RASA JAPANが全国の生活者を対象に実施した「YouTube」に関する購買行動に関する実態調査によると、約半数が「YouTube」の投稿がきっかけで「月1回以上」商品を購入したりサービスを利用すると回答した。
「YouTube」をきっかけにした購買頻度、約半数が月1回以上購入
「YouTube」をきっかけにした購買頻度を聞いたところ、最も多かったのは「月に1回程度」が19.34%、続いて「月に2〜3回程度」が17.77%、「1週間に1回以上」が11.32%。合計すると約半数が少なくとも月に1度は「YouTube」動画を起点に消費行動を起こしている。
一方で、「2〜3ヶ月に1回程度」は14.31%、「半年に1回以下」は16.19%。「購入・利用したことはないが、詳細を調べたことはある」が9.75%、「全くない」が11.32%だった。
20代の5人に1人が月2回購入
世代別で見ると、10代は「月1回」が22.58%、20代は「月2〜3回」が21.43%。さらに、20代の16.07%が「『YouTube』経由で1週間に1回以上の買い物を行う」と回答した。
一方、40代以上は購入未経験者が増える傾向にあるものの、40代の11.30%が「詳細は調べた」と答えた。RASA JAPANは「年齢が上がるにつれて情報の信頼性を慎重に見極め、比較検討のための有力な情報源として『YouTube』を重宝しているユーザー像を映し出している」と解説している。
直感的に買う男性、12%が週1回以上
男女別で見ると、「1週間に1回以上」は女性が10.19%、男性が12.42%。RASA JAPANは「男性のユーザーは、動画で得た情報をきっかけに即座に判断し、スムーズに購入という行動へ移す傾向が強い」と考察した。一方、「実際の購入・利用はしていないが詳細は調べた」というリサーチ行動は、男性の7.45%に対し、女性は12.10%だった。
RASA JAPANは「女性はインフルエンサーの推奨を見てすぐ買うだけでなく、自分なりに裏付けをとり、徹底的にリサーチを重ねてから納得して購入するという、プロセスを重んじる購買スタイルが定着している」と推測している。
購入を決めるまでのアクション、半数以上が検索エンジンで再検索
「YouTube」をきっかけとした購買頻度が「1回以上ある」と答えた回答者に、「YouTube」で気になる商品を見つけた際、購入を決めるまでのアクションを聞いたところ、「商品名やブランド名を検索エンジン(Googleなど)で再検索する」が最多で52.19%、続いて「公式サイトやECモールで価格や詳細スペックを確認する」が46.81%、「店舗に足を運んで実物を確認してから購入する」が32.67%、「投稿を『保存』して、後で買うためのリストにする」が31.08%、「SNS内でハッシュタグなどを使って、一般人のリアルな口コミを探す」が26.29%だった。
「家族や友人にURLを送って相談・共有する」が19.72%、「その場ですぐに購入(または予約・申込)する」という即決層は15.14%だった。
若年層は「SNS口コミ」と「保存」を使い分ける
年代別で見ると、10代は35.71%、20代では31.11%が「『YouTube』で興味を持った後にSNSのハッシュタグ検索で一般人の口コミを探す」と回答、20代の36.67%は「投稿を保存してリスト化する」と答えた。
40代以上は、「検索エンジンでの再検索」が6割近くに達しており、SNSの流行よりも公式なソースや正確なスペック情報を優先して確認する、世代間での情報の扱い方の違いが明らかとなった。
女性の35%は店舗で実物を見てから購入
男女別に見ると、男性は「公式サイトやECモールで価格やスペックを確認する」が50.62%と半数を超えた。一方、女性は「店舗に足を運んで実物を確認してから購入する」という層が35.91%に達し、男性の29.22%を上回った。女性は「家族や友人に相談・共有する」が22.01%だった。
「購入・利用」したことがあるジャンル、34.66%が「食品・飲料」を購入
「YouTube」をきっかけとした購買経験を持つ人に、実際に「購入・利用」したことがあるジャンルを聞いたところ、最も多かったのは「食品・飲料・お取り寄せ・ギフト」で34.66%、続いて「生活雑貨・インテリア・キッチン用品」が32.07%、「美容・コスメ・スキンケア」が30.68%、「ファッション(服・靴・バッグなど)」が29.68%だった。
20代の4割が「コスメ」や「服」を購入
年代別に見ると、20代では「美容・コスメ・スキンケア」が40.00%、「ファッション」が38.89%。30代では「食品・飲料・お取り寄せ・ギフト」が41.33%で、全年代で最も高かった。10代の34.29%が「本・マンガ・エンタメコンテンツ」と回答。40・50代では「家電・ガジェット」の割合が安定している。
男性は趣味と実用、女性は暮らしを充実
男女別で見ると、男性は「家電・ガジェット・スマホ周辺機器」が37.86%で最多。また外食・飲食店も30.86%と高かった。
女性は「美容・コスメ・スキンケア」が41.31%、「生活雑貨・インテリア・キッチン用品」が40.15%、「食品・飲料」が39.38%だった。
「YouTube」の投稿で購入の決め手、41.83%が「欠点の正直な記載」を重視
「YouTube」で購入経験を持つ人に、「YouTube」の投稿で購入の決め手となったポイントを聞いたところ、最多は「投稿者が感じた『デメリットや欠点』も正直に書かれていること」で41.83%、続いて、「1分以内の短い動画で、要点(魅力)がまとまっていること」が32.67%、「多くの人が保存やいいねをしている話題性」が31.87%だった。
10代・50代は「本音」を、20代は「話題性」を重視
世代別に見ると、10代では、「投稿者が感じた「デメリットや欠点」も正直に書かれていること」を重視する割合が49.12%。この傾向は50代以上でも顕著で、52%がデメリットの開示を購買の決め手としてあげている。
20代では「多くの人が「保存」や「いいね」をしている話題性」が38.10%と全年代で最も高かった。30代では「1分以内の短い動画で、要点(魅力)がまとまっていること」が37.89%だった。
男性は機能面、女性は流行への感度を評価
男女別に見ると、男性は「専門家や公式による、正確で詳細な機能説明」が30.51%で、女性(25.12%)より高い。また、「1分以内の短い動画で、要点(魅力)がまとまっていること」についても34.92%の男性が支持した。
一方、女性は「多くの人が「保存」や「いいね」をしている話題性」を32.37%が挙げており、男性を上回った。
男女ともに最も高い数値を示したのは「投稿者が感じた「デメリットや欠点」も正直に書かれていること」であり、男性で43.39%、女性で39.61%だった。
1回当たりの「平均購入金額」、「1000円〜5000円」の日常的な出費が約7割
「YouTube」の投稿がきっかけで購入・利用し始めた際の、1回当たりの「平均購入金額」を聞いたところ、最多は「1000円以上〜3000円未満」で38.65%、続いて「3000円以上〜5000円未満」が28.49%、「5000円以上〜1万円未満」が13.94%だった。
10代の少額利用と50代以上の高額投資
年代別で見ると、10代では、「1000円以上〜3000円未満」が49.12%、「1000円未満」が19.30%と、計7割近くが「3000円以下」の出費に集中した。50代では「5000円以上〜1万円未満」の割合が22.00%で、「3万円以上」の高額回答も8.00%と全年代で最も高かった。20代においても「1万円以上」と回答した割合の合計は10%を超えた。
調査概要
- 調査主体:hotice株式会社
- 調査実施:合同会社RASA JAPAN
- 調査手法:インターネット調査
- 調査実施日:2026年2月20日
- 調査対象:日本国内在住の一般ユーザー
- 有効回答数:636名
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