フューチャーショップ取締役、竹内謙礼氏、坂本悟史氏――ECのプロが語る「2023年本当にやるべきこと」【ネッ担まとめ】
ECのプロの人は長い時間ECに関わっています。ということは、EC業界の流れがわかっていますので将来に対する読みの精度も高いです。しかも、3人の視点から見ることで漏れも少なくなります。参考にしない手はありません。
「情報発信のアップグレード」と「筋肉質な組織」が重要に
EC業界、2022年の振り返りと2023年の展望は?フューチャーショップ取締役に訊く | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/29017
新規でECを利用する消費者数は明らかに減っています。いわゆる「ECサイトを立ち上げたら売れる」時期は既に終わりを迎え、新規獲得コストが上がり続けているのが現状です。
そこでしっかりとリピート対策を行っている事業者様の売上はあまり落ちていないことから、「このブランドだから買い続ける!」といった買う理由の創出・情報発信・CRMがさらに重要になっています。
【2023年のEC業界を徹底考察】高く売る販売方法、動画、3大モール攻略、ネット通販+GA4など重要ポイントを解説 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10506
2023年は売り手側と買い手側が密なコミュニケーションを取るライブコマースやTikTokライブを活用した売り方に注目が集まる。ごく一部の人にしか受け入れられないニッチな商品だけど、熱烈なファン客に高く買ってもらう仕掛けが、2023年のネットショップには必要である。
前述のCRMについて、メールやLINEを送るだけではダメです。動画やライブなど手法も変化させていかないといけません。「難しい」「わからない」ではなくて、取り組まないといけないものです。動画を作ったら「YouTube」で公開、短くしてSNSなどにも公開、文字おこしをしてメルマガやブログにも公開。ユーザーによって見ているものが違いますので、可能な限りすべてのチャネルで情報を発信していきましょう。
2023年のEC業界展望。消費マインドは冷え込むけど「賢い消費」訴求がウケるかも! | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog/archives/5635
- 不況を乗り切るために「筋肉質な組織」になろう
- この機会に、利益や在庫や品揃えの管理を見直してみよう
- 今後のためにも、リモート勤務に対応し、上手に体制を作ろう
- 景気は悪いけど、正社員は頑張って育成しよう
実店舗とEC、文章に加えて動画、やることが増えてきていますが、これをやってようやく現状維持といったところでしょう。そうなると「筋肉質な組織」になって効率化されていないと始まりません。売り上げに直結することが気になりますが、2023年上半期は社内整備に充てるなど、この先数年を見た動きをしていきたいですね。
今週の要チェック記事
2023年のShopifyはどう変わる?今おさえておきたい「Checkout Extensibility」とは | CEREAL TALK
https://note.com/cerealtalk/n/n6b87e22db67a
「通常プランでチェックアウト画面周りがカスタマイズできるようになるかも?」という話。実現されたら「Shopify」がますます強力になりますね。
「自社ECはあまくない。でも戦い方を知れば売上を伸ばせる」月商100万円の壁を破るために必要なこと | E-Commerce Magazine by futureshop
https://www.future-shop.jp/magazine/interview-studio-contigo
「ECサイトは自動販売機ではありませんから、商品を登録しただけでは売れません」。ずっと昔から言われていることです。本質は変わりません。
自立しながら尊重しあえる「ネコ的な組織」になるまで。nekozuki太野さん× 川村対談 | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/230110-nekozuki/
ネットショップの場合は、答えよりも相談相手が欲しいということが多いですよね。
ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ」、『プレミアムプラン』の提供を1/10(火)より開始 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/29454
月額3万9600円とのこと。「カラーミーショップ」を使い続けるならお得ではありますが…。
野菜のネット販売はかんたん!売り上げを伸ばしやすいおすすめの出店方法をご紹介 | メルカリ Column
https://jp-news.mercari.com/contents/5492
法関連、やってみたら起きることなどが初心者向けにわかりやすく書かれています。
自社発送、物流代行、在庫管理 プロに学ぶ基礎知識と初心者が陥りがちなミスとは | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/12215
「結論、まず『自社発送』で基礎知識をつけたうえで、規模に合わせて『物流代行』の活用をお勧めします」これは私も完全に同意です。わからないと依頼もできない。
荷物の36%が運べなくなる!? 経産省が警鐘を鳴らす物流業界の「2024年問題」とは | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10516
時間外労働時間の上限規制が適用されて、今までのようにドライバーが働けなくなることに起因します。業界の健全化につながればいいのですが。
韓国の越境ECモール徹底解説!【市場規模・参入方法】フジT氏 ×海外Webマーケター徳田 | 世界へボカン
https://www.s-bokan.com/interview/post-35188/
「各モールがそれぞれ大きな力を持っており、その中での変動も大きかったりする」。臨機応変に対応できないと難しそうな韓国。
今週の名言
昭和8年創業の老舗銭湯『小杉湯』に若者が集まるワケは?老若男女に愛され続ける半径500mの場づくり | Marketeer
https://marketeer.jp/kosugiyu_hiramatsu/
「無理をしない」「努力して仲良くなろうとしない」「自立していてマイペースを大切にする」「飾らない」「自分を魅せようとしない」「互いの肩書を押し付けない、否定しない」など様々な人がいるからこそ許容する心が大事です。
自分がこうだと思っていてもショップに来るお客さんは違う価値観をもっていたりします。自分の価値観を示すこと、相手の価値観を否定しないこと。これからの時代はこの感覚が大切です。
筆者出版情報
「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法
森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税
この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
この連載で何度も書いているように、ECがどんどん伸びるという時期は終わりました。外に出て実店舗に行くようになると、必然的にECに割く時間が減ってきます。つまり、他社の商品に接する機会が増えるということ。そうなったときにCRMが必須になってきます。ここをさぼってしまうと、数か月後にはお客さんが減ってきてしまうので、きちんとやっておきましょう。