ECを中心に展開する消費財メーカーのイルミルドは2月19日、既存株主が保有する株式の一部を、楽天キャピタルへ譲渡し、資本参加を受けたと発表した。楽天キャピタルは楽天グループのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)。楽天のマーケティングデータとイルミルドの企画力を掛け合わせ、楽天市場専売商品の開発やCRM・LTV施策などを加速し、成長モデル構築をめざす。
イルミルドは、ヘアケア・スキンケア・オーラルケア・飲料などのブランドを企画・開発し、ECモールを主販路とするファブレス型の消費財メーカー。ECモール運営ノウハウと、市場ニーズを捉えたブランド・商品企画力を強みとしている。運営する「イルミルド公式ショップ」は「楽天SOY2024」において総合10位を受賞した経歴がある。
楽天による資本参加の狙いは、イルミルドの企画力と、「楽天市場」など70以上のサービスで蓄積するマーケティングデータの融合にある。EC×消費財領域において、精度の高いマーケティングと再現性のあるブランド成長モデルの構築をめざす。
なお、楽天のマーケティングデータについては、個人や取引先を含む第三者が特定されない形で、サービス利用履歴などを統計的に加工したデータを活用するとしている。
具体的な取り組みとしては、「楽天市場」専売商品の企画・開発・販売を推進。同モールならではの顧客ニーズやマーケティングデータを活用し、パーソナライズした商品設計と迅速な市場投入を図る。
あわせて、楽天のデータを活用した商品改良、CRM施策、LTV最大化施策など、データドリブンなマーケティングを展開。楽天の広告メニューやポイント施策、グループ横断プロモーションも活用し、販促強化を進める。
すでに具体的な取り組みに着手しており、イルミルドと「楽天市場」、ショッピングSNS「ROOM」のオフィシャルユーザーである人気ブロガーのオギャ子さん、ドキ子さんとの連携により、大分県産カボス精油を使用した「ALLNA ORGANIC」の新商品(スムースシャンプー&トリートメント カボスの香り)を共同開発した。
イルミルドはECの動向を捉え革新的なブランドを生み出す力を持っている。楽天のマーケティングデータや顧客基盤、各種サービスとイルミルドの企画力のシナジーにより、EC市場でブランドが飛躍的なスピードと精度で成長することを期待する。(楽天グループ 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏)
楽天のCVCによる資本参画は単なる資本関係にとどまらず、楽天のアセットとイルミルドのモノ作り・EC運営力を融合させ、新たな成長ステージへ進むための重要な一歩。(イルミルド 西俊彦社長)
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