トライアルがEC事業拡大に着手、福岡県内でネットスーパーを展開へ
トライアルホールディングスは、子会社TRYUを通じて展開する「TRIALネットスーパー」を福岡県内で本格展開する。西友のネットスーパー運営ノウハウを活用し、札幌で始めた体制を福岡へ広げ、8月には福岡市内の配送エリアを大幅に拡大する予定だ。
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トライアルホールディングスは7月7日、グループのEC事業を担う子会社TRYU(トライユー)を通じて展開する「TRIALネットスーパー」について、福岡県内でサービスを本格展開すると発表した。2026年2月に札幌市内で立ち上げた運営体制を福岡へ横展開し、8月には福岡市内の配送エリアを大幅に拡大する予定。2025年にグループ入りした西友のネットスーパー運営ノウハウを活用し、全国展開を加速させる。

福岡県内では2026年5月末から順次、「TRIAL smart今宿店」と「メガセンタートライアル福岡空港店」のネットスーパーサイトを刷新。あわせて、「メガセンタートライアル新宮店」「TRIAL smart筑紫野店」でもサービスを開始した。さらに、7月7日から「メガセンタートライアル中間店」、7月14日から「スーパーセンタートライアル東篠崎店」で受注を開始し、8月には福岡市内への配送エリアを大幅に拡大する計画だ。
これにより、これまで郊外型店舗が中心だったため利用しづらかった福岡市内の生活者にも、トライアルの低価格商品や豊富な品ぞろえを届けられる体制を整える。
札幌で構築した運営モデルを福岡へ横展開
今回の福岡展開は、グループのEC事業再編を具体化する取り組みの一環。トライアルHDは、グループ横断でEC事業の企画・運営を担う新会社TRYUを設立し、西友が25年以上にわたり培ってきたネットスーパーの運営・収益化ノウハウと、トライアルの店舗網や商品力を組み合わせ、「TRIALネットスーパー」や「西友ネットスーパー」を一体的に推進する体制を整えてきた。
TRYUが最初に手がけたのは、2026年2月末に開始した札幌市内での「TRIALネットスーパー」。4月時点で札幌市内の複数店舗から順次出荷体制を整え、配送エリアを拡大してきた。現在は札幌市内5店舗から出荷し、市内のほぼ全域をカバーする配送体制を構築。注文数も順調に推移しているという。
トライアルにとって福岡は本拠地であり、全国で最も店舗数が多いエリアでもある。札幌で構築したネットスーパーの運営モデルを地盤である福岡へ展開することで、今後の九州、関西、関東へのサービス拡大に向けた基盤を固める狙いがあるとみられる。
約1万3000品目を取り扱い、PBや西友PBも販売
「TRIALネットスーパー」では、生鮮食品、加工食品、日配食品、惣菜、飲料、日用品など約1万3000品目を取り扱う。トライアルのプライベートブランド(PB)商品に加え、西友のPB「みなさまのお墨付き」も購入できる。
注文はスマートフォンやパソコンから24時間受け付ける。配送時間帯は10時〜22時までの2時間ごとに1日6枠を設定し、当日配送にも対応する。最低注文金額は税抜2000円以上で、配送料は330円(税込)。商品購入金額が税抜5000円以上の場合は送料無料となる。入会費・年会費は無料で、決済方法はクレジットカードに対応する。
クイックコマースやギフト通販の展開も視野
トライアルグループは、猛暑などの気候変動やライフイベントの変化に伴い、日常の買い物負担を軽減するネットスーパーやオンライン販売への需要が高まっているとみている。今後は九州の他県に加え、関西、関東などへ「TRIALネットスーパー」の展開を進める方針だ。
また、TRYUはネットスーパー事業に加え、クイックコマースやギフト通販事業の強化にも取り組む考えを示している。西友の運営ノウハウとトライアルの店舗網を掛け合わせたEC基盤を活用し、食品宅配にとどまらないECサービスへと事業領域を広げていく構想だ。

