コロナの影響でEC進出が増加中。「Facebook Shops」の登場と「Shopify」の進化でますます競争激化【ネッ担まとめ】

ネットショップ担当者が読んでおくべき2020年5月18日〜24日のニュース
よろしければこちらもご覧ください

コロナの影響でECを利用する人が増えてきて、EC関連サービスも増えてきました。Facebookでネットショップが構築できると、EC事業者のSNS活用も変わるかもしれません。

FacebookとInstagramの販売機能が変わります

Facebook、オンラインショップ簡単構築サービス「Shop」で新型コロナで困窮の小売りを支援 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2005/20/news057.html

ついにFacebookがコマース全力、「インスタショップ」は夏公開予定 ? | BRIDGE
https://thebridge.jp/2020/05/introducing-facebook-shops-helping-small-businesses-sell-online-pickupnews

まとめると、

  • 「Facebook Shops」は小売店や企業がFacebookとInstagram上でオンラインショップを開設できる無料のサービス
  • FacebookとInstagramの販売機能はこれまでにもあったが、「Facebook Shops」ではこれらが統合され、より簡単に開設できるようになる
  • Facebook Shopsを開設している事業者(例えばカフェやレストラン)を利用した際に、ポイントやリワードがFBアカウントと紐づくような仕組みもテスト中

今回FBが発表した「Facebook Shops」は数多くのローカル事業者がECに積極進出する機会となりそうです。また、今までFBプラットフォームにおける決済と言えば、上述したマーケットプレイスや、メッセンジャーの送金機能くらいの利用でしたが、ECが乗ったことでトランザクションが激増する未来が見えてきました。

これはつまり、FBが今まで以上にペイメント事業へ本腰を入れてきた証拠でもあります。同社は昨年11月に決済サービス「Facebook Pay」をリリースしており、FB自体のSuperApp化のステップにおいてペイメントが重要なポイントを担っているのは言うまでもありません。

https://thebridge.jp/2020/05/introducing-facebook-shops-helping-small-businesses-sell-online-pickupnews

FacebookがEC+決済に本腰を入れるようです。今までは外部のECサイトに誘導していましたが、SNS上で完結するなら、ユーザーとしてはそちらが便利ですよね。「Facebookは使ってないな~」という方も、夏には「Instagram Shop」をリリース予定のようなので、今のうちに試しておいたほうが良さそうです。

急激な進化を遂げるShopifyはさらに機能を強化

Shopify Reuniteを初開催!注目のShopifyの新機能をご紹介 | Unite
https://www.shopify.jp/blog/shopify-reunite

まとめると、

  • Shopifyに商品写真だけ構築できるテーマ、オンラインのチップ機能、商品ページのプレビュー機能などの新機能が発表された
  • Googleショッピングアプリを利用することで簡単にGoogleショッピングへの同期、配信、最適化ができる
  • 「Facebook Shop」「Instagram Shop」にはFacebookと同期し、FacebookとInstagramに新たなストアを作成し、オーディエンスの前に出すことができるようになる

店頭受取機能を使うことで、お客様は送料を節約して、オンライン注文を実店舗で受け取ったり、道端で受け取ったり、お好きなロケーションで受け取ることができます。これらの注文はShopifyの管理画面、モバイルアプリまたはShopify POS Proで管理できます。

オンラインストアと紐づいているロケーションは、すべて店舗受取のロケーションとして設定でき、さらにロケーションごとに独自の店舗受取の説明を加えることができます。

もう何と言っていいのかわからないくらいの機能追加です。前述の「Facebook Shop」とも連携することになっていますし、Googleショッピングも簡単に出すことができます。店頭受取機能など、ECでほしい機能が盛り込まれてきます。日本でしか使えないPayPayなどが使えないのがネックですが、それを補って余りあるのがShopifyなので、お試し的に使ってみると良いですね。

日本ではお手軽カートが人気

カラーミーショップ、ジャンル別伸び率1位「食品・スイーツ」、2位「インテリア・家具」巣ごもり消費反映 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/7859

BASE、ネットショップ開設数が100万突破 3月下旬以降、実店舗や観光関連業でのEC開設相次ぐ | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/7828

まとめると、

  • 2020年4月に「カラーミーショップ」へ新規申し込みをしたネットショップの数は、前年同月比202. 2%と倍増。2020年3月と比べても約1.8倍に増えている
  • 「カラーミーショップ」で2020年4月に新規開店したネットショップの流通額は、前年同月比35.1倍
  • 「BASE」のショップ開設数が、 2020年5月に100万ショップを突破

「BASE」のプレスリリースより編集部でキャプチャ

お手軽なカートでのショップ開設が4月になって急増しています。実店舗を持っていてお客さんがいるのであれば、ECで買ってもらいたいので素早く開設できるカートが人気ですよね。そして皆さんちゃんと売れているようです。問題はコロナが落ち着いてきて店舗を再開した時、ECと両立できるかどうか。仕事量が1.5~2倍になる可能性がありますよ。

EC全般

futureshopとPayPay(オンライン決済)が8月に接続 EC決済時にPayPay残高利用も | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/7851

futureshop、ZOZOの物流と8月から連携 出荷はZOZOから、条件満たせば運用手数料0円も | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/7864

futureshopは外部連携を強化中です。

セールスフォース、最短2週間でECサイト構築が可能な「Eコマース特別ライセンスパッケージ」を提供 | MarkeZine
https://markezine.jp/article/detail/33411

こちらはお手軽ECに進出。

「置き配」認知率は、EC利用経験者の80.8%。約3割に利用経験 | 株式会社ジャストシステム
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000448.000007597.html

簡易宅配バッグ「OKIPPA」、9割超の配送員が「普及してほしい」 実証実験では再配達を7割削減 | BCN+R
https://www.bcnretail.com/market/detail/20200520_173945.html

佐川急便が置き配「指定場所配送サービス」をスタート | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7628

新型コロナで子育て世帯の6割「通販利用が増えた」、物流・配送関係者には感謝「皆さまのおかげで生活できている」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7642

コロナで普及したものの1つが置き配。みんなが慣れてしまえば不安も解消されます。

「Amazonビジネス」で医療機関向け新型コロナウイルス感染症対策、特設ストア開設 | BCN+R
https://www.bcnretail.com/market/detail/20200520_173933.html

医療関係者だけの在庫の確保って大切ですよね。命に関わるものは転売されないほうが良いです。

Yahoo!ショッピングで「ダイエット、健康」商品が好調。「おうち時間」需要で「ルームウェア」が伸び「パーティドレス」は大幅減 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7625

緊急事態宣言解除後にこれらがどうなるかもチェック。

消費者庁、除菌対策ハンドジェルに景表法違反の措置命令、首からぶら下げるタイプも行政指導 | BCN+R
https://www.bcnretail.com/market/detail/20200521_174621.html

マスクが落ち着いてきたと思えばこっち。気を付けましょう。

重たい広告を「Google Chrome」から追放 ~Google、広告の消費リソースに制限を導入へ | 窓の杜
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1252585.html

引っかかるのは全体の0.3%。レポート機能が提供されるのでチェックです。

今週の名言

サービスが整いすぎているのが日本の弱さで、知恵や能力を使う機会がなく、自ら考えて動くのが苦手で他責傾向がある。ただ、わかっているのは、この問題は誰かが解決してくれるものではないということです。

アフリカ出身・京都精華大サコ学長 コロナ問題でわかった「日本人のホンネ」 | AERA dot.
https://dot.asahi.com/dot/2020051100004.html

コロナ禍で生き残っているのは自分たちで頑張っているところです。やれることをやりましょう。

筆者出版情報

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