【2024年のECモール動向まとめ】「楽天市場」はAI、「Amazon」は物流、「Yahoo!ショッピング」は「LYPプレミアム」【ネッ担まとめ】
モールの販売力ってそのまま自社の売り上げに直結しますよね。となると、モールの動向を見ておけば売れる波にも乗りやすくなります。「このモールが売れない…」ではなく、売れるモールで売っていきましょう。
各モールの動きを見て、自社に合いそうなところを強化していきましょう
【ECモールに聞く!2024年の戦略】『楽天市場』松村亮氏「売り場、物流が進化、AI活用も強化」 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/10526
2030年の国内EC流通総額10兆円を目指し、売り場・物流の進化に加え、今年はAIを活用した店舗運営の効率化とコンサルティングの質の向上を目指す。これらを通じて店舗さんのサポートを強化することで、ユーザーと店舗さん双方の利便性をさらに高めていく。
【ECモールに聞く!2024年の戦略】『アマゾン』露木一帆氏「中小企業の越境EC支援を強化」 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/10541
経産省のデータによると、現在の日本の物販系BtoC市場におけるEC化率はまだ1割にも満たない状況だ。アマゾンでは、日本市場はさらに成長すると考えており、2023年は1兆円以上を日本に投資した。
2023年のAmazonは「FBA」を中心に事業者をサポートして海外まで展開できるようにしています。そして、日本市場に1兆円以上を投資していたのはすごいですね。2024年もこの流れが続くようです。まさに物流のAmazonといった感じ。
【ECモールに聞く!2024年の戦略】『ヤフーショッピング』畑中基執行役員「足元は確実に変化、2024年はLYPで復調へ」 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/10552
LINEヤフーとして2024年は、「LYPプレミアム」の会員数増加とお得であることの周知徹底に努めていく。「『LYPプレミアム』に入るとメリットあるよね」「お得だよね」「うれしいね」と思ってもらえるサイクルを回していく。
2023年は「ストアの皆さんからも厳しい声を頂いた」という「Yahoo!ショッピング」。2024年は「LYPプレミアム」を中心に動くようなので、「LYPプレミアム」の認知度アップがポイントになりそうです。
【ECモールに聞く!2024年の戦略】『Qoo10』金載敦氏「2024年はオフライン展開を強力に推進」 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/10563
2024年はオフラインへのアプローチを強化しようと考えている。
(中略)
当社の独自の取り組みとしては、2024年2月にライブスタジオを渋谷にオープンする予定だ。
(中略)
7月ごろには、「メガブース」というコンベンション形式のイベントの開催を計画している。ブランドのオフィシャルブースを集めて、来場者にはさまざまな特典を提供したいと考えている。リアルで「Qoo10」を感じてもらえると思う。
「Qoo10」は「サンプルマーケット」「メガ割」が好調でした。2024年はリアルに力を入れていくようです。リアルイベントが盛り上がっているのは感じるところですので、その流れに乗ろうということでしょうか。
【ECモールに聞く!2024年の戦略】『au PAY マーケット』八津川博史氏「来期以降に大幅リニューアルを計画」 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/10602
まだ時期はお伝えできないが、将来的にサイトの大々的なリニューアルを計画している。メインであるサイトやアプリのトップページの見た目を大きく変えるだけではなく、検索やカテゴリー、商品ページのデザインも変える。レコメンドやパーソナライズを用いた提案を強化したり、店舗さまが望むクロスセルやアップセルを商品詳細ページでできるようにし、お客さまの選択の幅を広げたりするようなことも実現したい。
「au PAY マーケット」はモールとしての力を上げていこうという動きのようです。他のモールと使い勝手に差があるとなかなか使ってもらえませんので、そこに追いついていかないといけないですよね。
【ECモールに聞く!2024年の戦略】『dショッピング』土門裕之氏「有力店誘致、ドコモ連携強化で高成長維持」 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/10608
引き続き出店を拡大させたいが、いきなり増やすというよりは、2024年もしっかりと価値の高い事業者さまを誘致していきたい。2023年と同じくらいのペースを計画している。
(中略)
「ふるさと納税百選」はまだ始めて1年強ということもあり、まだまだ参加自治体は増やしていきたい。ユーザー接点としては、2023年にドコモショップと実験的な取り組みを開始したが、2024年もドコモと連携できる場所を増やしていきたい。
着実な成長を考えているのが「dショッピング」。2023年は約90店舗増加で全体では約320店舗。ここを維持しながらドコモショップというリアル接点の強化、「ふるさと納税百選」への参加自治体増加、「サンプル百貨店」のリアルイベントなども。手堅い印象ですね。
今週の要チェック記事
【楽天新春カンファ2024】三木谷社長「AIエンパワーメントカンパニーへの進化」を宣言 店舗向けAIサービスも発表 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/10656
“Googleにはなく楽天にある強み” 楽天モバイルと楽天市場の関係性、三木谷氏が新春カンファレンスで熱弁 | ITmedia Mobile
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2401/25/news187.html
今週には詳細記事が出そろうと思いますので速報的に。気になったのは楽天が持つデータ量。ここを活用できたらマーケティング力がかなり向上しそうです。
LINEヤフー、「Yahoo!ショッピング」の配送方法「置き配」指定でPayPayポイント付与のキャンペーン | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/11837
置き配が増えたときに梱包をどうするのかも考えた方がよさそうです。
EC事業におけるスケジュール管理と数値管理。2【no.2138】 | ECマーケティング人財育成(ECMJ)
https://www.ecmj.co.jp/no2138/
先週取り上げた記事の第2弾。お尻を叩くには定例会議です。
“メールは届いて当たり前”は過去の話? 大トラブルに発展する前にできること | ITmedia エンタープライズ
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/2401/23/news043.html
とにかくアドレスを集めて大量に送る時代は終わりました。リストのクリーニングはこまめにやっておきましょう。
今週の名言
箱根駅伝・青学大の“非常識ルール”「僕は腕時計をつけない」の不思議…原晋監督が即答した「設定タイムなんて意味ないよ」 | Number Web
https://number.bunshun.jp/articles/-/860429#goog_rewarded
(設定タイムについて)
だって、気象条件によってもタイムは影響されるよね? 向かい風が吹けばきつくなるし、気持ちも沈んで、タイムも遅くなる。もしも、設定タイムよりどんどん遅れていったとしたら、学生はどう感じるだろう? あれ、調子が悪いと思ってしまうでしょ。これがさらなるブレーキを引き起こす。ブレーキって、頭が悪さをするから起きる場合もあるんです
ネットショップでもCPAやCVRのような数値を見ていると売り上げを見逃しがちです。最終的な目標を達成すればいいので、過度な数値管理避けてみるとスタッフの皆さんも生き生きと働いてくれるのでは?
筆者出版情報
「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法
森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税
この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
楽天が強化するのはAIとコンサルティングの質。AIを導入しても店舗側が使いこなせないと意味がありませんので、そのサポートにも力を入れるということでしょう。新春カンファレンスの内容も記事が出てくると思いますので、そこも見逃さずに。