日本和装グループがECビジネスに本格参入、若年層の潜在顧客を開拓

日本和装のビジネスモデルは、生産者などの加盟店から仕立て・加工を請け負い、無料開催する着付け教室を通じて、受講者などに製品を納品代行するという仲介販売がメイン。ECビジネスという直販で、新たなニーズを開拓する
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和服や和装品の仲介販売を中心とした着物関連事業の日本和装ホールディングスは、新規事業としてECビジネスに本格参入する。

100%子会社の日本和装ダイレクトが2024年1月9日、ECサイト「KAERUWA(カエルワ)」を開設。日本和装がこれまで扱ってこなかった商品カテゴリーを扱い、20~30歳代の若年層といった潜在顧客層にアプローチする。

新ECサイトのロゴ

「KAERUWA」では、着物初心者や若年層を対象にリーズナブルでボーダレスな着物、帯、和装小物を扱い、若年層の「着物デビュー」を支援。着物に興味のないユーザーもターゲット層に取り込み、未開拓だった市場でのシェア拡大をめざす。

その後、着物愛好家向け商品を展開、将来的には生産者同士がコラボレーションしたオリジナル商品の開発などを予定している。最終的には物だけではなく、情報も集まる和の総合サイトをめざしていく。

今後の計画

日本和装のビジネスモデルは、生産者などの加盟店から仕立て・加工を請け負い、無料開催する着付け教室を通じて、受講者などに製品を納品代行するという仲介販売がメイン。加盟店からの仲介手数料が収益源となっており、この事業をメインブランドとして位置付けている。

ビジネスモデルについて(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

日本和装は顧客層の拡大をめざす事業戦略としてサブブランド事業を推進。若年層をターゲットとしたオリジナル商品の開発などに取り組んできた。ECサイトの開設はサブブランド事業における新規事業。ネットを通じて若年層の着物需要を掘り起こす。

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