「A Bathing Ape」を立ち上げたことで知られる著名ファッションデザイナー・NIGO氏が創業し、2025年11月に上場したストリートファッションブランドのHUMAN MADEの2026年1月期業績は大幅な増収増益となった。
売上高は前期比26.8%増の142億7300万円、営業利益は同42.5%増の45億3100万円、経常利益は同36.4%増の43億3300万円、当期純利益は同38.2%増の29億4100万円。営業利益率は31.7%と高水準を維持している。
EC売上は42億円、直販比率は83%
EC化率は通期で29%。EC売上高は前期比14.8%増の42億600万円となった。直営店舗とECを合わせたDTC(直販)比率は83%に達している。
HUMAN MADEは「HUMAN MADE」ブランドを自社で企画し、自社ECおよび直営店舗を通じて国内外に展開。国内では8店舗を運営し、ECは外部モールを利用せず自社ECに限定している。SNSを活用したプロモーションとの親和性や、低コストでの運営が可能な点から、自社ECを重要な販売チャネルと位置付けている。
コラボ戦略と商品施策で成長と収益性を両立
2026年1月期は、成長性と収益性の両立を掲げ、海外展開の拡大と高付加価値商品の販売強化に取り組んだ。
キャラクターIPやスポーツブランドとの協業により認知拡大とインバウンド需要の取り込みを図り、品薄環境下でも販売機会を確保するため、手頃な価格帯商品の品番数や在庫を拡充。加えて、調達の最適化による原価低減や、付加価値を反映した価格改定により収益性の改善を進めた。
店舗では、2025年11月に韓国・ソウル(アックジョン)へ2店舗目を出店。商品施策では、BTSのJ-HOPEとのコラボライン「HUMAN HOPE」を起点に話題化を図り、第4四半期にはブランド価値向上につながるコラボレーションを厳選して展開し、業績向上に寄与した。
ECでは、ポケモンやJ-HOPEとのコラボ施策によりセッション数が大幅に増加したことを成果としてあげている。
2027年1月期も増収増益を見込む
2027年1月期は、売上高は前期比29.6%増の185億円、営業利益は同5.9%増の48億円、経常利益は同9.6%増の47億5000万円、当期純利益は同12.2%増の33億円を計画している。
今後の取り組みとして、原宿への旗艦店出店のほか、神戸、名古屋への新規出店を予定。海外では韓国とタイでパートナー店舗を2拠点開設する計画だ。さらに、新ブランドの投入も予定している。
