渡部 和章 2020/5/19 9:00

ブランド品やファッションなどの買取販売を手がけるコメ兵の、2020年3月期における「EC関与売上高」は前期比3.6%減の78億2700万円だった。小売売上高に占めるEC関与売上高の割合(EC関与率)は29.6%で、前の期と比べて0.3ポイント上昇している。

EC関与売上高とは、自社ECサイトやECモール経由の売り上げに加え、顧客がオンライン経由で商品を店舗に取り寄せ、その商品を店舗で購入した場合の売り上げを含む数値。

販売経路別の内訳は「取り寄せ」が59.2%、「自社EC」が23.2%、「他社マーケットプレイス」が17.6%だった。

ブランド品やファッションなどの買取販売を手がけるコメ兵の、2020年3月期における「EC関与売上高」は前期比3.6%減の78億2700万円
コメ兵のECについて(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の影響を受け、「自社EC」の利用が伸びているという。「自社EC」の月次売上高は2020年2月以降、増加基調にある。

一方、実店舗の営業時間短縮や臨時休業を行なった影響で、「取り寄せ」の売上高は3月以降減少している。

コメ兵のEC関与売上高は2017年3月期以降、61億4700万円、75億9400万円、81億1900万円、78億2700万円と推移している。EC関与率は2017年3月期以降25.7%、27.9%、29.3%、29.6%。

なお、「EC関与売上高」は、実店舗の業績に対するECの貢献度を表す指標として、オムニチャネルに取り組む企業などが使用している。メガネスーパーを傘下に持つビジョナリーホールディングスなどが決算資料で公表している。

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