【2018年】モバイルユーザーのECに関する消費行動まとめ
デロイトトーマツコンサルティングはこのほど、世界のモバイルユーザーに関する実態調査「世界モバイル利用動向調査 2018」を公表した。日本のモバイルユーザーが毎日使うアプリの種類や、定期購読している主なサービスなどをまとめている。
小売/ECのアプリを毎日使うユーザーの割合は?
日本のスマホ所有者に、毎日(1日に1回以上)使うアプリを質問し、年齢層別に集計した(n=1363)。
「18~24歳」と「25~34歳」では、「ソーシャルネットワーク」の割合が最も高い。「ソーシャルネットワーク」の利用割合は、年齢が上がるにつれて低下している。
「小売/ショッピング」と答えたユーザーの割合は、18~64歳では13~18%だった。65~74歳は8%。
35歳以上で最も回答割合が高かったのは「天気アプリ」。音楽や動画のストリーミングサービスを毎日使うユーザーの割合は、18~24歳が15~17%で他の年齢層よりも高い。
コミュニケーションはメッセージアプリやSNSが増加
スマホで週1回以上利用するコミュニケーション手段を質問し、年齢層別に集計した(n=1139)。
LINEやFacebookメッセンジャーなど「インスタントメッセージアプリ」は53~84%。若い世代ほど利用率が高く、「18~24歳」は84%だった。「インスタントメッセージアプリ」を週1回以上利用していると答えたユーザーの割合は、すべての年齢層で前回調査(2017年)を上回った。
TwitterやFacebookなど「ソーシャルネットワーク」は18~24歳では73%、25~34歳は69%、35~44歳は57%、45~54歳は46%となっている。54歳以下の数値は、前回調査よりも高い。
メールは61~75%、「音声通話」は52~72%だった。
「Amazon/Primeビデオ」の契約割合は13%
契約している定期購読サービスと、そのサービスをスマホで視聴しているか否かを聞いた(n=2000)。
「Amazon/Primeビデオ」の契約割合は13%で、スマホで視聴しているのは6%だった。
「週刊東洋経済」とインターネットアンケート・サービス「NTTコム リサーチ」が2017年に共同で実施した「Amazonの利用に関する調査結果」によると、有料会員制度「Amazonプライム」の加入率はAmazon利用者の16.6%%。
また、インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所が2017年6月に実施した調査では、Amazonプライム会員への加入率は、ネット利用者の10.9%だった。
音声アシスタントやチャットボットの利用割合は?
音声アシスタントの利用割合は「LINE Clova」が23%、「OK,Google」が19%、「Apple Siri」が18%、「Microsoft Cortana」が8%、「Amazon Alexa」が5%。
スマホで音声アシスタントを利用する際の用途は、情報検索、天気の確認、ナビゲーション、アラーム、ニュースの確認などが多い。スマートスピーカーで音声アシスタントを利用する際は、音楽再生や天気の確認、アラームなどに使うと答えたユーザーが多かった。
チャットボットを利用したことがあるビジネスの種類を質問したところ、「通信販売/オンラインショッピング事業者」が7%でトップだった(n=1363)。
調査概要
- 調査名:「世界モバイル利用動向調査2018」
- 調査形式:オンラインアンケート(デロイトが設計した調査項目をもとに外部調査会社にて実施)
- 対象国:35か国・地域
- 調査人数:日本2000人(18~75歳)※世界全体では5万4150人
- 調査期間:2018年7~8月