家具・インテリア市場全体が横ばいで推移するなか、EC市場は拡大を続けている。こうした環境下でベガコーポレーションは、「LOWYA」を「低価格×高トレンド性」のポジションに位置付け、自社EC、ECモール、SNS、実店舗を組み合わせたOMO型D2Cモデルを推進している。2026年3月期は実店舗出店の効果などが寄与し、売上高、営業利益ともに増加した。
家具・インテリア市場は横ばい、EC市場は成長継続
家具・インテリア市場全体は大きな成長が見込めない一方で、EC市場は拡大を続けている。ベガコーポレーションによると、家具・インテリアEC市場は2014年から2024年までの10年間で年平均成長率(CAGR)2.8%で成長した。

2024年時点の市場規模は、家具・インテリア市場全体が3兆4740億円、家具・インテリアEC市場が4507億円。EC化率は13.0%としている。市場全体は横ばいながら、EC化の進展が引き続き成長余地を生み出しているという。
関連領域を含めた市場拡大を視野に
ベガコーポレーションは、家具・インテリア市場だけでなく、周辺領域まで含めた市場に成長機会があると見ている。
家具・インテリアおよび関連領域の国内市場規模を約4.7兆円と試算。将来的な関連領域を含むEC市場については、約1.9兆円規模まで拡大する可能性があると見込んでいる。
現在の家具・インテリアEC市場は約4500億円だが、ベガコーポレーションはEC化率の上昇に加え、OMO型D2Cモデルの推進によってオフライン需要も取り込みながら事業領域を拡大させる。関連領域には家具・インテリアのほか、大型家電を除く白物家電やプラスチック製の日用品・雑貨などを含む。
LOWYAのポジショニングは「低価格×高トレンド性」
家具・インテリア市場における「LOWYA」は、低価格帯でありながらトレンド性の高い商品を展開するブランドとしてポジショニング。市場を価格帯とトレンド性の2軸で整理し、「LOWYA」を「低価格」かつ「高トレンド性」の領域に位置付ける。手頃な価格とデザイン性を両立した商品展開を強みとしている。

2026年3月期は実店舗出店が寄与し増収増益
こうした事業戦略の下、2026年3月期の売上高は前期比13.8%増の181億2900万円となった。営業利益は同46.0%増の13億5800万円、経常利益は同45.6%増の13億6600万円、当期純利益は同49.5%増の8億8400万円だった。

ベガコーポレーションは、自社ECと実店舗を連携させたOMO施策が好調に推移したことに加え、実店舗出店の効果が売上高と利益の成長につながったと説明。また、2026年1~3月期(第4四半期)および下期の売上高、営業利益はいずれも過去最高を更新した。
「LOWYA」事業は売上高が前期比14.1%増の177億8900万円、営業利益は同45.6%増の13億5800万円だった。実店舗出店の効果に加え、自社EC+実店舗のOMO施策を通じた新商品展開が寄与し、売上高は順調に成長した。第4四半期の自社EC+実店舗(OMO)売上は前年同期比32.2%増の34億2900万円となり、 同四半期のOMO比率は同8.5ポイント増の64.7%となった。

