森野 誠之 2020/5/19 8:00
ネッ担まとめ

緊急事態宣言も解除されてきて外出への期待感が高まっています。しかし、消費者が優先するのは信頼できる人やブランドです。

コロナ後、人は信頼できるブランドから買う傾向に

NEWWORLDで、ファッションブランドやECはどんな存在になるのか【ナノ・ユニバース越智将平】 | エバン合同会社
https://evanh.jp/n/n54cd07cc556a

まとめると、

  • チャット接客は1年ほどで売上が出てくるようになる。コロナの影響でサイトの売上全体の約8%を占めるまでになってきた
  • ECはいずれ飽和に向かう。店舗で得られた情報がECで補完できないと購入には至らないので、ECそのものを磨く必要がある
  • コロナが収まって買い物できるようになると、信頼できるブランドの優先順位が高くなる

「コロナが収束したらどこへ行こうか」など、ステイホームでもファッションを想像している方はたくさんいます。絶望感だけでなく、より外出に対する期待感が高まっている状態でもあるわけです。
コロナ禍を悲観的にとらえるのではなく、いいサービス・いい商品を作っていけば、ニーズは十分高まるはずです。皆でこの苦難を耐え忍び、雨のやむ日を待ちましょう。

コロナの影響でいろいろなことがオンライン化して、2~3年前から準備してきた企業は上手く対応できているようですね。今後はさらにECが「密」になってきますので、その中で選ばれるにはブランド力が重要でSNSやチャットなどでの接客力が重要になってきます。となると販売員に活躍してもらわないといけないですよね。

こちらの販売のプロの方のツイートも参考に、ニューノーマルの時代を考えましょう。

ウォルマートの配送網がAmazonを追い詰めています。

【ネットスーパー】、ウォルマートがアマゾンを追いつめる!リアルとネットの割合とは? | 激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ
http://blog.livedoor.jp/usretail/archives/52094632.html

まとめると、

  • 向こう1年間でネットスーパーを利用してみたいと回答した人は2018年に25.8%、2019年は39.5%だったが、2020年にはは62.5%と大幅に増加
  • Amazonのシェアは2019年が62.5%、2020年は62.6%である一方、ウォルマートは昨年は37.4%だったが今年は52.3%と15ポイント近くも増加
  • ウォルマートでは過去1年間でリアル店で購入したと答えた人が77.7%で、ネットスーパーで購入したのは27.2%となりリアル:ネットが約3:1となった

コアサイト・リサーチによると、過去1年間にアマゾンで食料品を購入した人の実に3分の2がプライム会員です。アマゾンのネットスーパー利用にはプライム会員が圧倒的に多いという事実があるのです。コロナの影響で失業してプライム会員をやめる人は、リアルでもネットでもウォルマートに流れるというのが後藤の見立てです。

Amazonプライム会員の年会費はアメリカでは119ドルです。日本円で約13,000円弱なので、所得が減ったら真っ先に無くしたくなるものですよね。そうなるとウォルマートに流れるのもわかります。米国でじわじわと攻め込まれると他の国のAmazonでも影響が出そうなので、今後の動きは注視しておきましょう。

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ニトリも配送網を活かして成長中

最強ニトリの物流を支える「ホームロジ」が取り組む衝撃の“流通革命”とは。キーマンが全容を語る | ネットショップ担当者フォーラム
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まとめると、

  • ニトリの2020年2月期の連結売上高は前期比5.6%増の6422億円。うちEC売上高は同14.6%の443億円。前期比114.6%
  • 物流部門を分社化して2010年に設立したホームロジは、人口カバー率98%の日本最大級の物流ネットワークを有し、年間810万件を超える配送を請け負っている
  • 提携する運送会社は約150社。ブロックチェーンを活用し、傘下の二次請けや三次請けとも情報連携をしている

ホームロジで扱う案件はニトリの物流・配送に関するものだけではなく、他社(外販)事業もあることから、細かなニーズが数え切れないほどある。配送に必要な、細かくかつ膨大なデータを電子化することで、「(関係する企業が)シームレスに情報を扱えるだろう」と深作氏は期待を寄せる。

ブロックチェーンは関わる全ての企業が同じ情報にアクセスできるだけでなく、技術の特性上、配送に関するものなど重要なデータが改ざんされるリスクが低い。関わる全社がリスクを負うが、その分、平等にメリットを享受できるというのがこのプロジェクトのポイントだ。

ニトリのためだけの配送の仕組みではないというのがポイントですね。外販事業も行っているので、関係会社が増えて電子化非対応の小さな企業も増えてきます。その結果、安全に情報共有できる仕組みが必要になり、ブロックチェーンの技術を導入することでニトリの物流も強化されるという流れ。ウォルマートの記事にもあるように店舗と物流がそろったECは強い。

EC全般

“売れない”が“売れる”に変わった大分県の公式ECサイト。コロナ禍でも売れ続ける理由は「官民連動」「復袋」などにあり | ネットショップ担当者フォーラム
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売れる秘訣は「売れるまでとことん努力すること」。

楽天が2020年12月期第1四半期決算短信を公表 売上収益は前年比18.2%増 | ECのミカタ
https://ecnomikata.com/ecnews/26074/

「送料無料ラインには約80%の店舗が参加」。やらないと取り残されそうです。

ECのCVR改善に寄与する特集ページのベストプラクティス研究 | WACUL TECHNOLOGY & MARKETING LAB
https://wacul.co.jp/lab/ec-promotion-page-bestpractice/

選ぶのに困っていそうなタイミングで特集に誘導するのが良さそう。

ユナイテッドアローズの自社ECサイト開発遅延の要因は?「プロジェクト体制」「スケジュールとコスト設定の精度」 | ネットショップ担当者フォーラム
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上手くいく要素がなかったプロジェクトだったんですね……。

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「PayPayモール」とZOZO効果。

食品のネット通販をはじめる前に知るべきこと | ちょいみせキッチン中のヒト | note
https://note.com/coneru_nazoko/n/ne01e59a95efe

飲食店の方は読んでおきたいです。許可が必要だったり販促も重要です。

今週の名言

ある視点から見たら絶望的な事態でも、別の視点からは転換期の徴候に見えることがあり、ある「ものさし」で計ると無価値なものが、別の「ものさし」をあてがうと宝物に見えることがある。

コロナ禍についてのアンケート | 内田樹の研究室
http://blog.tatsuru.com/2020/05/10_1022.html

最初との越智さんの記事と関連して。今は転換期と捉えるとこの先が明るく見えそうです。

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