東京商工リサーチ(TSR)が実施した2026年に創業から節目の年(50周年および100年単位の周年)を迎える企業調査によると、100周年を迎える企業は全国で3154社だった。
2026年に100周年を迎える企業で売上高トップは、トヨタグループの源流である豊田自動織機。そのほか、信越化学工業、東レ、クラレ、新出光、集英社、イノアックコーポレーションなどが名を連ねた。
また、2026年時点で創業100年を超える企業は4万9158社に達している。
周年企業は2万5467社、400周年企業にはECに注力する「京都利休園」も
TSRの企業データベース(約430万社)から、2026年に周年(50周年および100年単位)を迎える企業を抽出したところ、全国で2万5467社が該当した。
1626年創業で400周年を迎えるのは、EC販売にも注力する茶販売の「京都利休園」(滋賀)、「千年鮭きっかわ」で知られる「きっかわ」(新潟)、老舗薬問屋「ウサイエン製薬」(佐賀)、酒蔵「林酒造」(富山)の4社だった。
1726年創業で300周年を迎える企業は、医薬品卸の「中北薬品」(愛知)、酒蔵「松井酒造」(京都)の2社。200周年(1826年創業)は、酒蔵「大門酒造」(大阪)、醤油製造の「福寿醤油」(徳島)の2社となっている。
100周年企業は小売業が最多、地区別では関東がトップ
1926年創業で100周年を迎える企業は、豊田自動織機を筆頭に3154社あった。産業別に見ると、100周年企業で最も多いのは小売業で774社、構成比は24.5%。次いで製造業が664社(21.0%)、卸売業が594社(18.8%)、建設業が407社(12.9%)、サービス業他が380社(12.0%)と続く。
地区別に見ると、100周年企業が最も多いのは関東の858社で、構成比は27.2%となった。近畿が614社(19.4%)、中部が510社(16.1%)、九州が294社(9.3%)、東北が276社(8.7%)、中国が210社(6.6%)と続いている。
戦後生まれの50周年企業は2万社超
戦後生まれの50周年企業(1976年創業)は2万2305社にのぼった。リコーリース、ホンダアクセス、オリックス・レンテック、三菱商事パッケージングなどが名を連ねている。産業別では、建設業が7667社で構成比34.3%と最多、次いでサービス業他が4394社(19.7%)、卸売業が2722社(12.2%)など。
地区別では、関東が7658社で構成比34.3%と突出して多く、近畿が3319社(14.8%)、中部が2896社(12.9%)、九州が2832社(12.7%)が僅差で続く。高度経済成長期からバブル期、そしてその後の長期停滞を経てもなお事業を続けている企業が、全国に厚く分布していることがわかる。
創業100年超企業は4万9158社
2026年に創業100年を超える老舗企業は、100周年の3154社を含めて4万9158社。宗教法人などを除く最古の企業は、社寺建築を手がける578年創業の金剛組(大阪)で、業歴は1448年に達する。続いて、587年創業の池坊華道会(京都)、705年開湯で世界最古の宿としてギネス認定されている西山温泉慶雲館(山梨)、717年創業の温泉旅館「古まん」(兵庫)、718年創業の旅館「善吾楼」(石川)など、長い歴史を持つ企業・宿が並ぶ。
これらの老舗企業は、戦争や震災、オイルショック、バブル崩壊、リーマンショック、コロナ禍など、数え切れない「100年に一度」の危機を乗り越えてきた。現在、多くの企業が直面している事業承継についても、すでに何代にもわたって経験し、賃上げや価格転嫁といった新たな局面にも対応してきている。
TSRでは「2025年は、円安や物価高、人手不足などの問題が深刻さを増した一年だった。2026年は干支の馬のように勢いをもたらす縁起の良い年になるか。経済の力強さにかかっている」としている。
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