登場キャラクター
店頭接客の雰囲気を表現する
ネットショップを作るにあたって、店舗デザインにこだわる人は多いものです。きれいでおしゃれなお店に……とデザイン的な美しさを求めてしまいがちですが、デザインはあくまでも「店舗コンセプトを体現する手段」と考えてください。
これは、実店舗の接客態度を考えるとわかりやすいです。例えば下町の立ち飲み屋に入ったのに、うやうやしく「お客様、こちらは上質なホッピーでございます」などと言われたり、逆に、高級宝石店に婚約指輪を買いに行って「おお兄ちゃん、今日はいいダイヤが入ってるよ?」などと接客されたりしても困ります。
ネットショップのデザインもこれと同じで、取り扱う商品や、お店の個性とページがかけ離れているのは好ましくありません。ページをデザインする前に、コンセプトをどんな「ノリ」で表現するかを考えましょう。
デザインの方向性は大きく2種類
方向性としては、2つにざっくり分けられます。賑やかで親しみやすいデザインと、高級感のあるクールなデザインです。同じファッションでも、ファストファッションの「廉価でカワイイ♪」をアピールするのと、ハイブランドの「高級感ある斬新なデザイン」をアピールするのでは、ページのデザイントーンだけでなく、言葉の使い方などもまったく違います。他店をチェックしながら、自店舗の立ち位置をじっくり考えてみましょう。
雑誌や他店舗を参考にデザインのトーンを詰める
デザインの方向性が決まったら、色使いや、フォント(字体)など、デザイントーンの細かい部分を詰めていきます。これは、雑誌を参考にするのが手っ取り早くておすすめです。特にファッション系の店舗なら、自店の客層にぴったりはまる雑誌があるはずなので、その雑誌の色使いや言葉遣い、雰囲気を参考にするとわかりやすくていいでしょう。
自分のジャンルでちょうどいい雑誌がない場合は、違うジャンルの雑誌やネットショップからお手本を探してみましょう。雑貨店が女性ファッション誌を参考にしてもいいですし、惣菜店が高級ホテルのサイトを参考にしてもいいでしょう。
なお、店舗ページのレイアウトは、ネットショップとしての使い勝手にかかわる部分なので「わかりやすい」「見やすい」と感じられる、「普通のレイアウト」が一番です。変にひねったりおしゃれに走ったりしないようにしましょう。
食品系ショップのデザイン例
自然食品らしい、ちょっと懐かしくて親しみやすいデザイン。色合いとフォントが絶妙。
自然の都 タマチャンショップ http://www.rakuten.ne.jp/gold/kyunan/
派手なアピールが多い海産物ジャンルの中で、他店とは一線を画した高級感あるデザイン。
海鮮工房 礼文島の四季 http://www.rakuten.ne.jp/gold/rebun/
インテリア系ショップのデザイン例
「売れている感」を重視した、親しみやすいデザイン。街頭の呼び込みのような賑やかさ。
タンスのゲン http://store.shopping.yahoo.co.jp/tansu/
インテリア雑誌のようなクールなデザイン。抑えた色合いで、商品写真が一層際立つ。
scope http://www.scope.ne.jp/
ファッション系ショップのデザイン例
シンプルでナチュラルな客層に合わせた、草食系デザイン。淡い色合いでほっとする感じ。
a leaf factory http://www.a-leaffactory.jp/
「お兄系」の心をつかむ言葉が並ぶ、客層に沿った肉食系デザイン。フォントも勢いがある。
SILVER BULLET http://www.rakuten.ne.jp/gold/silver-bullet/pb/
こんにちは、著者の川村トモエです。
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