1人ECと組織でのEC、注力すべきことは何? 双方のスペシャリストが解説【ネッ担まとめ】
同じECでも1人と組織とではやり方がまったく異なります。1人の場合は集客、組織の場合は社内コミュニケーション。ここを最重要ポイントだと思って取り組んでいきましょう。
1人ECと組織でのECは何が違う?
「ひとりEコマースだからこそ、ウェットなコミュニケーションを」Shopify認定教育パートナー・三浦卓也さんから学ぶ、ひとりEコマースの戦略論 | commerce+
https://commerceplus.jp/takuya-miura/
ひとりで運営しているからこそ、何をすればお客様が喜ぶのか、売上につながるのかを意識しながら取り組んでいます。たとえばミウラタクヤ商店では、メルマガは売上へのインパクトが大きい施策です。なので月に15本~20本ほど、作成には時間を要しますが配信を続けています。
一方で、サイト分析はあまりしません。Eコマースの規模感にもよりますが、たとえば月に数百万円ほどの売上規模であれば、データが少ないので有意な情報は得られないんですよね。そもそも分析する時間があるぐらいなら、他の集客施策を試したいです。リアル店舗を想像してみてください。お店のレイアウトを細かく考えるよりも、外に出て「◯◯を売ってますよー!」と宣伝したほうが売上につながるじゃないですか。
社内を巻き込んでEC事業を推進するには?必要なコミュニケーションや心構えをエース北山さんに聞く | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/14683
会社員として組織で働いていると新しいことをする際に必ず上長のサインが必要になると思います。この上長を味方に付けなければ、新しい施策に挑戦する環境を作りづらく、思うように成果を伸ばすことは難しいでしょう。しかし、当時の直属の上長はECについて特に詳しいわけではありませんでした。
私の場合は、先程の専門媒体の情報や新しい商業施設のオープン情報、競合ブランドの出店状況など、良い情報を見つけると必ず上長に私のコメントを付けて共有していました。私の上長は送った情報をしっかりと読んでくれていたので、2年くらい経つと社内で私の次にECについて詳しくなっていました。すると新しい取り組みの要望をあげると、1から10まで説明をせずとも承認を得られるようになっていきます。また、上長の裁量を超えた決裁であっても上長に知見が溜まっているので、更に上のレイヤーに上手く情報伝達し、決裁を通してくれるようになりました。
こちらは組織でのEC運営の記事。組織の場合は自分に決裁権がないことがほとんどですよね。「わかってくれない」と不満を言っている人も多く見ますが、それは理解してもらう努力や日ごろのコミュニケーションが足りていないからです。引用文にあるように、決裁権を持っている人を味方にするというか、喜んでもらえるようなことを続ければスムーズに進むわけです。組織の場合は社内の関係者もお客さまだと思って同じ感覚で接していくとうまくいくはずです。「身内だから」と思うとうまくいきません。北山さんが実行していることはとても参考になるので真似をしていきましょう。
今週の要チェック記事
カラーミーショップが料金改定でちょっと高めになっています。BASEも上位プランが出てきたので、売れている人をサポートするフェーズになってきた感じです。オーバーレイや配色について参考になる記事もあった3月1週目でした。
カラーミーショップの料金改定に伴うまとめ(エコノミーからフリープランへ:自分用メモ) | 佐原 誠 | note
https://note.com/saharamakoto/n/n40304b5b63b6
ECモール出店者は必見。「デジタルプラットフォーム取引相談窓口(DPCD)」の役割と活用メリットについて解説 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9517
アパレルECサイト「クロシェ」が語る自社ECサイトの売り上げアップ&DX成功の秘訣とは | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9516
新規獲得と既存引き止めの両立に悩む方へ 月商300万円~1,000万円のビジネスを伸ばす3つの方法論 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/10986
7割以上が「チャットでの問い合わせ経験あり」。約6割が「窓口対応に満足して購買・利用継続を決めた」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9560
オーバーレイ過多:ポップアップの競合で より厄介になっている ? | U-Site
https://u-site.jp/alertbox/overlay-overload
【こんな配色はNG】いつもの業務からバナー広告まで使える配色の基本を事例付きで紹介 | アナグラム株式会社
https://anagrams.jp/blog/basics-of-color-scheme/
今週の名言
雛人形が進化する理由は? 金髪につけまつげ、ぽってり唇にドレス。人形師に聞いた | ハフポスト
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_621a351be4b0ef74d730bf4d
ひなまつりや雛人形を、もっと多くの人に楽しんでもらうのが私の夢です。だからこそ、多様な形を模索してきました。これからも失敗を恐れず、伝統と今の時代間の両方を大切にし、皆さんに気に入ってもらえる人形を作っていきたいと思います
─鈴木人形 鈴木慶章氏
チャレンジをした結果で同じことを続けるのはいいのですが、何もしなくて惰性で続けていては何も残りません。「こうしたらいいんじゃないか」「これは無くてもいいんじゃないか」などなど、試行錯誤を続けましょう。最初は反対勢力が出てくるかもしれませんが、芯が通っていれば理解してもらえるはずです。
筆者出版情報
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小さい会社のウェブマーケティング必勝法
森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
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この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
1人EC運営の記事です。まさにこれ。売上が少ない人ほどデータ見てみたり、売れるレイアウトを追及してみたりするんですよね。もちろん基本的な指標は押さえないといけませんし、使いづらいのであれば改善しないといけませんが、そこが終わったら集客ということです。集客は広告もありますし、SNSもありますし、メルマガもありますし、1対1のコミュニケーションもあります。「買ってみようかな」と思ってもらえる集客をしましょう。