ECプラットフォーム「Shopify」がローカル配送や分割払い、SNS連携、資金管理など新機能を発表
ECサイト構築プラットフォーム「Shopify」を提供しているShopifyは5月20日(カナダ時間)、マーチャント(「Shopify」を利用している事業者)向けの戦略発表会「Shopify Reunite」を行い、最近実装した機能や、今年中にリリースを予定している機能などを公表した。
FacebookやInstagramにストアを開設できる機能、近隣住民に限定して商品を販売する機能など、すでに開始しているサービスの詳細を説明。
また、マーチャントを対象とした新たな資金管理サービスを今年中に米国で開始することも発表した。なお、日本での提供時期が不明の機能もある。
Shopifyが行った「Shopify Reunite」のアーカイブ映像には、日本語の字幕も付いている。
ショッピングアプリ「Shop」や「FacebookShops」など販売チャネルが多様化
消費者向けのショッピングアプリ「Shop」の利用者数は1600万人と公表。アプリユーザーはすべてのマーチャントの商品を購入できるほか、購入履歴の確認や、配送状況の追跡を行える。
また、FacebookやInstagramを通じて商品を販売できる「Facebook Shops」を5月19日に開始。企業はFacebookやInstagramに簡易なオンラインストアを開設できる。
商品情報は「Shopify」と同期する。
近隣住民に販売する「ローカルデリバリー」開始
マーチャントが近隣住民に限定して商品を販売する機能「ローカルデリバリー」を開始した。店舗からの距離や郵便番号で配送エリアを制限できる。配送料や最低注文価格を設定することも可能。
ローカルデリバリーは段階的に機能を拡充しており、「Shopify Reunite」では、マーチャントの店舗内で商品を受け取る機能(店舗受け取り)はすでに実装済みで、顧客の自宅へ商品を配達する機能は準備中との説明があった。
「分割払い」機能を米国で年内に導入予定
決済方法として「分割払い」の導入を準備している。Shopifyが提供しているアカウント決済サービス「ShopPay」に分割払いの機能を実装する。分割払いを利用してもユーザーは利息や手数料がかからないとしている。今年中に米国で開始する予定。
カスタマイズ機能「Shop Channel」を開発中
ショッピングアプリでのストアの見せ方などをカスタマイズできる機能「Shop Channel」を開発していることも発表した。「Shop Channel」はカナダや米国で先行して提供する予定。
資金管理サービス「Shopify Balance」を米国で開始予定
売り上げの入金、支払い、借り入れなどを管理するビジネスアカウント機能「Shopify Balance」を2020年後半に米国で開始する予定。ShopifyBalanceアカウントで売り上げや支払いを統合し、資金へのアクセスを簡単にして1カ所で管理できるとしている。