鳥栖 剛[執筆] 8/8 7:30

公正取引委員会は8月6日、ダンロップタイヤが自動車用タイヤの販売について、独占禁止法が禁止する「再販売価格の拘束」の規定に違反する疑いが認められたと発表した。ダンロップタイヤは小売業者に対し、希望小売価格による販売、ECモールへ出品しないように要請していたという。

違反の疑いが認められたのは自動車用オールシーズンタイヤ「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」の販売について。2024年10月頃から2025年4月頃までの期間、小売価格を維持するという方針の下、希望小売価格を定めた上で、「再販売価格の拘束」の規定に違反する疑いのある行為があったという。

小売業者に対し、直接または卸売業者を通じて希望小売価格で販売するよう要請。実質的な割引をしないように依頼すると同時に、ECモールへ出品しないよう要請していた。また希望小売価格より低い価格で販売・実質的な割引をしているECモール出品者に対し、希望小売価格で販売する旨の要請や実質的な割引を取りやめるように依頼、またECモールへの出品を取り下げるよう要請していたという。

ダンロップタイヤは違反の疑いが認められた行為が排除されたことを確保するために、必要な措置の実施に関する確約計画を公取委に提出。公取委は当該行為が排除されたことを確保するために十分なもので、その内容が確実に実施されると見込まれるものであると認め、確約計画を認定した。

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