ヤマトHDが総合物流のナカノ商会を買収、連結子会社化
ヤマトホールディングスは11月5日の取締役会で、総合物流業務を手がけるナカノ商会の株式を取得することを決議した。ヤマトHDはナカノ商会の発行済株式の87.7%を取得し、連結子会社化する。
株式取得価額は469億4300万円。株式取得実行日は12月1日付の予定。
ナカノ商会は、保管・庫内作業・輸送サービスの他、顧客仕様に再構築した物流施設のサブリースなど、顧客ニーズに合わせた複数の機能を一貫して提供。小売事業者や食品などのメーカー・サプライヤー、EC事業者の上流の物流領域を中心に法人顧客を抱えている。
ヤマトHDはナカノ商会を連結子会社化することで、①CL(コントラクトロジスティクス=荷主企業が第三者に物流業務の全体または一部を委託すること)事業の拡大②EXP(エクスプレス=宅急便を中心とした国内輸配送サービス)事業とのシナジー創出③リソースの共同利用などコストシナジー創出(CL・EXP事業)――などを通じて、法人ビジネス領域を拡大する。
ナカノ商会の2023年9月期決算は、売上高が前期比13.4%増の867億7000万円、営業利益は同29.2%増の35億8700万円、経常利益は同31.5%増の35億5300万円、当期純利益は同45.7%増の32億500万円。
ヤマトグループは、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画「サステナビリティ・トランスフォーメーション2030 ~1st Stage~」において、基盤領域(EXP事業)の利益成長に向けた収益拡大および宅急便ネットワークの強靭化、成長領域(CL事業、グローバル事業)の拡大による事業ポートフォリオの変革に取り組んでいる。
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