今秋のフリマアプリ参入でEC事業の成長めざすコメ兵、前期EC売上高は61億円
「BtoC」のコア事業を強化しながら、新たなチャネル開拓に乗り出す
コメ兵が今秋にもブランド品のフリマアプリ事業に参入する。5月15日に公表した2018年3月期の事業計画において、今後の成長戦略として「CtoC事業の育成」を盛り込んだ。
リアル店舗やECサイトによる「BtoC」のコア事業を強化しながら、新たなチャネル開拓に乗り出す。
フリマアプリの特徴は、ユーザーが購入した商品の真贋をコメ兵が鑑定してから消費者に届けること。コピー品や偽物に対するユーザーの不安を払拭することで、ブランド品の個人間取引の普及を図る。
また、出品した商品が売れ残った場合、コメ兵がユーザーから買い取るサービスも実施する。
店舗とWebの共通会員は14.5%増の68.9万人
2017年3月期におけるコメ兵のオンライン売上高は、前期比2.6%減の61億4700万円だった。CtoC事業への参入を足がかりにEC事業の成長につなげる。フリマアプリ事業への参入計画は今年2月に公表していた。
オンライン売上高の販売経路別の割合は「自社サイト」が25.7%、「お取り寄せ(店頭受け取り)」が59.9%、「他社サイト」が14.4%。
EC事業の約6割を占める「お取り寄せ」は、消費者がECサイト上で商品を選び、好きな店舗で受け取ることができるサービス。実物を確認して気に入らなければキャンセルが可能。
前期はWeb戦略として「リアル店舗への商品取寄せの推進」「分割払い見積もりサービス」「商品問い合わせサービスの充実」 などを実施。スマホアプリを使った「バーコード読み取りによる商品の詳細情報入手」など、リアル店舗とスマホを連動させたオムニチャネルに取り組んだ。
リアル店舗とオンラインの顧客を統合したメンバーズカードアプリの会員数は、2017年3月期末時点で前期比14.5%増の68万9000人に増えている。
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