞いてみると、「父がすき焼きと言えば近江牛しか食べない。近所に近江牛で、しかもA5ランクを扱っているお肉屋さんがないから、この店に通っている。月1回はすき焼きの日と決まっているので。」といった感じで、理由を聞けるかもしれません。

お店の強みは、実は常連さんに聞くことが一番早いのです。

QPC分析で自店舗の強みを見つける

店舗の強みは「キューピーちゃん」で考えましょう。「品質」(Quality:クオリティ)「価格」(Price:プライス)「利便性」(Convenience:コンビニエンス)で、QPCです。強みの考え方として、大抵このQPCのうちどれか1つ(もしくは2つ)に当てはまるはずです。次ページの表を参考に、どの要素が一番強いかを考えてみましょう。

ただ、「ウチは味で勝負」といったような主観的なものではお客さんにうまく伝わりません。競合他店と比べると、必然的に自店舗がQPCの中のどれが一番強いかが見つかります

もちろん競合はネットショップに限りません。お客さんの周囲にある実店舗も想定しましょう。そして浮かび上がってきた強みに、その「論拠」を書き加えると、伝わりやすく説得力のある店舗コンセプトができます。

競合店はネットショップだけとは限らない。実店舗も含めた上で、自店舗の強みを考えよう。

 

店の強みを見つけるヒント

 

QPCを踏まえたキャッチフレーズ例

こんにちは、著者の川村トモエです。

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