2022年のEC業界振り返り&2023年に起きそうなこと【ネッ担まとめ】
最後にサッカーワールドカップで盛り上がった2022年。2023年は物価高などで暗い雰囲気がありますが、それを理由にしても意味がありません。わかっている未来があるのであれば、自分たちの力でどうにかできるはず。
2022年の展望はどうだった?
2021年のEC業界振り返り&2022年に起こりそうなことまとめ【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9397
【1月】広告のトラブル規制が相次ぐ
非公正な「No.1 調査」への抗議状 | 日本マーケティング・リサーチ協会
https://www.jmra-net.or.jp/rule/20220118.html
No.1を名乗りたいがために、調査対象者や質問票を恣意的に設定する「非公正な調査」の実施をうかがわせるケースが散見されてきました。
「たった2か月で髪フサフサ」など…悪質なアフィリエイト広告主の責任明確化へ | 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220118-OYT1T50081/
消費者庁によると、悪質な広告主の中には、行政当局から指摘を受けるたびに会社を清算し、同様の商品を販売する別会社を設立し、不当表示を繰り返させるケースもあるという。
「ターゲティング広告」規制導入へ ネット利用者を保護 総務省 | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220114/k10013431421000.html
ターゲティング広告は、広告業界にとっては利用者の関心に合った精度の高い広告が展開できるメリットがある一方、利用者からは「不快に感じる」とか「プライバシーの侵害だ」といった声もあり、EU=ヨーロッパ連合など海外では規制する動きが出ています。
年明け早々広告関連でのトラブルや規制の話題が。このあたりは2022年以前からも続いていて、「悪質な業者が出てくる→規制強化→新たな手法で悪質な業者が出てくる」の繰り返しです。その都度、真っ当な人たちまで対応しないといけなくなるので、本当に迷惑な話なのですが、悪質業者はそんなことは関係ないのでやりたい放題です。2023年もステマ規制などいろいろな規制が出てきそうで少し憂鬱です。
「メタバース」「コネクテッドTV」「リテールメディア」など新しい言葉が動き出してきた1月でした。
【1月の主なニュース】
- アマゾン、初のアパレル実店舗「Amazon Style」を2022年後半にオープン予定 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/13478 - 【メタバース】言葉は知っていても実際に利用したことがあるのは6割程度 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/13317 - テレビの役割に変化!?「コネクテッドTV」の利用実態に迫る | ウェブ電通報
https://dentsu-ho.com/articles/8033 - リテールメディアはECサイトの次の収益源になりうるのか? ~CriteoのMabaya買収から考える | REWIRED
https://rewired.cloud/criteo-mabaya-retailmedia/
【2月】楽天の国内EC流通総額が5兆円越え、10兆円も視野に
楽天・三木谷社長が語った「国内EC流通総額10兆円構想」「モバイルとのシナジー」【2022年新春カンファレンス講演要旨】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9462
2021年度(2021年1-12月)の国内EC流通総額が5兆円を突破した楽天グループ。「次は10兆円」。1月27日にオンライン配信とオフラインのハイブリッド形式で行われた「新春カンファレンス」で三木谷浩史会長兼社長は、国内EC流通総額10兆円の目標を公表した。
楽天グループの話なので、トラベルやブックスも入っています。それにしても5兆円越えはすごいですね。全国百貨店売上高を超えてしまいました。10兆円も見えてきたということで、2023年の新春カンファレンスがどうなるかも注目です。個人的には「楽天市場」の扱いがどんどん小さくなっているのが気になりますが、売上高は頭打ち感もあるので仕方ないのでしょうか。
相変わらずアフィリエイターやサブスクでトラブルが発生して、「BASE」のグロースプラン発表があって、改正特商法も話題になったのが2月。
【2月の主なニュース】
- Zホールディングスグループのアスクル・出前館・ヤフー、食料品や日用品のクイックコマースを本格展開 | MarkeZine
https://markezine.jp/article/detail/38215 - 「俺たちは透明人間ですかね」 "送料無料"が引き起こす運び手軽視の波 | Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotoaiki/20220128-00278913 - 「アフィリエイターが勝手にやった」はNO 3000億広告市場「極悪層」排除へ...消費者庁が提言案公表 | J-CAST ニュース
https://www.j-cast.com/2022/01/28429908.html - サブスク「契約は容易なのに解約は困難」…解約方法の分かりやすい表示、努力義務に | 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220129-OYT1T50134/ - 「BASE」が4月に新料金プランの提供を開始 決済手数料2.9%+月額サービス利用料5,980円の「グロースプラン」追加で、成長しても使いやすいネットショップ作成サービスに! | BASE
https://binc.jp/press-room/news/press-release/pr_20220209 - 期間限定販売などは最終申込画面で「販売期間」表示を求める改正特商法。消費者庁が示した「ガイドライン」の内容は? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9499 - 2021年12月開催Shopify Partner Town Hallのまとめ | Shopify Japan
https://www.shopify.com/jp/blog/partner-town-hall-recap-2021-december
【3月】ユニバーサルアナリティクス、2023年7月1日に計測停止を発表
2023年7月1日にGA(ユニバーサルアナリティクス)が計測終了とのアナウンスと所感 | Real Analytics
https://analytics.hatenadiary.com/entry/end-of-ga
2022年3月16日に「Google Analytics(ユニバーサルアナリティクス)」の計測終了に関するアナウンスが行われました。無償版の計測終了日は2023年7月1日です。
EC事業者さんはGA4導入を焦らずに!カートASPは対応待ち、独自の場合も仕様を決めてから | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/11173
見たいデータが決まっていないとレポートを作ることすらできませんので、形式だけの無駄なレポートになっていないか?売上に影響しない無駄なデータを取っていないか?などを振り返りつつも、今まで以上にKPIを決めることが重要になってきます。
がっつり使っていなくてもないと困るのが「Googleアナリティクス」。現バージョンのユニバーサルアナリティクスが2023年7月1日でデータの取得を停止します。GA4に強制的に乗り換えないといけません。乗り換えは面倒ですし、データもゼロから取り直しになりますので、広告の効果測定などに使っていた場合は早めに準備しておきましょう。営業電話も増える可能性があるのでご注意を。
店頭受け取りが一般化してきたけれど、SNSでの販売は広がらず、MakeShopがカートASP流通額1位を守った3月でした。
【3月の主なニュース】
- 7割以上が「チャットでの問い合わせ経験あり」。約6割が「窓口対応に満足して購買・利用継続を決めた」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9560 - Amazon、生鮮食品の「店舗受取サービス」開始 スーパーマーケットバロー 高辻店から | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/11193 - しまむら、ジーユー、ワークマンなど大手小売りやチェーン店がEC商品の店舗受け取りサービスを強化。その取り組みとは? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9574 - 「MakeShop」、カートASP業界で10年連続年間流通額1位 2021年は17%増の2749億円に | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/5831 - 【ニュース】Twitterがショッピング機能「Twitter Shops」ベータ版を追加 | Unyoo.jp
https://unyoo.jp/2022/03/twitter-shops/ - YouTubeが動画内ショッピングやライブコマース機能の開発を計画 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9595
【4月】原材料高が企業の利益をひっ迫し始める
原材料高騰の影響は? 商品刷新、価格転嫁、梱包資材の変更――通販・EC企業の現状と対応策まとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9636
食材の宅配事業などを行うパルシステム生活協同組合連合会では1月31日付で「原料高騰による価格改定について」として小麦・食用油脂・原油などの価格が高騰したことを受けて、「商品価格の値上げについて産地やメーカーなどと協議を重ね、一部商品を値上げすることにした」と発表。今後、パンやマヨネーズ、パスタ、小麦粉など200品目超の商品価格を値上げするとしている。
2022年といえば原材料高による物価高という印象が強いですよね。その原材料高が話題になったのが4月。「企業努力で頑張る」といったコメントも見られましたが、それも限界があり皆さんご存知の通りの値上げになっています。この傾向は2023年も続くので世界情勢からは目を離さないようにしましょう。
楽天グループと日本郵政の提携が進んで、置き配も普及してきた4月。機能性表示食品の一斉監視もありました。
【4月の主なニュース】
- 楽天グループが郵便局を通じたカタログ通販に参入、日本郵便と物販分野でも協業 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9652 - 【「置き配」に関するアンケート調査】「置き配」魅力1位は、「配達員の負担が減るから」ヒトと環境に配慮した“サステナブルな物流”に意識が高まる | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/16908 - 消費者庁が機能性表示食品への広告規制で115社に改善指導、担当課長に聞く一斉監視の目的と今後の対応 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9708 - Shopify構築日記 #093 2022年に注目すべきShopifyのトレンド5選 | 北山 浩 | 2023年から新天地 Shopify構築日記書いている人|note
https://note.com/ec_zoe/n/n5055a5c88f38 - LINEの運用型広告プラットフォーム「LINE広告」、新たに「ホーム」タブでの広告配信を開始 | LINE
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2022/4190
【5月】クレカ不正利用が増加し企業の収益を圧迫
メルカリ、不正増加で16億円の追加出費 クレカ不正利用とフィッシング詐欺で成長も鈍化 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2204/28/news207.html
クレジットカードの不正利用は21年末から増加。不正防止のためユーザーへの利用制限を実施したところ、GMVが推定値を数%下回り、ユーザーへの補填金も10億円に上った。メルペイでもフィッシング詐欺の影響でユーザーへの補填金6億円を支払ったという。
クレジットカードの不正利用で悩んでいる店舗も多いと思います。メルカリも例外ではなく、フィッシング詐欺の増加も相まって16億円の出費があったとのこと。対策の強化も進んでいますが、ここまでの額になるのはちょっと驚きです。「3Dセキュア2.0」などの導入もお早めに。
Shopifyが日本で約7243憶円の経済効果に貢献して、Amazonが「PayPay払い」を導入し、「TikTok」売れもあった5月でした。
【5月の主なニュース】
- Shopify 2021年 世界経済に与えたインパクトを発表 | Shopify Japan
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000034630.html - アマゾンが「Amazon.co.jp」の支払い方法に「PayPay」を追加。「Amazonポイント」「PayPayポイント」二重取りも可能 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9753 - TikTokで売上40倍に!LIVEでも3分で200個売れる。佐渡島でキムチをつくる親子に起きたこと | TikTok Japan
https://note.com/tiktok/n/n6e7763a1aa52 - 【楽天市場】今のスマホTOPページは年内に終了し、作り直しが必要!GOLDも来年前半まで。スマホTOPリニューアルの対応方法を解説(無料PDFつき) | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/220509-smartphone-renewal/ - EC事業者らが選ぶ優れた通販サイト5選。ネットショップグランプリ受賞店に学ぶサイト作りのポイント | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9769 - ECサイトでアパレル購入、Z世代の99.0%が買い物時にチェックするものとは?Z世代の約8割が「公式Webサイト」より「公式アプリ」を希望 | MGRe
https://mgre.jp/news20220525.html
【6月】「Yahoo!ショッピング」で「優良配送」導入を発表
ヤフーが始める「優良配送」対応商品の優先表示とは?「PayPayモール」「Yahoo!ショッピング」の検索結果、レコメンド枠で実施 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9885
現在の検索結果では、「優良配送」対応商品と非対応商品が混在している。施策実施後、「優良配送」対応商品が検索結果の上位に表示されるようにする。「優良配送」対応商品を消費者が“見つけやすく”“購入しやすく”する狙いがある。
「優良配送」が優遇というか、「『優良配送』じゃない商品は表示されなくなった」と思っていいくらいのインパクトでした。「FBA」や「楽天スーパーロジスティクス」のようなサービスを使えば安心といった選択肢もなく、自社で頑張らないといけないのでなかなか厳しいものです。これを機に「Yahoo!ショッピング」を諦めたショップも多いのでは。
改正特商法が施行され、「SHEIN」が話題になり、旅行需要が伸びてきた6月でした。
【6月の主なニュース】
- 令和3年特定商取引法・預託法の改正について | 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_transaction/amendment/2021/ - 【ふるさと納税お礼品トレンド】贈り物選びにふるさと納税を使う傾向も“父の日”お礼品の寄付件数が前月比で8倍以上に増加 | さとふる
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000449.000025119.html - 中国発ファストファッションEC「SHEIN」、その世界を凌駕するモデルはどのように生まれたか | BRIDGE
https://thebridge.jp/2022/06/how-shein-became-chinas-tiktok-for-e-commerce - 家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について(二人以上の世帯) | 総務省
https://www.stat.go.jp/data/joukyou/pdf/n_joukyo.pdf - 悪質な「お試し商法」規制強化 新たな取消権も! | NHK解説委員室
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/469767.html - 「BASE(ベイス)」のネットショップ開設数が180万ショップを突破 | BASE U
https://baseu.jp/information/20220622
【7月】値上げの影響から節約志向に
<値上げに関する意識調査>「これまでより節約しようと思う」が8割超える | プラネット
https://www.planet-van.co.jp/shiru/from_planet/vol184.html
今年1月の調査と同様に「この1年で、あなたが使用している日用品・化粧品の値段に変化を感じますか」と聞いたところ、1月の調査では「とても値上がりしていると感じる」「少し値上がりしていると感じる」の合計はどの年代でも50%を超えていなかったのですが(図表1上)、今回の調査では、男女ともに全年代で50%を超えています(図表1下)。
企業努力では原材料高の影響を吸収しきれなくなり、消費者が値上げを実感してきたのが7月。電気代の値上げもあって、ドメインの維持費など今ではあらゆるものが値上げされていますよね。この流れは2023年も続くでしょう。
「PayPayモール」「Yahoo!ショッピング」の統合など3大モールで動きがあり、メルカリが9周年を迎え、依然としてアフィリエイトは問題が多いことがわかった月でした。
【7月の主なニュース】
- ヤフーが「PayPayモール」「Yahoo!ショッピング」を一本化する理由とその背景 | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9952 - Amazon「プライムデー」、日本で過去最高の記録を更新 | アマゾンジャパン
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001512.000004612.html - 【「楽天EXPO2022」三木谷社長講演】当日配送「きょう楽」実現へ 新たな商品管理、環境配慮にポイント付与など発表 | TECH+
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220722-2405395/ - 虚偽・誇大な宣伝が横行、アフィリエイトに規制…「広告」と明記求める | 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220625-OYT1T50177/ - 物流業界の「2024年問題」で「自社も取引先も影響を受ける」は5割、卸売・小売業の課題は「サービス・商品の値上げ」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9933 - フリマアプリ「メルカリ」、 サービス開始9周年記念インフォグラフィックス公開 | メルカリ
https://about.mercari.com/press/news/articles/20220704_infographics/ - 行動変化が影響 「2022年、上半期売れたものランキング」 | インテージ
https://www.intage.co.jp/news_events/news/2022/20220628.html
【8月】日本国内のBtoC-ECの市場規模は20.7兆円
電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました | METI/経済産業省
https://www.meti.go.jp/press/2022/08/20220812005/20220812005.html
令和3年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、20.7兆円(前年19.3兆円、前々年19.4兆円、前年比7.35%増)に拡大しています。また、令和2年の日本国内のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は372.7兆円(前年334.9兆年、前々年353.0兆円、前年比11.3%増)に増加しました。
毎年恒例の「電子商取引に関する市場調査の結果」が発表されました。物販系分野のBtoC-EC市場規模は引き続き拡大、サービス系分野のBtoC-EC市場規模はコロナで落ち込んだものの持ち直し、デジタル系分野のBtoC-EC市場規模は12%程とかなり伸びています。2023年は旅行需要も伸びてくるでしょうから、EC市場規模自体はまだまだ伸びそうです。
Amazonの配送拠点が増えて、Shopifyで従業員の解雇があって、「Yahoo!ショッピング」で商品画像のルールが変わった(のちに緩和された)のが8月。
【8月の主なニュース】
- JADMA「2021年度通販市場売上高調査」を実施 通販市場、11.4兆円市場へ | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/22566 - 楽天EXPO2022、楽天出店者が「必ず抑えておくべき要点」を解説 | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/220817-rakuten-expo2022/ - 青森県から沖縄県で翌日配送の提供体制を構築、アマゾンが全国18か所にデリバリーステーションを新設 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10013 - 打倒Amazonの「Shopify」が従業員の10%をクビに、巣ごもり需要後退で業績に暗雲 | ライブドアニュース
https://news.livedoor.com/article/detail/22574118/ - ヤフーの新生「Yahoo!ショッピング」は商品画像“シンプル化”に。「テキスト要素2割以内」「送料無料や価格の表記禁止」など | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10041 - ヤフーとアスクル、「LOHACO」で標準より遅い届け日指定でPayPayポイント付与の「おトク指定便」、物流ピークの分散が目的 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10086 - 10代~30代のAmazon利用頻度が増加。利用回数は「月1回利用」が最多【コロナ禍前後のAmazon利用実態調査】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10088
【9月】河野太郎大臣、ステマ対策の検討を指示
消費者庁「ステルスマーケティング」について検討会設置へ | NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220909/k10013810941000.html
広告であることを明示せずに宣伝するいわゆる「ステルスマーケティング」を巡っては、SNSなどの普及に伴って「紛らわしい」などといった声があがるなど、問題が指摘されるケースが相次いでいます。
2022年8月に河野太郎氏が消費者担当大臣に任命されてから動きが激しかったですね。ステマに関しては議論がどんどん進んでいて、TVなどのメディアの責任も問われるようになりそうです。ウソ・フェイクなどが蔓延している世の中だからこそ、誠実な商売をしたいところ。
ヤマト運輸が「にゃんPay」をスタートし、MakeShopが次世代サービスへの着手を発表した9月でした。
【9月の主なニュース】
- 中国発EC「Shein(シーイン)」は「究極のビジネス」か? 「売れる商品」を特定し、速く、安くつくる仕組み 次世代中国 | NEC wisdom
https://wisdom.nec.com/ja/series/tanaka/2022082601/index.html - 「No.1」を謳った広告、20代の半数が購買意欲に「影響する」と回答/マクロミル調査 | MarkeZine
https://markezine.jp/article/detail/39818 - 「Amazon、処方薬ネット販売に参入」への見解 | 店舗のICT活用
https://ngunji.com/impression/amazonpharmacyjp/ - 「にゃんPay」登場、ヤマト運輸が新スマホ決済 宅急便が12%割引に | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2209/05/news143.html - Shopify、クリエイターや新規事業者向けの「スタータープラン」を日本で提供開始 | Shopify Japan
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000034630.html - コマースの今後10年の歴史を創るために | MakeShop
https://www.makeshop.jp/main/lp/next_ec/
【10月】GoogleがEC関連の強化を発表
【ニュース】Google、ショッピング体験を向上させる9つの新機能の発表 | Unyoo.jp
https://unyoo.jp/2022/09/google-9-new-features-shopping/
昨年からGoogleやソーシャルメディア各社を中心に、ショッピングの窓口の覇権争いは激化しており、Googleは特に本丸の検索を大幅にショッピングフレンドリーにしてきています。この動きはスローダウンすることは当面ないと思われます。
買い物をするための検索需要は多いので、そこを逃したくないGoogle。何度目かわからないくらいのEC強化です。引用文にあるようにSNSのサービスもECには力を入れているのですが、どこもパッとしないというのが現実です。今回の機能追加が日本で展開されたときにどうなるかは気にしておきましょう。
PayPayが不正利用対策を強化して、楽天が環境対策を強化して、Amazonで偽造品トラブルもあった10月でした。
【10月の主なニュース】
- PayPayが不正利用対策強化でクレジットカード本人認証サービス「3Dセキュア2.0」対応 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/n/2022/09/26/43376 - 楽天、2023年までにカーボンニュートラルの達成をめざすと発表 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10205 - Shopify Japan、日本郵便と協力し、より効率的な配送サービスの提供を開始 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/24063 - Amazon.co.jp 販売事業者アワード2022 | アマゾンジャパン
https://www.amazon.co.jp/b?node=12564458051 - 「LOHACO」の標準より遅い届け日指定でPayPayポイントを付与する「おトク指定便」の実証実験が好評、実施を継続 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10249 - 偽造品放置でアマゾン提訴 背景に「相乗り出品」 | 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20221016-7CAVFTST5ZIRXHFFZSLVHJ454A/
【11月】SHEINが心斎橋に実店舗を出店
「SHEIN」ポップアップ開店、3000人来場2.5時間待ちの大行列 人気沸騰で心斎橋騒然 | モデルプレス
https://mdpr.jp/news/detail/3415164
オープンとなる11時前には推定400~500人の行列ができ、心斎橋筋の入口は一時騒然。来場者の中には東京や福岡から訪れている人も。
その後は入場規制がかかることで行列は短くなったものの、入るまで最大2.5時間待ちの状況に。約3000人が訪れ、「SHEIN」の人気ぶりが伺えるオープン初日となった。
とにかく安い「SHEIN」。若い世代に人気で、今年のはやりの1つにもなりました。その「SHEIN」が心斎橋に実店舗を出店。ECサイトからアパレルブランドに変わりつつあるので、2023年も色々な動きがありそうです。その一方で、労働環境などに問題を抱えているので急ブレーキがかかる可能性も。
2022年のまとめ、2023年の予測がたくさん出てきた11月。物価高の影響でちょっとお得な商品やサービスが好まれる流れになりそうです。
【11月の主なニュース】
- “2023年 ヒット予想” 生活者が選んだのは、ポストコロナ生活を楽しむための手頃で身近な商品・サービス。キーワードは【攻めの安近短】 | ひらけ、みらい。生活総研
https://seikatsusoken.jp/newsrelease/19689/ - 2023年ヒット予測 日経トレンディが選ぶ1位は「コンビニジム」 | 日経クロストレンド
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00733/00001/ - Shopee、インバウンド需要と越境ECに関する意識調査を実施 約7割が越境ECの「売上増加」を想定 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/11971 - 円安が急伸した2022年は越境ECで何が売れた? BEENOSの「越境EC ヒットランキング2022」に学ぶ最新トレンドと消費動向 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10335 - EC運営インハウス化を支援しエンタープライズ需要にも応える Shopify Unite速報レポ | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/11984 - さとふる×PayPay、新サービス「PayPay商品券」をふるさと納税のお礼品として提供開始 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/12047 - EC 特化のノーコードツール TēPs、Shopifyの「顧客情報の取得・更新」機能をリリース。顧客タグ・メモを活用した CRM 施策の自動化が可能に | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/26565
【12月】リアル回帰が進むもネットの便利さは根強く
ECと店頭を横断した生活者の購買行動を調査 | 電通デジタル
https://www.dentsudigital.co.jp/news/release/services/2022-1221-000065
「店頭情報」「検索エンジン」「UGC」の3つが購買行動において重要な情報源に、約9割が「ネット通販や定期通販」で商品を検討する際にUGCをチェック | アライドアーキテクツ
https://www.aainc.co.jp/news-release/2022/02437.html
同じような調査の結果が発表されました。コロナが収束したわけではないですが、外出が増えて店頭での接点も増えてきました。その一方でネットでの情報収集も定着。接点ごとにどんな情報をどのタイミングで発信するかが重要になってきそうです。
電話注文関連で特商法の改正が検討された12月。2023年のキーワードは「原材料と物価高」「ポイントとCtoC」となりそうです。
【12月の主なニュース】
- 【通販業界10大ニュース】原材料価格の高騰、円安、SDGsの取り組み加速、コロナ特需の反動、進むDXなど2022年まとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10454 - 2023年の家計、6割が「苦しくなりそう」 収入を増やす方法として考えていることは? | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2212/13/news064.html - 2023年のキーワードは「オーセンティシティ」(オーセンティック) | PRマガジン
https://blog.cd-j.net/pr-skill/authenticity/ - テレビ通販の電話受注でクロスセルしたら逮捕?消費者庁、特商法の政令改正案について意見募集 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/7684 - グローバルで、Shopifyマーチャント(事業者)の「ブラックフライデー・サイバーマンデー」流通総額は過去最高の75億ドル(約10,401億円)を突破 | Shopify Japan
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000034630.html
2023年の予測、展望記事
- 経営者が注目する2023年のキーワードは「ロシア・ウクライナ情勢」「原油・原材料価格」「電気料金」「円安」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10497 - “時短したい”若者の「タイパ」信仰が中高年にも!? 2023年も「倍速消費」がさらに拡大しそうな理由:動画を早送り | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2301/03/news005.html - 2023年、マーケティングの4大変化。アジャイルが浸透、インフルエンサーは? | Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/52745
展望記事が出るのが年々早くなっていますので、11月と12月前半の時点である程度は出そろっています。「法規制」「原材料・物価高」「ポイント」「CtoC」が中心のキーワードで、「AI」「メタバース」「越境EC」「GA4」「タイパ」あたりも話題になりそうです。
値上げはせざるを得ないので、従業員さんたちの賃金を増やすことも考えて価格を決めていきましょう。ポイント付与ではモールには勝てないのでお得感で勝負です。
いずれにしても、変化の激しい年になりそうなので、業務の整理、マニュアルや資料のデータ化などDXを進めておかないと対応しきれません。売ることよりも組織強化に注力を。「タイパ」の流れは止まらないので、じっくり説明するところと、ぱっと見でのわかりやすさを使い分けることになりそうです。
消費者の可処分時間の奪い合いになるのは間違いないので、リアルとネットの接点の維持を意識しましょう。
今週の名言
Shopifyが日本で有名になった話 | Ryota Toyoda|note
https://note.com/toyotamasan/n/n646bed7dce4b?utm_source=pocket_saves
テック業界やEC業界ではもっと良いプロダクトがあるのに小手先だけの技でユーザーを留めようとする例がいくつもあります。ユーザー側もしょーもないプロダクトに固定費をたくさん払って使用し続け、プロダクト側にろくなアップデートもないまま時代に取り残されていく。
前述のように2023年は変化の激しい時代になりそうです。小手先ではどうにもなりませんし、待っていてもなにも状況は良くなりません。自ら行動した人たちだけが生き残れるのでしょう。
筆者出版情報
「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法
森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税
この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
いつものように私のコメントから振り返ります。
メタバースの話題が増えてきましたが、本格運用にはまだまだといった感じ。2023年に期待。プライバシーに関してはAIの普及とともに話題になることが多くなってきました。データの扱いは慎重にならないといけない時代です。SDGsはバズワード的に使われてしまったのがなんとも残念。5Gはなかなか広がらないというか話題にならないですね。コロナで動画が当たり前になって「タイパ」が重視されるとリッチな動画は見られにくいのかもしれません。