リテールメディア広告市場は2023年に3625億円、2027年は9322億円に拡大
リテールメディア広告は、小売企業における新しい収益モデルとして注目を集めている。メーカーを中心とする広告主は、ターゲット層への確実なアプローチをすることができるデジタル広告商品に対するニーズが高まっていることなどが背景にある
市場調査やコンサルティングを手がけるシード・プランニングの子会社デジタルインファクトがCARTA HOLDINGSと共同で実施したリテールメディア広告市場に関する調査によると、リテールメディア広告市場は2023年に前年比21.5%増の3625億円になると予想した。
2023年におけるリテールメディア広告市場の内訳は、EC事業者が同19.6%増の3405億円、実店舗事業者が同63.0%増の220億円。実店舗事業者による220億円の内訳は、デジタル広告が同100.0%増の130億円、デジタルサイネージが同28.6%増の90億円と見込む。
この調査では、実店舗事業者とEC専業事業者が提供する各種オンラインメディア広告の総称をリテールメディアと定義。広告主によるリテールメディア広告への年間支出総額を調査対象としている。
2027年には2023年の約2.6倍となる9332億円にまで拡大すると予測する。大手EC事業者が提供するリテールメディア広告に対する広告主からの高需要が継続。実店舗事業者のリテールメディア広告への需要増加によって、市場は今後も高い成長を持続する見通し。2027年には2023年と比べて約2.6倍の9332億円規模に拡大すると予測した。
実店舗事業者によるリテールメディア広告も拡大する。大手GMSによるリテールメディア事業への注力、大手コンビニのリテールメディア事業の組織整備、デジタルサイネージなどの設備投資が進むため、2027年における市場規模は1390億円まで広がるとしている。
調査概要
- 調査主体:CARTA HOLDINGS
- 調査時期:2023年9~12月
- 調査方法:広告・小売業界関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集
- 調査対象:リテールメディア広告市場
- 調査機関:デジタルインファクト
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