「うちの商品は美味しいから」じゃ売れない。食品ECはどうすれば成功するのか?【ネッ担まとめ】

ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年1月11日〜17日のニュース
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お店で提供するのと違い、通販では食べるユーザーの気持ちも違いますよね。これから食品ECを始めるなら、まずはネット通販の勉強をすることが必要です。

食品ECの肝は送料。箱にこだわって常温配送できる商品開発を

緊急事態宣言で困った飲食店へネット通販を新たな収益源に 食品EC成功の秘訣をコマースメディアに聞く | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/8695

まとめると、

  • 商品に自信があるからECでも売れると思ったら間違い。「ECで売れるものは何か」を考えるところから始める必要がある
  • 食品ECが他ジャンルに比べて難しいのは利益を残すこと。常温配送ができない場合が多く、価格が上げづらいことにくわえ、日本は「送料無料」の概念が強いため
  • 食品ECのメリットはリピーターが増えていくこと。リピーターが増えていくとしっかり利益が残る。売上だけを見たアドバイスやコンサルティングには注意

知り合いの飲食店の方に話を聞いてみると、消費者としてECで購入した経験がないという人もいます。でも、リアルなお店を始める際には、競合店など参考になるお店は絶対に食べにいっているはず。これをネットでもやっていただくと、世界が変わると思います。他のお店の商品を買ってみましょう。実際に買ってみると、リピートしたくなる商品がどういうものかわかるはず。システムや集客の話はその後です。
─コマースメディア株式会社 ECコンサルタント マネージャ  石田直也氏

2度目の緊急事態宣言で困っている飲食店の皆さんはネットを活用しようとされていますよね。しかし、食品のECはそう簡単ではありません。ECに慣れていないために思わぬところ費用が掛かったりトラブルになったりします。また、送料無料に慣れたユーザーが多いのでここをどうするのか考えないといけません。売上だけを見ずに利益までちゃんと考えてから始めましょう。

フードデリバリー業界がじわっと激戦に

出前館と千葉市が連携、市内の送料無料に 緊急事態宣言受け外出自粛促す | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2101/08/news106.html

出前館が3万円プレゼント、自転車の車両準備をサポートする「個人業務委託応援キャンペーン」 | BCN+R
https://www.bcnretail.com/market/detail/20210114_208954.html

「ウーバーイーツ」外国人配達員の不法残留、相次ぎ発覚 「日本が好きで、残っていたかった」 | ハフポスト
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5ffbb59ec5b691806c4a48c9

「配達ゼロでも時給1150円」北欧系デリバリーが配達員に気前よくカネを払う理由 「最悪の環境」で生き残るための秘策 | PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/41899

まとめると、

  • 出前館は1月8日、千葉県千葉市と連携し、期間限定で商品の配送料を無料にする取り組みを開始した。「個人業務委託応援キャンペーン」で3万円プレゼントも
  • Uber EATSでは外国人配達員の不法残留が相次いで発覚しており、在留資格のチェック強化に乗り出した
  • フィンランド発祥のフードデリバリー「ウォルト」は、配達員が事前に稼働時間を登録すれば最低報酬を得られる「最低賃金保証制度」を導入している

「大きな費用をかけたマーケティングを行わなくても、口コミや紹介で来てくれる人が多い。ウォルトで働くことに満足度が高いからだ。報酬も大事だが、加えて柔軟に働ける選択肢があることが重要で、フェアな報酬体系とのバランスを取っている。北欧の企業として、サステナブルな経営をしていきたい」
https://president.jp/articles/-/41899?page=3

食品ECに関連してフードデリバリー業界の動きをまとめておきます。出前館は勢いに乗ってどんどん広げていきたいようですが、配達員の確保に苦しんでいるようにも見えます。Uber EATSは以前からあったよう配送員のトラブルも多く、飲食店と配達員のトラブルも発生しているようです。第三勢力として出てきたのは「ウォルト」。北欧らしくサステナブルの考えで配達員にも手厚いです。

まだまだ拡大期のフードデリバリー業界なので、トラブルがありながらも広げていくのか、着実にファンを増やして足場を固めていくのか。各社の動きが気になりますね。

海外製なので苦手なこともあります

「Shopify」を日本マーケットで使うには集客が弱い!集客面で押さえておくべき「できること」「できないこと」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8335

まとめると、

  • Shopifyの弱点は、日本ならではの集客方法に弱い、代理店向けの機能がない、タグの埋め込みが面倒……の3つ
  • 反対に得意なのはGoogleやSNSとの連携、SNSを使った集客、販促アプリ
  • おすすめの販促アプリは友達紹介マーケティングの「Letters」、買い合わせ商品販促の「Frequently Bought Together」など

私もちょっとだけShopifyを使ったことがあります。記事と同じく、日本の商習慣に合っていないところが多いけど、売れるための機能はたくさんあるといった感じです。自分たちが今までやっていたことをそのままやろうとすると大変なので、Shopifyが得意なところで売っていくのはどうするかを考えた方が良いでしょう。そのうちに日本向けの便利なアプリが出てくるはずです。

EC全般

「b8ta」日本上陸から5か月。日本市場における「体験型店舗」の可能性とは? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8318

コロナが完全に逆風になってしまったb8ta。店頭の販売員が接客時に取得した会話データがフィードバックされるなど便利なサービスがあります。

BASE、noteと資本業務提携 BASE管理画面からnoteへの記事投稿など相互導線設置へ | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/8740

お手軽なECとメディア化サービスがくっつきました。人が集まれば物が売れるということでしょう。

モール依存から自社EC売上比率5割のカギは「ブランディング」。家具EC「LOWYA」の自社ECシフト&SNS活用などの大改革事例 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8303

「理想的な販売価格で商品を提供するには、ブランド構築をやらなければならなかった」。まさにこれ。

【業界最安へ】ヤフー、「PayPayフリマ」の販売手数料を10%から5%に値下げ | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/2740

ヤフーお得意の値下げが始まりまって体力勝負です。

「Google 無料リスティング」に表示されない「拡張リスティングの不承認」問題について | EC Booster ラボ
https://lab.ecbooster.jp/google-free-product-listings-disapproved/

ここまで気にしている人は少ないかも? GoogleはECに力を入れているので流れに追いついておきましょう。

【2021年最新版】ECサイト構築ショッピングカートASPの比較 | Mobile First Marketing Labo
https://www.aiship.jp/knowhow/archives/32863

ECを始めたい人にわかりやすいポジションマップが載っています。

今週の名言

すてきだなと思う言葉にたくさん触れてくださいね!

言葉選びの勉強法 | アパレル販売員・高山のブログ
https://shopstaff-misuzutakayama.hatenablog.com/entry/2021/01/13/220859

何気ない会話を気にすることで「すてきな言葉」に気づけるようになります。気になったものはメモしておけば接客時や商品説明文に使えるようになってきます。

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