Yahoo!ショッピングで「ダイエット、健康」商品が好調。「おうち時間」需要で「ルームウェア」が伸び「パーティドレス」は大幅減
ヤフー・データソリューションは「Yahoo!ショッピング」のデータを利用し、「消費が増加しているもの」「消費が減少しているもの」について調査を行った。集計期間は2020年4月1日~5月10日。
自宅時間を有効活用する商品カテゴリが上位に
取扱高の前年度比を伸び率とし、伸び率順でランキングを作成。「Yahoo!ショッピング」の第1階層カテゴリごとにまとめている。
一番伸びているカテゴリは「ダイエット、健康」(前年度比4.01倍)、次いで「本、雑誌、コミック」(前年度比2.02倍)、「ゲーム、おもちゃ」(前年度比1.68倍)。
一方、伸び率が低いカテゴリは、「CD、音楽ソフト、チケット」(前年度比0.65倍)「スポーツ」(前年度比0.95倍)「ファッション」(前年度比1.00倍)。
伸びているカテゴリで売れている商品は?
伸びている上位10位内のカテゴリについて、さらに第2階層カテゴリで売れている商品を分析した。「ダイエット、健康」ではマスクやハンドソープなどの衛生用品が大部分を占めた。
「ゲーム、おもちゃ」を見てみると、1位の「パズル」は7.3倍、2位の「ボードゲーム」は6.1倍。「週末やGWのおうち時間を楽しむために購入されたと考えられる」(ヤフー・データソリューション)
3位の「おもちゃ」カテゴリを詳しく見ると、「ブロック」と「バーチャルペット」が前年度比約3.7倍の伸び率だった。
子供と自宅で過ごすための知育玩具を探していることや、一緒に過ごせるペットロボットが増えていることなどがわかった。(ヤフー・データソリューション)
伸び率が低いカテゴリ内で売れている物、売れていない物
伸び率が低い「ファッション」カテゴリの中で、「レディースファッション」について分析した。
「スヌード・ネックウォーマー」が前年度比5.6倍と伸び率が高い。この結果についてヤフーは「『スポーツ』カテゴリでも同様な傾向が見られる」とした。
春先にもかかわらず、「スヌード・ネックウォーマー」が伸びているのは、マスクの代替品であると考えられる。散歩や買い物、ランニング中のマスクの代替品としてネックウォーマーやネックゲイターを装着するなどの工夫が見られる。そのほか「ネックストラップ」「手袋」も除菌や感染防止対策として購入していると考えられる。(ヤフー・データソリューション)
また、「ルームウェア・部屋着」は前年度比2.85倍、「パジャマ」は前年度比2.64倍。「自宅や自宅近辺で過ごすための服を追加購入したり、オンライン会議でも着用できるリラックスがあるがある程度しっかりしているルームウェアを購入していると考えられる」(ヤフー・データソリューション)。
「ファッション」カテゴリで伸び率が低いのは、「パーティードレス」で前年同月比80.6%減と大幅に減少。ヤフー・データソリューションは「外祝自粛に伴い、結婚式や新年会などが自粛されたことが理由と考えられる」とコメントしている。同様の理由から「着物」は前年同月比49.2%減、「セレモニースーツ」は前年同月比45.0%減だった。
「家電」カテゴリも「おうち時間」の影響受ける
自宅で過ごす時間が増えたことにより、需要が高まっていると言われている「家電」カテゴリについて分析した。
加湿器・ミシンなど「コロナウイルス関連」や炭酸水メーカー・ホームベーカリーなどの「自宅ご飯の充実関連」、スチーマーなどの「おこもり美容」、電気バリカンなどの「セルフケア関連」が伸びた。
「家電」カテゴリの結果について、ヤフー・データソリューションは以下のように解説した。
3食の食事をすべて自宅で食べることが増えるため、楽しく簡単に済ませるための工夫としてホットサンドメイカーやホットプレートを買っていたり、たくさん時間がある中でホームベーカリーでパンを焼くことを楽しんでいる人がいることがうかがえる。
また、おうち時間を「おこもり美容」の時間に充て、有意義な時間を使っている人もいることがわかった。