2024年は「Yahoo!ショッピング」が復活する!? 3つの観点から予想【ネッ担まとめ】
2024年の「Yahoo!ショッピング」は、「LYPプレミアム」会員活性化、不適切店舗対策、独自の「売り」明確化を戦略とするはずです。伸びてきたタイミングで波に乗れるように準備しておきましょう。
LINEとYahoo!の統合メリットを生かせるかがポイント
2024年Yahoo!ショッピングの展望 | アルド
https://www.aldo-system.jp/blog/yahoo-shop-kaizen/2024yahoo/
2024年のYahoo!ショッピングは、2023年の規模まで戻ると予想します。
そして、Yahoo!ショッピングが2024年に成長するには大きく3点が必要になりそうです。
1点目は、LYPプレミアム会員の活性化です。元のヤフープレミアム会員はLINEとの統合によりLYPプレミアム会員に移行していきますが、弊社の観測では自分がLYPプレミアム会員になったことに気づいていない会員がかなりの数に上ると思われます。
「LYP」が何のことなのかわからないから移行していない人は多そうですね。英語3文字ってわからないものが多いですから。ベタな感じで「ラインヤフー会員」などにすればわかりやすかったかも。いずれにしても、潜在顧客がいるのでそこの活性化ができれば売れてくるのは間違いないです。
2点目に、不適切な運営を行っている店舗への対策です。楽天市場は悪いレビューが付いたら店舗に確認したり、違反点数制度で運営に問題のある店舗への対策を5年前から強化していますが、Yahoo!ショッピングでは店舗数の多さもあり、対策しきれていません。
不正対策としては「原則1社1店舗(https://netkeizai.com/articles/detail/9025)」を検討しているというニュースがありました。楽天も品質問題にはかなり力を入れて取り組んだ結果、今は安心して買うことができるモールというイメージになっています。EC関連は詐欺も多いので「安心」は売り上げを伸ばすために重要な要素です。
3点目に、もっとも重要なことは、Yahoo!ショッピングならではの「売り」が明確になっていないことです。楽天は楽天経済圏というわかりやすい仕組みを作りましたが、Yahoo!ショッピングもLINEやPayPayとのシナジー効果を出せるか、今年は問われることになりそうです。
ここはLINEとYahoo!が合併する最大のメリットですから早くやりたいはずです。プライバシーやデータの扱いでゴタゴタしましたが、そこも落ち着いてきたようなので2024年は巻き返してくるはず。関連記事を紹介します。
2024年ネット広告で注目のトレンドワード10個を滝井が厳選! 広告運用者が知っておきたいことまとめ | キーワードマーケティング
https://www.kwm.co.jp/blog/2024-happens/
大きな動きとして、LINE における「LINE Search(Web 検索)」が「Yahoo! 検索」に飛ぶようになり、月間の検索数が大幅に増加しています。
(中略)
今回の統合でメディアやコマース、Fintech、メッセンジャー、AI、通信などの領域で幅広くユーザーのファーストパーティデータを使えるようになりました。その結果、一社だけでは太刀打ちできなかった Google や Meta にも対抗できそうな雰囲気を感じさせます。
2023年に準備が整ったと考えるべきでしょう。売れる場所には人もお金も集まりますので、その状況になれば一気に伸びてきそうですね。cookie問題に端を発するファーストパーティーデータに関しても急には集まらないので、既に持っているところが強いです。
今回の話は「どうなるか?」ではなく「いつなのか?」という問題なので、チャンスをつかむ準備をしておきましょうね。
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検索連動型ショッピング広告の提供開始 | LINEヤフー for Business
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20231204/
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https://netkeizai.com/articles/detail/10526
楽天は2023年からの動きを継続。大きな動きはないですが確実に進めています。
「楽天」「Amazon」「ヤフー」出店者から寄せられた相談件数は2000件超。「デジタルプラットフォーム取引相談窓口」の運用状況+改善事例を経産省担当者に聞いてみた | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11696
すべての出店者が満足する対応は難しいですし、違反する店舗も多いでしょうから、モール側の言い分も聞いてみたいところです。
驚きの安さで話題の「Temu」も!節約系Webサービスを比較調査。どんな人が使っている? | マナミル
https://manamina.valuesccg.com/articles/3028
中国格安EC「Temu」、ChatGPTを超えて23年に英国で最も注目された検索ワードに | 36Kr Japan
https://36kr.jp/270001/
「Temu」関連で2記事。どんどん拡大しているので2024年も注目です。
リテールメディア広告市場は2023年に3625億円、2027年は9322億円に拡大 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11780
リテールメディアは話題になってくるはずなので、どんなものなのか、どうすればいいのかを正しく理解しましょう。中途半端に導入するとEC自体も落ちてしまうかもしれません。
接客がよろしくなくても人気な理由【no.2136】 | ECマーケティング人財育成(ECMJ)
https://www.ecmj.co.jp/no2136/
根っこは商品やサービス。それがあっての販促です。
軽貨物の「安全管理者」選任を義務化 | カーゴニュース
https://cargo-news.co.jp/cargo-news-main/4566
配送品質を上げていこうという動き。配送側は大変かもしれませんが必要な取り組みですね。
今週の名言
「成人式には不適切な衣装」をなぜ作り続けたのか…「北九州の恥」と呼ばれたド派手衣装を生んだ店主のプロ意識 「衣装代未払い事件」を乗り越えられた理由 | PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/77478
成人式のニュースを見ているといかにもヤンキー。悪いことをしている怖い人のように見えるかもしれません。でも彼らは10代の後半くらいから、本気で成人式に出ることを目標に、真面目に、一生懸命働いている子がほとんどです。大げさと思うかもしれませんが、成人式が一生に一度の晴れの舞台なんです。好きな衣装を着て喜んでほしいし、彼らの夢を叶えてあげたい。その思いだけです
商売ってこうした純粋な思いから始まって、その思いから売り上げも生まれてきますよね。みなさんもこうした純粋な気持ちを思い出しては?
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この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
前提として、2023年はキャンペーンなどの縮小で「Yahoo!ショッピング」で売れない問題がありましたが、年末にかけて少し戻ってきた感じがあります。その流れで2024年は復活するだろうと考えている記事がありましたので紹介します。