2023年のEC業界振り返り&2024年に起きそうなこと【ネッ担まとめ】
なんといっても「ChatGPT」に代表される生成AIが話題になった2023年。2024年もその傾向は続きそうです。cookie規制で自社データも重要度が増してきます。広告を含めた集客に関しては頭の切り替えが必要ですね。
2023年の展望はどうだった?
2022年のEC業界振り返り&2023年に起きそうなこと【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10512
【1月】楽天が2024年に「配送品質向上制度」を導入すると発表
「楽天市場」、「配送認定ラベル」を2024年導入 配送日で商品を選びたい顧客ニーズに対応 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/7959
認定基準は、「店舗基準」と「商品基準」の大きく2つから構成されている。「店舗基準」「商品基準」を共に満たす商品において、認定ラベルを表示する。
「店舗基準」の案では、①納期遵守率96%以上 ②6日以内お届け件数比率80%以上 ③出荷件数が月100件以上 ④共通の送料込みラインの導入――などの基準を検討している。
Amazonに負けない配送を作るために、楽天が「配送品質向上制度」を発表しました。発表から1年くらい経過して準備しているショップも多いと思いますが、「『RSL(楽天スーパーロジスティクス)』に預けられない商品をどうするのか?」という問題も残っています。「物流2024年問題」と相まって2024年は難しい対応を迫られそうです。
物価高、景表法、SEOの新しい考え方である「EEAT」なども話題になった1月でした。
【1月の主なニュース】
- 荷物の36%が運べなくなる!? 経産省が警鐘を鳴らす物流業界の「2024年問題」とは | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10516 - 「物価高」で道路貨物運送業の倒産が急増、今後は「2024年問題」もネックに | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10539 - 【景表法検討会の報告書】「確約「確約手続き」「悪質事業者への課徴金の割増し」「直罰規定の導入」など法改正の方向性は? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10562 - 新生ヤフーショッピングの現状とこれから “日常使いのモール”へと出足は順調 【ヤフーの畑中基ショッピング統括本部長に聞く】 | 通販新聞社
https://www.tsuhanshimbun.com/products/article_detail.php?product_id=6569& - Shopify Unite参加者座談会 機能アップデートから見る、2023年のeコマースの行方とは | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/12159 - ページの評価指標「EAT」が「EEAT」に!「経験」追加の影響や対策を解説|「2023年1月 コンテンツマーケティング最新動向レポート」 | マナミナ
https://manamina.valuesccg.com/articles/2206
【2月】「Yahoo!ショッピング」、ポイント戦略転換で「売れない」状況に
ヤフー、ポイント戦略大転換の反響は? 日曜日の高還元施策の廃止に「売れない」の声 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10622
影響は非常に大きい。もともとポイントが付く日でないと売れないモールだったのに、ここまでポイントが付かなくなるとユーザーにとってのメリットがなくなるのではないか。ヤフーにおける商売自体を考え直さなければいけない。
これは実際に私も似たようなことを聞きました。「とにかく売れなくなってしまった」と。ZHDとヤフーLINEが合併する影響もありましたし、「Yahoo!ショッピング」にとっては厳しい2023年でした。その一方で楽天とAmazonは順調な伸び。引き続き法規制と物流問題も。
【2月の主なニュース】
- ZHDとヤフーLINEが合併へ ー 「2020年代前半 国内物販EC取扱高No.1」の目標は修正 | ST
https://shopping-tribe.com/news/shopping/57374/ - 楽天、国内EC流通総額は12.3%増の5.6兆円 三木谷浩史社長「アマゾンより良い」と見解 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/8101 - アマゾン日本事業の売上高は約3.2兆円、ドルベースは243億ドル(前期比5.7%増)【Amazonの2022年実績まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10620 - 消費者委員会、ECのチャット勧誘に「新たな規制」求める声 電話勧誘販売との類似性を指摘 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/8096 - 【ステマ規制】消費者庁が公表した運用基準案とは?判断基準は第三者の「自主的な意思」の有無 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10610 - 佐川急便、送料を値上げへ。「飛脚宅配便(飛脚クール便含む)」「飛脚特定信書便」「飛脚ラージサイズ宅配便」の運賃改定 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10581 - Shopify Japanが注目新機能を発表 コンバージョン・エンゲージメント促進、B2B円滑化など | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/12429
【3月】「ChatGPT」を利用したEC支援サービスが広がる
GMOペパボ、3つのEC関連サービスにて「ChatGPT」APIを活用した機能を提供 | ASCII.jp
https://ascii.jp/elem/000/004/129/4129551/
iOSアプリ上の商品設定の画面よりカラーミーAIアシスタント(β)のアイコンをタップするだけで、最短10秒程度でユーザーが登録している商品情報をもとにAIがSNS投稿用の宣伝文章を作成。また、最適なキーワードやハッシュタグ・絵文字を含んだ文章が生成されるため、ユーザーはより効果的な投稿を行なえるだけでなく、SNS投稿のためのリサーチ時間も削減できる。
ChatGPTによる革新的な開発: 全工程をChatGPTが主導し、AI商品説明文生成機能を2.5日間で実現 | EC-GAIN
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000035743.html
ChatGPTは、機械学習技術を用いて、商品の特徴を理解し、簡潔で魅力的な商品説明文を自動生成することができます。
この機能により、ブランドやクリエイターは、高品質な商品説明文を短時間で作成することができるようになり、商品の魅力をより効果的に伝えることができます。
今では多くの人が業務に利用している「ChatGPT」。3月の時点ではまだまだ珍しくて、「自動で説明文を作ってくれるのはすごい!」という状況でした。2024年もますますAIが進化すると思いますので、取り残されないようにしたいですね。悪徳商法も依然として多く、「ゆっくり」が注目された3月。
【3月の主なニュース】
- 『海産物の押し売り』が急増「コロナの影響で...」と泣き落としも 届いた品に鮮魚プロは「これはめちゃめちゃ」北海道の業者を直撃すると | MBSニュース
https://www.mbs.jp/news/feature/scoop/article/2023/03/093494.shtml - “タイパ”と真逆 ゆっくり会計できる「スローレジ」が支持される理由:思いがけない効果も | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2303/18/news040.html - 物流の「2024年問題」まであと1年。4月は再配達削減PR月間に、斉藤国交大臣は「物流業界にとって大きな課題」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10749 - ステマ規制の告示に「待った」の声。事業者や私人への悪影響を大きく懸念するJADMAの要望とは | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10701 - 「MakeShop byGMO」、年間流通額が11年連続でEC構築SaaS業界No.1に!前年比111%の3,055億円に到達し過去最高を更新【GMOメイクショップ】 | GMOインターネットグループ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003915.000000136.html
【4月】なくならない悪質商法とクレカ不正利用
注意!ネットの定期購入 規制強化なのにトラブル急増 | NHK解説委員室
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/482269.html
増えていているのは、「特別割引クーポン」を使ったら、知らないうちに契約内容が変わっていた。それから、「いつでも解約可能」とあるのに解約できない。というトラブルだということです。
その「¥」表示は本当に日本円の表示ですか?-通貨をよく確認しないと約20倍の価格になってしまうため要注意!! | 国民生活センター
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20230419_2.html
カリグラフィー(欧文の文字を美しく書く技法)のガイドブックなどをインターネット上で販売する「Calli-Calli」について、「『¥』表示を見てクレジットカード決済で申し込んだところ、日本円(JPY)ではなく、中国人民元(CNY)で決済され、約20倍の価格で購入したことになっていた」との相談が複数寄せられています。
クレカ不正利用の被害額は436億円、ECなど非対面取引の番号登用被害は411億円 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10836
一般社団法人日本クレジット協会が実施しているクレジットカード発行不正利用被害実態調査によると、2022年通年の不正利用被害額は436億700万円(前年比32.3%増)に達した。被害額は過去最大。
法規制されたにもかかわらず、逆に巧妙化してしまったのが定期購入。よーく見ないとわからない注意書きなどは依然として多いです。\マークの件も同じく。クレカの不正利用被害は拡大しているので、被害にあった人も多いのでは? 「ネット通販が怖い」と思われてしまうと業界自体に影響があるので、こういったのは無くなってほしいですね。
Amazonが600万点以上の模倣品に対処していて、「Yahoo!ショッピング」の落ち込みが大きいことがわかった4月でした。
【4月の主なニュース】
- Amazonが2022年のブランドプロテクションレポートを公開 | About Amazon | Japan
https://www.aboutamazon.jp/news/innovation/amazon-releases-its-2022-brand-protection-report - 「ヤフーショッピング」、3月の流通額『30%減』の衝撃 「超PayPay祭」などの特典減少が影響か | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/8573 - 政府 、ステマ広告規制を閣議決定 商品レビューの投稿依頼・競合への低評価レビューはステマに該当 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/8376 - 宅配クライシスに2024年問題、物流業界の課題は他人事ではない EC事業者が知っておくべき実状 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/12638 - 一部区間における宅急便などの「お届け日数」と「指定時間帯」の変更について(2023年4月17日 更新) | ヤマトホールディングス
https://www.yamato-hd.co.jp/important/info_230417_1.html
【5月】「Temu(ティームー)」が登場。圧倒的急成長を遂げる
開始からたった半年!あのシーインをあっさり抜き去った中国の最強EC「Temu」とは何か? | ダイヤモンド・チェーンストアオンライン
https://diamond-rm.net/management/businessplan/442533/
Temuは昨年9月から米国での事業を始めたばかりだ。それにもかかわらず、ウォールストリートジャーナル(The Wall Street Journal)が5月に報道した記事「Fashion Giant Shein Raises $2 Billion but Lowers Valuation by a Third」によれば、アプリのアクティブユーザー数でシーインを追い抜いたという。同メディアが示すグラフによればこの半年でシーインはアクティブユーザー数を500万人ほど増やした一方で、Temuは2700万人以上をゼロから集めて抜き去ったことになる。
「『SHEIN(シーイン)』が安い!」と話題になっているうちに新たなモンスターが登場しました。それが「Temu」です。このころは「『SHEIN』と何が違うの? まだまだ小さいんでしょ?」といった感じでしたが、今では肩を並べるようになっていますね。ほんの数年でとんでもなく成長してしまう中国のビジネスは脅威です。
「楽天市場」のSKU対応が引き続く難しくて、「ChatGPT」の使い方がわかってきた5月。
【5月の主なニュース】
- 【楽天店舗必見】「楽天SKUプロジェクト」に対応できていますか? 新たな店舗管理のポイントまとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10901 - Shopify、世界経済に与えたインパクトをまとめた調査「Shopify Entrepreneurship Index」ベータ版を発表 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/35159 - 今話題のChatGPT ECビジネス成長に寄与する使い方は?基礎知識からリスクまで網羅的に解説 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/12702 - 楽天、1Qの国内EC流通総額は12.2%増の1.4兆円 三木谷社長「他社は苦戦、われわれは好調」 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/8754? - ヤマト運輸、宅配便の2023年度平均単価は4.7%上昇の見込み。「法人顧客に対しても、(値上げの)交渉を進めている」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10948
【6月】「送料無料」表示の見直しが始まる
「送料無料」表示の見直しを求める政府の方針とは? 過去には経産省幹部が「送料は当社負担という表現に」と業界に要請 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11025
「送料無料」表示の見直しについては、以前から課題にあがっていた。政府が2013年に閣議決定した「総合物流施策大綱(2013-2017)」では、送料無料記載にまつわる問題として、「送料無料と銘打った商品の販売が広く行われ、消費者が物流コストを正しく認識しづらい状況にある」と指摘。
こちらの議論がどうなったかは皆さんご存じですよね。2024年問題の本質ではない部分ではありますが、一般消費者のイメージが「送料無料」になってしまうのも問題。「送料当社負担」などを心がけたいところ。2024年はこの表現が広がるでしょうか?
ヤマト運輸が「ネコポス」を順次終了、「Yahoo!ショッピング」が「原則1社1店舗」を検討するなどの動きもありましたね。
【6月の主なニュース】
- ヤマト運輸が「メール便」「ネコポス」を順次終了。メール便・小型薄物荷物領域は配送を日本郵便に委託へ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11080 - 「ヤフーショッピング」、『原則1社1店舗』制限を検討 2店舗目以降は有料化も、目的は不正利用対策 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/9025 - 【2023年最新版】国内のECサイト・ネットショップの総稼働店舗数 | eコマースコンバージョンラボ
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/80408 - 【2023年最新版】EC物流の巨大拠点、物流センターの延べ床面積まとめ | eコマースコンバージョンラボ
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/84116 - 通販・ECなどの「無店舗小売業」倒産件数が3年ぶり増加した理由とは?東京商工リサーチは「淘汰が始まった」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11058 - 「クイックコマース、相次ぐ撤退 OniGOは急成長、提携戦略が最適解か? | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/8913
【7月】「GA4」が本格稼働。戸惑いも多く
自社ECで役立つGA4の基礎と活用法とは? UAとの違い、注意点、レポートの活用法などを運営堂の森野氏が解説! | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11151
ECサイトにおけるタグの設置の場合、ASPの主要なカートであればGA4の測定IDを入れるだけで計測できる機能が実装されているので、その機能を使うようにしましょう。
独自のイベントを作りたい時は、Googleタグマネージャーを設定する必要があります。ECサイトでこの設定は少し難しいため、上述のようにカートの機能を活用するのが一番良いでしょう。
GA4導入のはじめの一歩!ネットショップが、やっておくべき4つの初期設定 | BASE U
https://baseu.jp/29921
GA4を活用するさい、おすすめの初期設定は、以下の4つです。
- 除外する参照のリストの登録
- データ収集のGoogle シグナルの有効化
- データ保持の期間変更
- GA4とGoogle Search Console との連携
とくに、3つ目の「データ保持」は、未設定だとのちのち困ることになるので、要注意です。
ついに本格稼働となった「GA4」。切り替わった2023年7月時点ではその変貌ぶりに面食らった人も多いのでは? かなり癖のあるツールですし、現在も進化中なので対応に困りますよね。改善点を見つけようとするのではなくて、決まりきった数字を取るところから始めましょう。ここができれば機械学習機能なども使えるようになってくるはず。
送料無料よりも実は気持ちの面が売り上げに与える影響が大きいこと、Amazonが着実に配送網を整えていることがわかった7月。
【7月の主なニュース】
- 「Yahoo!ショッピング」で起きている客離れ。ポイント戦略の転換、出店者の声など現状まとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11112 - 「送料別」でも月商差なし? 消費者は無料好きを疑え | Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/64049 - 「令和4年度消費者意識基本調査」から考える、消費者のECサイトに対する本音 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/37208?utm_source=pocket_saves - Amazonが配送拠点を拡大、2024年問題でも「配送スピード維持」を宣言 | 通販通信ECMO
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/71736 - 高速道トラック速度、規制緩和を検討 「2024年問題」見据え 警察庁 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20230712/k00/00m/040/358000c - 2023年度「国内消費者意識・購買行動調査」 | デロイト トーマツ グループ
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/consumer-business/articles/cp/consumer-behavior-survey.html - フリマアプリ「メルカリ」、サービス開始10周年記念インフォグラフィックス公開 | メルカリ
https://about.mercari.com/press/news/articles/20230630_infographics/
【8月】「Shopify」に「Sidekick」というAIアシスタント導入
【超速報】Shopify Editions Summer ’23で公開された主要トピックを解説【2023年版】 | Shopify 日本
https://www.shopify.com/jp/blog/editions-summer23_jp
今回のAIに関しては、大きく分けて3つの役割を果たしてくれるかなと感じてます。1つはUI/UXを含むデザイン、もうひとつはCS(カスタマーサクセス)、もう1つはマーケティングの効率化です。デザインの部分に関しては、デモ動画では商品ページで『夏色の感じを出して』と言えば一瞬で夏色のページができたじゃないですか。これはデザイナーの効率化につながり、リソースをもっと有効に使えます。2つ目のCSに関しては、メールの返信やShopify Inboxでのチャット機能における自動返信の効率化ができる。3つ目としては、マーケティングのところで、これもデモンストレーションにありましたが、「CV(成約)につながる効果的な割引施策を考えて」とプロンプトを書くと何パターンか割引の実例を出してくれたじゃないですか。(水野氏)
ShopifyがどんどんAIを導入していくという発表がありました。引用文にある通り、さまざまな業務を効率化してくれます。このときは半信半疑の人もいたかもしれませんが、今では当たり前に使っているような機能もあります。「Shopify」の進化についていければECの進化にもついていけるので、頑張っていきたいところ。
ヤフーから小澤社長が退任、「楽天市場」の「配送認定ラベル」が検索順位決定の要素になることがわかった8月。
【8月の主なニュース】
- ヤフー社長でeコマース革命旗振り役の小澤社長が退任、「LINEヤフー」では顧問に | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11242 - 楽天オプティミズム2023まとめ。楽天市場は堅調に成長中、OpenAIとの提携を発表 | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog/archives/6100 - 「送料無料」見直しを否定 消費者庁の会合で新経連がEC事業者の意見発表 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/9465 - アマゾンジャパン、「Amazon プライム」会員費を値上げ。年会費は4900円から5900円、月額は500円から600円に | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11264 - 【「ふるさと納税」特集】寄付額上位に聞く成功の秘訣!自治体アンケートでは8割が「5割ルール厳しい」 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/9544/1/1/1 - EC物流のプロが解説、宅配クライシスの再来「2024年物流問題」+通販業界に与える影響 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11182
【9月】BtoC-EC市場規模は22.7兆円
電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました | METI/経済産業省
https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230831002/20230831002.html
令和4年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、22.7兆円(前年20.7兆円、前々年19.3兆円、前年比9.91%増)に拡大しています。また、令和4年の日本国内のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は420.2兆円(前年372.7兆円、前々年334.9兆円、前年比12.8%増)に増加しました。
また、EC化率※1は、BtoC-ECで9.13%(前年比0.35ポイント増)、BtoB-ECで37.5%(前年比1.9ポイント増)と増加傾向にあり、商取引の電子化が引き続き進展しています。
国土交通省、令和4年度 宅配便・メール便取扱実績を発表 宅配便取扱個数は前年度比1.1%増、メール便は5.9%減少 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/40337
〇令和4年度の宅配便取扱個数は、50 億588 万個で、前年度と比較して5265 万個・約1.1%の増加となった。
〇令和4年度のメール便取扱冊数は、40 億3223 万冊で、前年度と比較して2 億5490 万冊・約5.9%の減少となった。
統計データが2つ出ました。BtoC-EC市場規模はコロナの影響で伸びるのは当然。気にしないといけないのは、2024年夏ごろに出てくるであろう2023年の数字ですね。宅配便は依然として増加、メール便は減少ということでヤマト運輸さんが「ネコポス」をやめるのもわかります。
「メルカリShops」で越境ECができるようになって、MakeShopではアプリが使えるようになった9月。
【9月の主なニュース】
- 「カラーミーショップ大賞2023」大賞は『かわしま屋』 栄誉つかんだ「愚直なコンテンツ力」とは? | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/9725 - メルカリShopsで海外との「越境販売」がはじまります!? | メルカリShopsマガジン
https://shops.mercari.com/magazine/posts/40069 - 【広告主向け】ASP・業界団体のステマ規制ガイドラインと広告主の対応 | すずきたまよ事務所
https://tamayo.jp/1857 - 越境ECを利用する海外のお客様749名に聞いた、海外・訪日旅行の消費行動と越境EC利用に関するアンケート | BEENOS
https://beenos.com/news-center/detail/20230907_bcr_pr/ - ECサイトを自由に拡張できる アプリプラットフォーム | makeshop apps
https://apps.makeshop.jp/
【10月】ECでのAI活用法が見えてきました
【ECとAIの未来】坂本さんの接客・業務視点、河野さんのブランド視点から見えたものとは【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11463
接客用AIの進化では、消費者の行動習慣の変化、ECモールのAIの実装、中小EC事業者の対策を議論しています。業務用AIの進化では、EC事業者向けのAIツールの増加やその活用方法について触れています。
生成AIの活用がECサイトのUI/UXを根本的に変える可能性があるとし、生成AIを活用するには過去のデータを有効に使用することが重要であると指摘。ブランドは信用の獲得が生き残る手段であり、AIを活用して客観的な判断を下すことが大切であると述べました。
ECでのAI活用法がわかってきました。とにかくAIを使っている人はそれによって自身もAI対応の人間になっていきますので、そんな人たちの意見は近い将来を表しているんだと思います。業務を楽にしてくれるAIを活用するのか、AIが活用できるような自社データを用意するのか、どちらにするのか早めに決めないといけないですね。
2024年のヒット予想が「QRコード決済」で、事業者からは「送料無料見直し」の効果が懐疑的という意見が出た10月。
【10月の主なニュース】
- 【EC売上ランキング2023年版】1位アマゾン、2位ヨドバシ、3位ZOZO、4位ヤマダHD、5位ビックカメラ、6位ユニクロ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11447 - 令和4年度のふるさと納税による経済波及効果 4兆1,259億円 | 経済効果.NET
https://economicimpact.net/2023/10/18/231018/ - 博報堂生活総合研究所、2024年ヒット予想&2023年ヒット実感ランキングを発表 | 博報堂
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/106410/ - 経産省「2023年上期 小売業販売を振り返る」から読み解く、EC事業者が知っておくべき消費者の動向 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/42587 - 通販・EC企業に聞く「物流2024問題」への対応。「再配達削減」などの対策は?「送料無料」表示の見直しへの意見は? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11357 - ZOZOが購入完了画面で広告を配信。購入客に関連性の高い広告を配信するリテールメディア施策とは? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11529
【11月】BASEが格安カートからのイメージチェンジをめざす
グロースプラン料金改定と新機能の大幅拡充に関するお知らせ | BASE
https://product.thebase.com/price
BASEの2つのプラン、スタンダードプランとグロースプランのうち、 グロースプランの月額費用のみ、4,980円→16,580円 ※1に料金改定いたします。ショップの売上規模が大きくなっても使いやすい料金体系を維持するために、グロースプランの決済手数料はそのままで、固定費(月額費用)のみを改定させていただきます。
グロースプランの決済手数料 2.9%※2と月額費用無料のスタンダードプランに変更はありません。
「とりあえず『BASE』でネットショップを作る」というイメージは定着してきたものの、売れてくると卒業するショップが多かったのも事実です。その対策のためのグロースプランの料金改定かなと思っています。カートの引っ越しはリスクが大きいですし、いわゆるASPカートのように機能が豊富で自由度が高いものになっていけばいいですからね。オーナーズ調査の結果は2023年もあまり変わっていないので、2024年の結果で料金改定がどれくらい影響しているのか見ておきたいですね。
「Yahoo!ショッピング」で販促関連の動きがあって、スクロール360さんが大手モール対応の配送サービスをリリースしました。
【11月の主なニュース】
- オーナーズ調査2023を発表いたします | BASE U
https://baseu.jp/information/20231120 - 【Yahoo!ショッピング】「ボーナス」を共通キーワードにキャンペーンをリニューアル。毎日のおトクはそのままに、よりわかりやすく。 | LINEヤフー
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000129774.html - 【LINEヤフーの2023年中間期】ショッピング事業の取扱高は6.7%減の7760億円。減少率は改善傾向も4四半期連続のマイナス成長 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11574 - メルカリ、フリマアプリ初のアフィリエイトプログラム「メルカリアンバサダー」を提供開始 | メルカリ
https://about.mercari.com/press/news/articles/20231101_mercari_ambassador/ - スクロール360、大手ECモールの「配送品質向上」「365日配送」対応へ!EC受注処理のプロが「土日祝対応プラン」を提供開始 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/42901 - 2050年、EC化率は39%に。小売業販売額の減少、実店舗の最適化、110億個を超える宅配便個数など小売市場の未来 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11593 - 後払い決済、4人に1人が「利用経験あり」。未利用者の決済手段はクレジットカードが最多、ポイントなどのお得さ重視【後払い決済サービス利用実態調査】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11585
【12月】「送料無料」表示規制見送り。解約料が問題になりそう
消費者庁、「送料無料」表示の規制見送り。「送料当社負担」「〇〇円(送料込み)」などへの自主的な見直しを求める | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11731
ECサイトなどで「送料として商品価格以外価格の追加負担を求めない」旨を表示する場合、通販・EC事業者などは表示についての説明責任があると指摘。「関係事業者などに送料表示の見直しを促すとともに、従業者の自主的な取り組み状況を注視していく」との方針を示した。
「解約料」のあるべき姿を議論 価格戦略とも密接…消費者庁が研究会 | AdverTimes.
https://www.advertimes.com/20231211/article442697/
消費者庁は12月11日、「解約料の実態に関する研究会」の初会合を開催した。月1回の開催で、約1年程度の期間を想定する。
契約解除時などに消費者が支払う、いわゆる「解約料」の実態把握のほか、不当な解約料の条件や「解約料」にまつわる消費者トラブルを減らす方策を探る。
「送料無料」表示問題は自主規制に。この記事のまとめを読んでいただければ、なんでこうなったのかはわかりますね。2024年問題の本質をもう少し議論してほしかったと思います。そして、新たに「解約料」が問題になってきました。BtoCはもちろんBtoBでも解約トラブルは多いので、またもや規制になるかもしれないです。
「葉書」の料金が値上げになって、「Yahoo!ショッピング」が反転攻勢に転じた12月でした。
【12月の主なニュース】
- 郵便料金を改定、「葉書」は63円から85円、「封書」の84円(25g以下)と94円(50g以下)は110円に値上げへ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11725 - Yahoo!ショッピング、最大24.5%還元の「ヤフービッグボーナス」12月19日まで開催 | ITmedia Mobile
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2312/04/news154.html - 「Yahoo!ショッピング」で始まる日曜日の新たなポイント施策「LYPプレミアム会員なら日曜さらに+4%」とは(2024/1スタート) | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11712 - 「honto」が本の通販サービス終了 店舗での受け取りも不可に | ASCII.jp
https://ascii.jp/elem/000/004/173/4173038/ - 楽天、財務省関税局と模倣品などの水際取締りに係る協力に関する覚書を締結 「楽天市場」における安心・安全の取り組みの一環として、知的財産侵害物品などの国内流通防止に関する連携を強化 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/45000 - ドメイン放棄・廃止 どのようにドメインを捨てるべきか?永久に保持出来ないときに注意すべき事 | web > SEO
https://webweb.hatenablog.com/blog/seo/expired-domain
2024年の予測
- 来年のキーワード、「人手不足」「2024 年問題」急上昇 トップは「ロシア・ウクライナ情勢」 「物価高」が続く | 帝国データバンク
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p231106.pdf - 2024 年 e コマースのトレンド | 富士ロジテックホールディングス
https://fujilogi.net/blogs/voice/2024ecomtrend - 2024年以降伸びるビジネス、将来性でも経済インパクトでも「リテールメディア」が1位に【日経クロストレンド調べ】 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/n/2024/01/05/46287 - 2024年ネット広告で注目のトレンドワード10個を滝井が厳選! 広告運用者が知っておきたいことまとめ | キーワードマーケティング
https://www.kwm.co.jp/blog/2024-happens/
今年は「物流2024年問題」が話題になるのは間違いなさそうです。「人手不足」「物価高」「AI」「リテールメディア」「LINEヤフー」あたりも注目キーワードです。売り上げが上がっても物流の問題で配送できない、人がいなくて対応できない、物価が上がって利益が出ないというのは想像できます。
AIに関しては使わないことには理解できませんので、まずはどんどん使って時代の流れに対応しましょう。「リテールメディア」は小売業者のファーストパーティーデータとあわせて考えましょう。「LINEヤフー」は「Yahoo!ショッピング」ともかかわってきますし、広告ともかかわってきますからね。
AIを使った業務の効率化、自社データ=ファーストパーティーデータの活用、LINEヤフー、Google、Microsoftなどの大企業の動き、この3つがポイントだと思いますので、目先のEC業務以外にも目を向けるようにしましょう。
今週の名言
東スポが「餃子」「からあげ」「ポテチ」を売る新聞社に…57歳「新社長」に聞く、読者を元気にさせるビジネスの秘訣(全文) | デイリー新潮
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/01031044/?all=1
一番大切なことは、コンテンツ作りに関しては絶対に手を抜いてはいけないことだと思います。しっかりした記事を書くためには時間も、場合によってはお金もかかるでしょう。その努力を惜しんではいけないのです。写真も同様です。
ECもコンテンツ作りが大切なのは同じですね。自社が発信するコンテンツでユーザーを集めてデータも集めることがこれからの強みになります。集客はコンテンツから。
筆者出版情報
「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法
森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税
この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
2023年1月に私が書いた予想というか展望というか、「こうなりそう」というのを最初に。
ほぼこんな感じの1年でしたね。ステマ規制はありましたし、値上げはまだまだ続きそうですし、AIもメタバースも「GA4」もそれなりに話題になりました。AIを使いこなそうとすると元のデータがきちんとしていないといけませんので、DXを進めて整理していた企業は動きが速かった印象があります。リアル回帰も顕著でしたね。ECの売り上げが落ちた人も多かったのでは。