森野 誠之[執筆] 2/20 8:00

商品が売れるのは「モノ」と「人」の軸。広告だけをハックしていても売れなくなってしまうので、2つの軸を意識してみましょう。

人と人がつながることでモノが売れる

なぜ商品が売れるのか?月商100万円まで売りげを伸ばすEコマースと伸びないEコマースの違い | コマースプラス
https://commerceplus.jp/takuya-miura_second/

従来のコミュニケーションが商品を知ってもらう広告や購入後のコミュニケーションとすると、商品の購入検討をして頂くよりも前のコミュニケーションは改善の余地があると思いました。

だから、Instagramでフォローしてもらった一人ひとりに「初めまして!なんでフォローしてくれたんですか」とDMを送ることをやっていました。

「ひとりEC」で有名なミウラタクヤさん。Meta広告の獲得効率が悪化して、売り上げが低下した時期があったそうです。そんな時ってMeta広告をハックしたくなりますが、ミウラさんが取った方法はDMを丁寧に送ることでした。

購入前の疑問や質問の全てに私が回答をするので、お客さんには安心感が生まれます。その時点で、他の商品よりも格段に良い印象を与えられていると思うんです。

すると面白いことに、獲得効率が悪化していた広告のCPA(顧客獲得単価)も下がり始めたんです。

認知が足りないわけではなく、商品に対する不安が大きいから買ってもらえなかったということなので、コミュニケーションをとって安心してもらうことで売り上げも回復。広告からの獲得効率が良くなっていったのも面白いです。売り上げというものはショップ自体、商品、発信する内容、広告、すべてが整うことで発生するものなんですね。

ミウラタクヤ商店ではLINE@(ラインアット)の時代から公式LINEをやっていますが、LINEの登録者数は増えているのに開封率や相談件数が昔よりも少なくなった時期がありました。それは、発信している情報の質が下がり機械的な受け答えになっていたことで、お客さんの情報に対する執着度が低くなってしまった原因が考えられます。

それからは、メルマガやDMを送るなど効率をハックするよりも、人と人が繋がるエモーショナルな部分でモノが売れることが理想の姿だと改めて再確認できました。

売れてきて忙しくなると効率化することが多いと思いますが、「効率化して良いもの」と「してはいけないもの」があります。作業は「効率化して良いもの」で、発信する情報の質やコミュニケーションに関しては「効率化してはいけないもの」です。本当にちょっとしたことでも声がけすることで、人と人とのつながりができます。

「人」のブランドは一朝一夕で完成するものではなく、時間がかかります。そのため類似商品が多い商品は特に、訴求軸を変えるだけではなく、自分がインフルエンサーになって売ることが必要になる場面もでてきます。

短期的に効果が出る商品の訴求時期を工夫して売れるようにすることもやりつつ、中期的な効果を考えてコミュニケーションも密に行っていく。この両方を忘れないようにしたいですね。

今週の要チェック記事

【楽天市場「2024年上期戦略共有会」】流通総額は6兆円到達、「最強配送」開始 出店料金は値上げへ?! | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/10783

Meta広告と「Googleショッピング」広告に出稿できるというのは気になりますね。

安すぎる…!激安EC「Temu」とは?低価格でも品質担保できる「発明的ビジネスモデル」 | ビジネス+IT
https://www.sbbit.jp/article/cont1/132986

中国EC「SHEIN」を超える?「Temu」急成長のワケは激安とワクワク!電子機器が数百円!? | ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/338300

問答無用の力技でまだまだ伸びています。反発も大きいですが、しばらくはこのままでしょうか。

若者は使えない!シニア向け通販の支払い方法 | jdash2000 site
https://jdash.info/archives/Senior_Shopping_Payments.html

年金支給日にモノが売れることを知っている人は多いのでは? 知らなかった人は記事を読んでみてください。

【LINEヤフーの2023年4-12月期】eコマース取扱高は3.1兆円、国内物販系取扱高は四半期ベースでプラス成長に転換 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11917

LINEヤフーの検索連動型ショッピング広告(SSA)とは?Yahoo! JAPANの検索結果に表示 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/46949

LINEの利用者情報など情報漏えい51万件余に拡大 | NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240214/k10014358441000.html

業績が上向きになってきて、ショッピング広告も出せるようになった時に漏えい。ちょっと動きが鈍りそうです。

楽天グループの流通総額は6.9%増の6兆円、SPU改定などの影響で4Qはマイナス成長【2023年国内ECの業績まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11922

「あとはモバイル…」という状況から抜け出せるのでしょうか。

リスティング広告に潜むアドフラウドの危険事例 | PPC-LOG
https://ppc-log.com/listing_ads/13710/

リスティング広告を使っている人は要チェックの記事。広告はちょっと荒れていますよね。

【「荷待ち問題」トラックドライバーの本音に迫る】ドライバーの82.6%が「荷待ち」にストレスを実感 荷待ち時間を運賃請求に活用されてる場面は3割以下 | ASCII STARTUP
https://ascii.jp/elem/000/004/184/4184171/

物流「2024年問題」 物流効率化の計画策定義務化の改正案決定 | NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240213/k10014356351000.html

物流の根幹、「荷姿」を疑え:仙石惠一の物流改革論 | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2402/13/news057.html

物流問題の記事を3つ。荷姿は事業者側が工夫できる余地がありますね。

今週の名言

「変えなくてもいい」にモヤモヤ 奄美に戻り10年 酒蔵社長の思い | withnews
https://withnews.jp/article/f0240212000qq000000000000000W09j10301qq000026603A

かつて私は、東京に憧れ、夢を叶えるために上京しましたが、今はこう思うんです。東京は夢を探すにはいい場所。でも、何かを見つけたら、地方に戻って叶えるほうが、きっと可能性がある。東京はなんでもあるし、いろんな人がいる飽和状態。地方に帰ってくると、これもないし、あれもない。でも、逆に何かができる余地がある。

その場所、その土地、その空間ごとにメリットとデメリットがあります。メリットだけを見ていけば自分がやれることが見えてくるはず。

筆者出版情報

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森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
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