森野 誠之 2019/1/22 8:00
ネッ担まとめ

Amazonほどの膨大なデータを持っていれば、試供品を配布するべきユーザーもすぐにわかるんでしょうね。その反応を見て生産計画を立てれば在庫リスクも減ります。

Amazonでマーケティングリサーチができるようになるようです

Amazon「サンプル市場参入」の衝撃ーー AIが購買期待値を予測、試供品広告を表示 | THE BRIDGE
https://thebridge.jp/2019/01/amazon-sample-displayads-ai

まとめると、

  • Amazonが試供品を顧客の閲覧ページに表示させたり、自動的にカートに入れておくディスプレイ広告事業を展開するとの報道があった
  • 過去の購買データを分析し、購買転換率が高いと予測される顧客へ情報を届ける
  • 好みのブランドから無料もしくは低額でサンプル品を受け取れることで、LTVがさらに向上する目算

Amazonの試供品市場参入の最も大きなインパクトは、ブランドが生産ラインを確立する前におおよその売上予測ができてしまう未来がやってくる点にあるでしょう。大量生産を行う前に定量データによって生産するかの意思決定ができるため、在庫を抱えて損失を生み出すリスクが大幅に減るはずです。

Amazonの顧客データを使って需要予測をしてしまおうということですよね。興味がありそうな人のカートに勝手に入ってしまうのはすごいです。無料なのでもらって怒る人もいないでしょうし、配る側もターゲットを絞れるため、相当精度の高い広告になりそうです。他のモールでも広がっていくかもしれません。

ショッピングアプリを毎日起動する人が意外と多い

【2018年】モバイルユーザーのECに関する消費行動まとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6114

モバイル市場年鑑 2019:知っておくべき最重要トレンド |App Annie
https://www.appannie.com/jp/insights/market-data/the-state-of-mobile-2019/

まとめると、

  • 18~64歳の13~18%、65~74歳の8%が、小売/ショッピングアプリを1日に1回以上起動する
  • スマホにインストールされているアプリは100超。使用しているアプリは30ほど
  • 「Amazon/Primeビデオ」の契約割合は13%で、スマホで視聴しているのは6%

日本、ブラジル、英国の3カ国は、モバイルの消費支出が国内総生産(GDP)全体を大きく上回るペースで成長しました。これはモバイル経済の強さを反映した結果であり、インフラ、教育、法制度においてモバイルを優先すれば、引き続きGDP全体にプラスの効果が得られることを示しています。

モバイル市場年鑑 2019:知っておくべき最重要トレンド

1つ目の記事については、ショッピングアプリを毎日起動する人がこれほど多いとは思いませんでした。買う以外にも見るという目的がありそうなので、コンテンツ力を高めると効果が出てきそうです。2つ目の記事については日本に限って言えば国の成長よりもモバイル消費のペースが伸びていることに注目。

在庫切れだからといって放置するのはもったいない!

在庫切れ商品のページにランディングした消費者に購入してもらう方法 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6124

まとめると、

  • 在庫切れのページをどう設定するかはUX、SEO、売上に関係する
  • 関連商品や店頭在庫の表示、同カテゴリーの商品の値引きなどで対応すると良い
  • 再入荷がない場合は関連商品を表示するか、404ページ、301リダイレクトなどで対応

すでに廃盤になっていたり、再入荷がない商品はどうすれば良いでしょうか?

404ページを使いますか? 中規模サイトで再入荷がない場合は、404ページを検討しても良いでしょう

代わりに301のリダイレクトはどうでしょう? リダイレクトをする場合は、クリエイティブになって、関連性の高いページに飛ばす必要があります。消費者をがっかりさせないためにも、ホームページやカテゴリーページに飛ばすのは最適とは言えません。リダイレクトされる理由と場所を説明しましょう。

アパレルの場合は在庫切れのまま再入荷が無いことも多いですよね。そんな時はユーザビリティとSEOを考慮して、適切な404ページと301リダイレクトを使いましょう。リスティング広告を出しているときはエラーにもなります。細かい事ですが、ちゃんとやっておきたい部分です。

EC全般

越境ECデータ&インタビューから学ぶ海外向けECで成功するためのポイント【ペイパルとDHLが徹底解説】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6091

越境ECで最も気になるのは物流面。どうしても送料は高くなってしまうし、荷物が届いたのかがわかりづらいですからね。

ニッセン、ヤマト運輸と連携 PUDOステーションでも商品の受け取りが可能に | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/6347

経産省と国交省、新東名高速道路で後続車無人システム活用したトラック隊列走行の公道実証を発表 | IoTニュース
https://iotnews.jp/archives/113518

配送関連を2つ。無人トラックが走っている高速道路はちょっと怖いような……。でも、当たり前になるんでしょうね。

静止画なのにグリグリ動かせる! クリック率が劇的に上がる「360度バナー広告」のしくみ | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2019/01/10/31500

これはいろんなもの使えそうですね!「静止画なんだけど動かせる」ので作る方も楽です。

自社ECでパーソナライズされたLINEメッセージの自動配信を実現した「futureshop」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6111

使うしかないのこの機能。カゴ落ちや再入荷通知に使えてしまうのは便利すぎ。

最大41.2%還元!ポンパレモール、過去最大級の大還元祭開始 | 通販通信
https://www.tsuhannews.jp/60824

あまり話題になっていないですが、こういったイベントもやっています。しかし、ポイント還元だけだと訴求力が弱い時代になってしまいましたね……。

【ベストバイ】、デジタル棚札拡大!省人化にショールーミング対策にオープンボックスも? | 激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ
http://blog.livedoor.jp/usretail/archives/52067829.html

こちらも気になります。1日だけとか特定の店舗だけどか、いろんな軸ですぐに価格を変更できます。

今週の名言

通信販売はコミュニケーションを核として発展してきたビジネスである。

【2018年総括と2019年展望】JADMA阿部会長が語るこれからの通販・EC業界[要旨] | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6123

通信技術で発展してきたように思ってしまいますが、コミュニケーションが基本で手段が増えていっただけです。ネットショップもコミュニケーションから。

筆者出版情報

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