DMMグループと協業し中国でゲーム配信事業に進出、収益改善狙う家電通販・ECのストリーム

最終赤字を3期連続で計上している損益面を、新規事業への進出で改善につなげる
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家電の通販・ECを手掛けるストリームは業務提携している中国最大規模のオンラインゲーム取引業者を通じ、中国でオンラインゲームの提供を始める。DMMグループのCMM.comラボから協力を得て、日本の良質なコンテンツゲームを市場規模1兆9000億円市場とされる中国向けに配信。ストリームの損益面は最終赤字を3期連続で計上しており、新規事業への進出で損益改善につなげる。

ストリームは中国最大規模のオンラインゲーム取引業者である「5173.Com」と6月、包括的業務提携を締結した。中国でのゲーム事業への参入準備を進めるなかで、DMM.comとゲームソフトウェアライセンス契約を締結。中国ネットゲーム事業の第1弾として、DMM.comが配信するスマートフォン用ゲーム「三国志戦姫」を中国国内で展開する。

5173.Comはオンラインゲーム用バーチャルアイテムの個人間売買を取扱うネットプラットフォームを中国で運営。年間取引高は1300億円を超える。「三国志戦姫」は累計100万ダウンロード超の人気ゲーム。日本の良質なゲームを市場拡大が予測される中国市場に投入し、ゲームユーザーの需要を開拓する。

ストリームは2010年1月期に336億5500万円を計上していた連結売上高が、価格競争などの影響で2014年1月期には166億8900万円まで減少。3期連続で最終赤字に陥っている。こうした環境下、2014年6月、5173.Comグループを割当先とした第三者割当増資を実施し、資本提携を締結した。

ストリームは今期(2015年1月期)、ネット通販事業の立て直しと新規事業の立ち上げなどで収益改善を図る方針を掲げており、中国向けゲーム配信などで収益の改善につなげていく。

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